監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
RPAを導入すると、応募者への連絡や日程調整など採用まわりの事務作業を効率化できます。
自動化できる採用業務と導入の手順、注意点を確認しましょう。

RPAの概要と、応募者データの振り分けやリマインドメール送信など自動化できる採用業務を解説しています。業務効率化やコスト削減などの効果、業務の可視化からRPA化までの導入手順、導入時の注意点もまとめました。
監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
RPAを導入すると、応募者への連絡や日程調整など採用まわりの事務作業を効率化できます。
自動化できる採用業務と導入の手順、注意点を確認しましょう。

RPAとは、「Robotic Process Automation」の略です。
ホワイトカラーが行うデスクワーク業務を、ロボットによって自動化する取り組みを指します。
RPA化に向いている業務は、以下のような「ルール化しやすい反復業務」です。
AIに業務ルールを学習させることで、上記の業務を人力から機械化できます。
ただし、AIは学習した範囲内でしか業務ができないため、最終チェックは人力で行う企業も少なくありません。
あくまでも業務の一部を補完してくれる存在であると考えましょう。

採用業務においては、最終的に人の目で採用可否を判断するため、完全な自動化は難しいイメージがあるかもしれません。
しかし、RPAの導入によって自動化できる部分は多く存在します。
RPAの導入で自動化が可能な代表的な採用業務は以下のとおりです。
説明会や面接当日前後の事務作業などは、基本的にRPA化が可能です。
すべてを自動化するわけにはいかないものの、一部の業務を自動化するだけでも採用業務がグッと楽になる可能性があります。

採用業務にRPAを導入すると得られる具体的な効果は以下の3つです。
「人と人のやり取りだから」と自動化に消極的な姿勢を見せている企業も少なくありません。
しかし、一部の業務はRPAによる自動化で、大きなメリットを受けられる可能性があるのも事実です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
RPA化によって、採用業務の効率化を図れます。
採用業務においては、説明会や面接といった「応募者と直接関わる部分」は、人の手によって行う必要があります。
直接応募者と接するにあたり、本来であれば「どのような人物を採用すべきか」などの部分に業務時間を割くべきです。
しかし実際は、応募者のスクリーニング作業や日程調整の連絡、説明会参加者リストの作成など、膨大な事務作業が発生するため重要な業務に時間を割けません。
RPAを導入することによって上記の事務作業を自動化できるため、業務効率化につながり、より重要な「採用者を決めるための話し合い」などに注力できます。
RPA化によってコストの削減も可能です。
採用に関わる事務作業を人の手で行う場合、業務量が膨大であるほど多くの人件費が必要です。
追加でスタッフに作業を依頼したり残業が発生したりと、人的コストは膨らみやすいため、人の手からシステムへの置き換えによるコスト削減は大きなメリットです。
RPAの導入によって、採用業務における事務作業を自動化できれば、人的コストを削減して、24時間365日いつでも仕事を捌けます。
RPAの導入は、採用業務における作業品質の向上にも貢献します。
人力で事務作業を行う場合、どうしても以下のようなヒューマンエラーが発生しがちです。
ヒューマンエラーの発生は、業務のスムーズな進行を妨げます。
RPAの場合は、定められたルールに沿って作業を進めるため、基本的にエラーが発生しません。
エラーが発生しなければ余計な修正も不要なため、作業品質を向上できます。
オンリーストーリーでは、現役の経営者に自社の課題を相談できるサービス「カウンセル」を提供しています。「採用強化に詳しい方に話を聞きたい」など、相談内容に応じて適切な相談相手をご紹介するため、手探りで悩みを解決する必要はありません。 また、「自社のニーズに合ったソリューションを持つ会社の経営者に話が聞きたい」という方のために完全オーダーメイドの無料ピッチ会を開催しています。興味をお持ちの方は下記より詳細をご覧ください。

