最終更新日: 2022.07.21

企業の採用活動を効率的におこなえる、採用管理システム。システムによって目的や料金が異なるため、どれを利用すべきか悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、本記事ではおすすめの採用管理システム10選を紹介します。どれも人気で導入実績が豊富なものであるため、採用管理システムの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

採用管理システムとは

採用管理システムとは、企業の採用活動を効率的におこなうための機能が搭載されているシステムです。英語では「Applicant Tracking System」と表記し、頭文字を取ってATSとも呼ばれています。

採用管理システムの主な機能は、以下の通りです。

  • 求人媒体に応募があった求職者の情報を自動で取り込む機能
  • 採用活動の進捗状況を見える化する機能
  • 応募者にメールを自動送信する機能
  • 面談を自動で設定できる機能
  • 簡単に応募フォームを作成できる機能 など

採用管理システムを導入するメリット

採用管理システムを導入するメリットには、以下のようなものがあります。

【採用管理システムを導入するメリット】

  • 採用業務を効率化できる
  • 採用コストを抑えられる
  • 応募者を一元管理できる

複数人の人事担当者で採用活動をおこなう際「この応募者の担当は誰なのか」「応募者はどの段階まで進んだのか」などの共有が疎かになる可能性があります。しかし、採用管理システムを活用すれば応募者の情報を一元で管理できるため、採用計画を達成しやすい点が魅力です。

また、採用率や辞退率を管理できるため、辞退率が高い場合には何に問題があるのか確認するきっかとなります。問題が解消されれば、採用率の向上や辞退率の減少が期待できて、採用コストを削減できるのです。

採用管理システムを導入するデメリット

採用管理システムを導入するデメリットには、以下のようなものがある。

【採用管理システムを導入するデメリット】

どれだけ採用管理システムに搭載されている機能が優秀であっても、担当者が使い方に慣れなければ、導入効果は期待できません。業務を効率化するために導入したにも関わらず、操作に慣れるまでは担当者の業務負担が増えてしまう場合もあるのです。そのため、担当者をフォローする体制が重要となります。

採用管理システムの選び方

さまざまな企業が採用管理システムを提供しています。自社に合ったものを選ぶためには、以下の点を確認することがおすすめです。

  • メインの採用層に適したシステムか
  • 料金は問題ないか
  • 効率化したい業務に適したシステムか
  • セキュリティ・サポート体制は十分か

メインの採用層に適したシステムか

採用管理システムは、新卒採用向け・中途採用向け・新卒と中途の採用向けの3つに分かれます。それぞれで搭載されている機能は異なるため、自社の採用活動の目的に応じたものを選びましょう。例えば、新卒者の採用は適性検査や面談などでプロセスが複雑になりやすいため、採用プロセスを自由にカスタマイズできる新卒採用向けのシステムを選ぶ必要があります。

料金は問題ないか

採用活動は数日で終わるものではなく、数ヶ月かかることが一般的です。採用管理システムを継続的に利用するために、導入費用だけではなく、運用費用も無理のない金額か確認しましょう。採用シーズンなど特定の期間しか利用しない場合、休眠プランがある採用管理システムを選ぶと、使用していない期間の運用費用は発生しません。

効率化したい業務に適したシステムか

「求人情報を管理しやすい」「応募者と連絡が取りやすい」など、採用管理システムによって強みは異なります。効率化したい業務が明確になっている場合は、その業務を得意としているシステムを選ぶことで、大きな導入効果を期待することが可能です。

セキュリティ・サポート体制は十分か

採用管理システムでは応募者の情報を扱うため、外部に流出しないようにセキュリティ体制が充実しているものを選ぶ必要があります。

また、採用管理システムを導入した際、操作方法などわからない部分が発生することがあるでしょう。わからない部分を社内ですべて解消しようとした場合、操作になれるまで大きな時間を要してしまい、使用予定であった期間に間に合わない可能性があります。

サポート体制が充実しているシステムを選ぶと、メールや電話などですぐに疑問点を解消できるため、不明点を放置しません。担当者の負担を軽減するためにも、サポート体制が充実しているか確認しておきましょう。

オンリーストーリーでは、現役の経営者に自社の課題を相談できるサービス「カウンセル」を提供しています。相談内容に応じて適切な相談相手をご紹介するため、手探りで悩みを解決する必要はありません。

また、「自社のニーズに合ったソリューションを持つ会社の経営者に話が聞きたい」という方のために完全オーダーメイドの無料ピッチ会を開催しています。

おすすめの採用管理システムを徹底比較

数ある採用管理システムの中から、おすすめのものを10選紹介します。以下の比較表で、初期費用や月額費用・実績などをまとめました。

 初期費用月額費用実績無料トライアル
キャリタスContact0円39,800円~河合塾株式会社ケア21神鋼鋼線工業株式会社 など×
MOCHICA0円0円~株式会社三永クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社株式会社ヤスナ設計工房 など〇(無料デモ)
HRMOS要問合せ要問合せ株式会社デパートリノべる株式会社株式会社Asobica など×
HERP Hire要問合せ要問合せ株式会社iCARE株式会社アダコテックAI Inside株式会社 など×
採用一括かんりくん要問合せ要問合せパーソナルワークスデザイン株式会社株式会社ブリングアップ史株式会社CONY JAPAN など
クラウドハウス採用要問合せ要問合せ埼玉トヨペット株式会社株式会社木下の介護株式会社小学館集英社プロダクション など×
HITO-Manager要問合せ要問合せクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社東急ビジネスサポート株式会社Glob株式会社 など×
リクオプ要問合せ要問合せ株式会社スタジオアリスルートインジャパン株式会社イオンディライトセキュリティ株式会社 など×
リクナビHRTech0円0円株式会社バンダイナムコビジネスアークPAMグループ株式会社クレスト など×
Hirehub0円0円要問合せ×

新卒採用におすすめの採用管理システム

新卒採用におすすめの採用管理システムを2つ紹介します。

キャリタスContact

キャリタスContact
出典:株式会社ディスコ
【キャリタスContactはこんな企業におすすめ】
・ LINEで母集団形成をおこないたい
・内定辞退所の多さに頭を悩ませている

キャリタスContactは、株式会社ディスコが提供する採用管理システムです。導入企業は800社を超えています。

学生の使用頻度の高いコミュニケーションツール「LINE」を活用した母集団形成が特徴で、高い開封率やエントリー率・セミナー参加率を誇っています。また、選考結果の通知から次回の面談予約までワンストップでLINEでおこなうため、内定辞退所の減少が期待できる点も魅力です。予約をしていない学生に対して、自動でリマインドメッセージを配信します。

サービス名キャリタスContact運営会社株式会社ディスコ
初期費用×月額費用39,800円~
実績河合塾株式会社ケア21神鋼鋼線工業株式会社 など公式サイトhttps://www.disc.co.jp/sp/careertasu-contact/

MOCHICA

MOCHICA
出典:株式会社ネオキャリア
【MOCHICAはこんな企業におすすめ】
・ LINEとメールの両方で採用活動をおこないたい
・採用活動のレポートの作成に手間がかかっている

MOCHICA(モチカ)は、株式会社ネオキャリアが提供する採用管理システムです。これまで600社以上の企業で導入されてきました。

LINEとメールを活用して採用活動をおこなえる点が特徴で、LINEによる連絡を希望しない学生に対してはメールで連絡を取ります。LINEとメールの採用活動をシステムでまとめて管理できるため、対応漏れを防止可能です。

また、エントリーしている学生の属性をグラフや表で見える化できる点も魅力です。性別や連絡手段・エントリー数推移・採用進捗をすぐに把握できるため、面倒なレポートを作成する必要はありません。

サービス名MOCHICA運営会社株式会社ネオキャリア
初期費用×月額費用0円(フリープラン)25,000円(ライトプラン)65,000円(スタンダードプラン)
実績株式会社三永クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社株式会社ヤスナ設計工房 など公式サイトhttps://official.mochica.jp/