RPAを採用業務に導入する際、4つのポイントを把握しておく必要があります。
手順にも通ずるものであり、以下の順番に導入を進めていきます。
それぞれの順番でどんなことが獲得できるのかを知っておくといいでしょう。
詳しく解説します。
RPAの導入にあたり「どの業務を自動化すべきか?」の判断が必要です。
適切に判断するため、まずは担当業務をすべて可視化しましょう。
実際の業務を可視化することで、採用に係る進行全体を見直して課題を発見し、自動化すべき箇所を発見できます。
以下のような内容を可視化することで、RPA導入箇所の適切な判断が可能です。
業務プロセスを見直したら、具体的にRPAを導入する仕事について決定します。
RPAは、以下のような「ルールが定められている業務」に導入することがオススメです。
RPA化の際は、以下の点もチェックしましょう。
上記の3点は、RPAツールを導入する際の判断材料となります。
例えば、「コスト負担が大きい割にあまり業務時間を削減できていない」という場合、費用対効果が悪いため、慎重に導入を検討すべきです。
時間や費用など「定量的な要素」だけでなく、生産性向上による従業員負担の軽減など「定性的な要素」もチェックしましょう。
導入箇所を確定したら、具体的に利用するRPAツールを決定します。
RPAツールには多くの種類があるため、各ツールの特徴を比較して自社システムに合わせた製品を選択することが大切です。
具体的には、以下のような選定基準が挙げられます。
本格的な利用開始前にテスト導入をしておきましょう。
RPAツールによっては、無料トライアル期間を設けている場合があります。
無料トライアル期間に業務へ組み込めれば、「期待できる効果の大きさ」「費用対効果の高さ」「操作のしやすさ」などを明確にイメージできるため、ツールを比較する際の大きな参考となります。
もしかするとテスト導入の結果によって、他に導入すべき箇所が見つかったり、RPA化に向かない業務が判明したりするかもしれません。
出力された改善案をもとに、RPAの本格導入前に効率化する業務を検討しましょう。
テストを経て導入箇所を決定しツールを選定したら、いよいよRPA化を実施します。
本格的にRPA化を実施する際は、以下の2点を意識しましょう。
RPAを実際に利用する従業員に対して、具体的な操作方法を落とし込みましょう。
最初の段階で操作方法を周知しておかないと、本格的な採用時期で多忙になった際、うまく活用できない可能性があります。
導入する際は、まず一部のみ自動化することもポイントです。
慣れないツールをいきなり全社で導入すると、万が一エラーが発生した際に大きな影響を与えます。
導入初期はマニュアルもまだ固まりきっておらず対処も大変なため、一部の業務から導入し操作方法や成果を確認してから、徐々に範囲を広げましょう。
全体に導入できたあとは、「他の部門における活用の検討」「効率化を上げるためのシステム改善」など、より高い効果を得るため検証を繰り返すことが重要です。

RPAは採用業務を効率化する優れたツールですが、導入する際は以下について注意が必要です。
RPAを導入する際は、業務全体を整理することが重要となる。
業務を整理して可視化できないと、不適切な箇所を自動化して業務の流れを断ち切ってしまい、かえって非効率になってしまう可能性が考えられる。
業務内容を整理し、各課題に合わせたツールを検討できる状態を整えるとよい。
RPAを適用するうえで必要なルールの内容は企業ごとで異なるため、あらかじめどの部分をRPA化するのかを考えておくこと。
「自動化できるが念の為目視で確認したい業務」など完全自動化に不安がある場合、すべてをRPA化させるかどうかを検討しなければならない。
特別な知識がなくても運用できる製品が多いものの、ツールに問題が発生した場合に備えて運用できる人材がいるのが望ましい。
業務変更時にはRPAツールの再設定が必要なケースもあるため、人員確保は必須ともいえる。
ツールによっては、普段の運用を管理会社に一任できる場合もあるが、自社内にノウハウが蓄積されないため社内の細かい問題なども逐一頼らなければならなくなる。
RPAは非常に便利なツールであることに間違いありません。
しかし、ただ導入するだけですべての問題が解決するわけではないのです。
導入にあたってどの部分でRPAを使用するのか、どのように運用するのかを決めておく必要があるでしょう。
RPAを活用することで、自社の採用業務を効率化できるため、より重要な「採用基準の検討」などに時間を割けます。
RPAを導入する際は、業務を明確にしたうえで、自社の状況に合わせたツールの選定を心がけましょう。
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また、「自社のニーズに合ったソリューションを持つ会社の経営者に話が聞きたい」という方のために完全オーダーメイドの「無料ピッチ会」を開催しています。
興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
A. 一次選考のエントリー確認、説明会や面接の参加者リスト作成、複数の媒体に集まった応募者データの振り分け、面接前日のリマインドメール送信などがあります。
まずは手間がかかっている業務から優先して自動化を検討しましょう。
A. 業務プロセスを可視化して見直し、RPAを導入する業務を決めます。
そのうえでRPAツールを決めてテスト導入し、本格的にRPA化を進めます。
テスト導入の段階で問題点を洗い出し、改善してから本格導入に進むと安心です。
A. 業務内容をきちんと整理し、どこまでをRPA化するか範囲を吟味することが大切です。
ツールに問題が起きた場合に備えて、運用できる人材も確保しておきましょう。
自動化した業務の手順を文書にしておくと、担当者が替わっても対応しやすくなります。
A. データ入力や転記、Webサイトでの情報収集、書類の不備チェック、メール転送など、ルール化しやすい反復業務が向いています。
判断が必要な業務は人が担い、繰り返しの作業をRPAに任せる形が効果的です。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。