中途採用におすすめの採用管理システム

中途採用におすすめの採用管理システムを2つ紹介します。

  • HRMOS
  • HERP Hire

HRMOS

出典:株式会社ビズリーチ
【HRMOSはこんな企業におすすめ】
・多くの経路で求職者を募集している
・対応漏れによる機会損失に困っている

HRMOS(ハーモス)は、株式会社ビズリーチが提供する採用管理システムです。

さまざまな経路で登録された応募者の情報を一元で管理するため、経路ごとに手動で情報収集する必要はなく、手間を大幅に削減できます。情報の収集漏れがなくなるため、期間損失も減らすことが可能です。

採用活動では、面接対応をしたり、メールを送ったりとやるべきことは多くあり、対応漏れが発生するということもあるでしょう。HRMOSではダッシュボードで直近の選考リストや未対応のメールリストなどを確認できるため、効果的にタスク管理をおこなえます。

サービス名HRMOS運営会社株式会社ビズリーチ
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績株式会社デパートリノべる株式会社株式会社Asobica など公式サイトhttps://hrmos.co/

HERP Hire

HERP Hire
出典:株式会社HERP
【HERP Hireはこんな企業におすすめ】
・普段SlackやChatworkを使用している
・操作性の高いシステムの導入を検討している

HERP Hire(ハープハイヤー)は、株式会社HERPが提供する採用管理システムです。

SlackやChatworkと連携しており、直観的な操作で書類選考や面接日程を管理できる点が特徴です。新しく難しい操作方法を覚える必要はなく、担当者にかかる負担を最小限に抑えられます。また、応募者とのやり取りを担当者全員が確認できるようになっており、属人化の防止が可能です。

サービス名HERP Hire運営会社株式会社HERP
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績株式会社iCARE株式会社アダコテックAI Inside株式会社 など公式サイトhttps://lp.herp.cloud/

新卒・中途どちらにも対応のおすすめ採用管理システム

新卒・中途どちらにも対応しているおすすめの採用管理システムを2つ紹介します。

  • 採用一括かんりくん
  • クラウドハウス採用

採用一括かんりくん

採用一括かんりくん
出典:HRクラウド株式会社
【採用一括かんりくんはこんな企業におすすめ】
・普段からSlackやChatwork・Googleカレンダー・Outlookカレンダーを使用している
・できるだけ低コストでシステムを導入したいと考えている

採用一括かんりくんは、HRクラウド株式会社が提供する採用管理システムです。

LINEやZoomで応募者とやり取りをおこなえば、普段使用しているSlackやChatworkに通知が届きます。GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとも連携しており、情報共有をスムーズにおこなえる点が特徴です。

また、必要な機能だけを低コストで利用できる点も魅力です。月額2万円~のライトプランがあり、初めて採用管理システムを利用する企業でも導入しやすくなっています。

サービス名採用一括かんりくん運営会社HRクラウド株式会社
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績パーソナルワークスデザイン株式会社株式会社ブリングアップ史株式会社CONY JAPAN など公式サイトhttps://www.career-cloud.asia/

クラウドハウス採用

クラウドハウス採用
出典:株式会社Techouse
【クラウドハウス採用はこんな企業におすすめ】
・求人ページを他社と差別化したいと思っている
・自社の採用課題に気づけていない

クラウドハウス採用は、株式会社Techouseが提供する採用管理システムです。

IndeedやGoogleしごと検索などさまざまな求人検索エンジンと連携して集客をおこないます。独自研究によるアルゴリズム対策の実施に加えて、他社と差別化するオリジナルな求人ページの作成によって、高い集客率の実現が可能です。また、採用の豊富な知識を持つプロが採用課題の解決を目指すため、応募率や辞退率などの改善を期待できます。

サービス名クラウドハウス採用運営会社株式会社Techouse
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績埼玉トヨペット株式会社株式会社木下の介護株式会社小学館集英社プロダクション など公式サイトhttps://jp.cloud-house.com/

パート・アルバイト採用におすすめの採用管理システム

パート・アルバイト採用におすすめの採用管理システムを2つ紹介します。

  • HITO-Manager
  • リクオプ

HITO-Manager

出典:パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
【HITO-Managerはこんな企業におすすめ】
・何十種類もの求人媒体を利用している
・過去にシステム導入で失敗している

HITO-Manager(ヒトマネージャー)は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する採用管理システムです。

30種類以上の求人媒体から自動で情報を収集できて、工数削減や対応漏れの防止につながります。面接の日程調整も自動でおこなえるため、求職者一人ひとりに電話をかけたり、メールしたりする必要はありません。

また、サポート体制が充実している点も魅力です。初期設定時や導入時などさまざまな段階でサポートしてくれて、すぐに疑問を解消できます。

サービス名HITO-Manager運営会社パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社東急ビジネスサポート株式会社Glob株式会社 など公式サイトhttps://hitomgr.jp/lp/

リクオプ

リクオプ
出典:HRソリューションズ株式会社
【リクオプはこんな企業におすすめ】
・ ウェブ解析士資格を持つコンサルタントにアドバイスをもらいたい
・何十種類もの求人媒体を利用している

リクオプは、HRソリューションズ株式会社が提供している採用管理システムです。これまで1,000社を超える企業で導入されてきました。

60種類を超える求人媒体からの応募を一元で管理できる点が特徴です。工数を削減できるうえに、ウェブ解析士資格を持つコンサルタントが中立的立場でアドバイスをくれて、採用活動を見直せます。また、専任の担当者がパートやアルバイトの求職者に選ばれるための募集方法を提案してくれます。手探りによる採用活動から脱却できるのです。

サービス名リクオプ運営会社HRソリューションズ株式会社
初期費用要問合せ月額費用要問合せ
実績公式サイトhttps://recop.jp/

無料で使える採用管理システム

「採用管理システムが気になるものの、あまり効果がなくて費用が無駄にならないか不安…」という方もいるでしょう。そのような企業には無料で使える採用管理システムがおすすめです。

採用管理システムの中には、機能制限なしで無料で使用できるものがあります。無料で使えるおすすめの採用管理システムはを2つ紹介します。

  • リクナビHRTech採用管理
  • Hirehub

リクナビHRTech採用管理

出典:株式会社リクルート
【リクナビHRTechはこんな企業におすすめ】
・採用管理システムを初めて導入する
・担当者がExcelの操作に慣れている

リクナビHRTechは、株式会社リクルートが提供している採用管理システムです。これまで10,000社を超える企業が導入してきました。

初期費用と月額費用・追加料金は発生しません。ユーザーの登録数に上限はなく、担当者が増えた場合はいつでもアカウントを追加できます。また、Excelのような画面設計になっており、必要最低限のクリック数で操作が完了する点も魅力です。

サービス名リクナビHRTech運営会社株式会社リクルート
初期費用×月額費用×
実績株式会社バンダイナムコビジネスアークPAMグループ株式会社クレスト など公式サイトhttps://hrtech.rikunabi.com/

Hirehub

Hirehub
出典:エン・ジャパン株式会社
【Hirehubはこんな企業におすすめ】
・ エン転職を活用している
・人材エージェントとのやり取りの管理が煩雑になっている

Hirehub(ハイヤーハブ)は、エン・ジャパン株式会社が提供している採用管理システムです。

主要な10種類の求人媒体から応募者の情報を収集できます。エン転職の応募者は自動で集約されるため、少ない手間で応募者の管理が可能です。

また、人材エージェントとのやり取りを一元化できます。複数の人材agentを担当者にわけて管理できるため、管理が煩雑になるのを防止できるのです。

サービス名Hirehub運営会社エン・ジャパン株式会社
初期費用×月額費用×
実績要問合せ公式サイトhttps://hire-hub.io/

まとめ

採用管理システムによって、中途や新卒・アルバイトなど利用目的は異なります。搭載されている機能も異なるため、導入効果を高めるためにも利用目的にふさわしい採用管理システムを選びましょう。無料体験やデモが用意されている場合には、どのようなUIなのか、操作性なのか実際に確認することがおすすめです。

最後に、当社オンリーストーリーでは現役の経営者に自社の課題を相談できるサービス「カウンセル」を提供しています。営業やマーケティングなどさまざまな悩みを解消できる経営者が揃っているため、一人で悩む必要はありません。

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