監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
営業代行の料金相場がつかめず、届いた見積もりが高いのか安いのか判断できないことはないでしょうか。
この記事では、料金体系別と手法別の相場、見積もりで見落としやすい費用、商談の単価で比べる考え方を解説します。
※記事内の金額は、2026年10月現在の各社の公開情報をもとに編集部が整理した目安です。
料金体系別の相場|固定報酬・成果報酬・複合型
営業代行の費用は、何に対してお金を払うかで三つの料金体系に分かれます。
まず一覧で目安を押さえ、注意点の多い二つを詳しく見ていきます。
| 料金体系 | 相場の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 固定報酬型 | 営業1人あたり月50万〜70万円前後(テレアポ中心なら月20万〜40万円) | 商材理解や改善に時間をかけたい |
| 成果報酬型 | アポ1件1万〜3万円/受注型は売上の30〜50% | 少額で市場の反応を試したい |
| 複合型 | 固定費月10万〜50万円+成果報酬 | 稼働量と成果の両方を確保したい |
※2026年10月現在の目安です。税込・税別の表記は会社ごとに異なります。
固定報酬型は人を借りる費用として見る
固定報酬型は、成果の有無にかかわらず毎月決まった額を払う方式です。
営業担当1人を外から借りる費用と考えると、月50万〜70万円前後という相場の意味が分かります。
成果が出なくても費用は変わらないため、短期間で結果だけを求める使い方には向きません。
契約前に、月の稼働時間とリスト作成・スクリプト改善が料金に含まれるかを確認してください。
成果報酬型は1件単価と成果の定義をセットで見る
成果報酬型は、アポや受注が生まれた分だけ支払う方式です。
1件単価の安さより、何をもって成果とするかの定義が費用対効果を決めます。
担当者との面談も1件に数える契約では、決裁につながらないアポにも費用が積み上がります。
経営層や大手企業に相手を絞ると、1件3万〜7万円台まで単価が上がる点も押さえてください。
手法別の相場|テレアポ・フォーム・手紙・訪問
同じ営業代行でも、どの手法で接点をつくるかで単価の付き方が変わります。
代表的な四つの手法の目安を並べたうえで、選び方の要点を三つに絞って見ていきます。
| 手法 | 課金の単位と目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| テレアポ | 1コール100〜300円/アポ1件1万〜3万円 | 量を確保しやすいが、受付で止まりやすい |
| 問い合わせフォーム | 1件数十円〜300円/月10万円前後で300〜500件 | 安く広く届くが、アポ率は0.1〜1%程度 |
| 手紙 | 1通300〜1,000円程度+初期費用 | 単価は高いが、決裁者の手元に届きやすい |
| 訪問・商談代行 | 固定報酬の上位帯(月80万〜100万円を超えることも) | 対面で深い提案ができるが、費用は最も高い |
※2026年10月現在の目安です。
テレアポは架電数とアポ単価の両方で見積もる
テレアポ代行には、1コールごとに払う方式とアポ1件ごとに払う方式があります。
コール課金は単価が安く見えますが、アポ率が低い相手ほど1アポあたりの費用が膨らみます。
受付で断られた架電にも費用がかかるため、決裁者に届く割合は契約前には読めません。
最初は少ない架電数で試し、1アポあたりの実額を出してから本契約に進んでください。
フォーム営業は単価の安さと届く深さを分けて考える
問い合わせフォームへの送信代行は、1件数十円から依頼できる最も安い手法です。
安く広く届く一方で、アポにつながるのは送信数の0.1〜1%程度にとどまります。
自動ツールで一斉に送る会社と、1件ずつ人が確認して送る会社では、単価も反応も異なります。
送信方法と、返信があった相手に誰が連絡するのかを見積もりの段階で確認してください。
手紙は1通の単価より届く相手で選ぶ
手紙の代行は1通300〜1,000円程度と、ほかの手法より1件あたりの単価が高めです。
単価の高さは、封を開けた決裁者に読まれる確率の高さと引き換えだと考えてください。
1,000通を1通500円で送り、アポ率1%なら10件で、1件あたり約5万円になります。
延べ400社以上の手紙・架電を支援してきたオンリーストーリーでは、アポ率1〜2%を目安に改善を重ねています。
見積もりで見落としやすい費用と失敗
月額や1件単価だけを比べると、契約後に総額が想定より膨らみます。
見落としやすい点を二つ挙げます。
初期費用・オプション・最低契約期間を足し合わせる
営業代行では、月額とは別に5万〜10万円程度の初期費用がかかる例が多く見られます。
リスト作成やスクリプト作成、詳しい報告書がオプション扱いかどうかで、総額は大きく変わります。
初期費用ゼロをうたう会社でも、その分が月額や1件単価に上乗せされている場合があります。
最低契約期間と中途解約の扱いも含め、半年分の総額で見積もりを並べてください。
安さで選ぶと担当者止まりのアポが積み上がる
相場より明らかに安い代行には、人員の経験や改善の手間を削っている例があります。
単価の安い成果報酬では、決裁権のない相手とのアポが件数として数えられやすくなります。
アポの数は増えても受注につながらず、結局は1件あたりの費用が高くつきます。
成果の条件に、決裁者または決裁に関わる役職との面談であることを書き込んでください。
費用を商談・受注の単価に置き換えて比べる
料金体系の違うサービス同士は、月額のままでは正しく比べられません。
二つの視点で単価をそろえておきます。
総額を商談数と受注数で割って比べる
固定報酬型も成果報酬型も、最後は1商談・1受注にいくらかかったかで比べられます。
月50万円で10件の商談なら1件5万円、5件なら1件10万円と、同じ料金でも実質の単価は倍違います。
成果報酬で1件2万円でも、商談に進む割合が半分なら実質は1件4万円です。
受注1件で得られる粗利から逆算し、1商談に払える上限を先に決めてください。
決裁者と直接つながる場を併用する
営業代行で増やせるのは主に接触の数で、決裁者本人と会えるとは限りません。
オンリーストーリーが運営する決裁者マッチングは、審査を通過した企業の決裁者同士が直接つながれる仕組みです。
最初から決裁者本人と会えるため、担当者アポを積み上げる費用と時間を省けます。
一方で、商材の単価が低い場合や担当者レベルで決裁が完結する商材では、効果が出にくい傾向があります。
まとめ
営業代行の料金相場は、固定報酬型で営業1人あたり月50万〜70万円前後、成果報酬型でアポ1件1万〜3万円が中心です(2026年10月現在)。
成果報酬型は1件単価より、何をもって成果とするかの定義で費用対効果が決まります。
手法別では、テレアポが1コール100〜300円、フォーム営業が1件数十円〜300円、手紙が1通300〜1,000円程度です。
見積もりは初期費用・オプション・最低契約期間を足し、半年分の総額で並べてください。
最後は総額を商談数と受注数で割り、1商談に払える上限と照らし合わせます。
決裁者と会うことが目的なら、担当者を経由しない接点の作り方も考えてみてください。
よくある質問
Q. 営業代行の料金相場はいくらですか
A. 固定報酬型で営業1人あたり月50万〜70万円前後、成果報酬型でアポ1件1万〜3万円が中心です(2026年10月現在)。
経営層や大手企業に相手を絞ると、アポ1件3万〜7万円台まで上がることがあります。
Q. 成果報酬型と固定報酬型はどちらが安いですか
A. 月額だけでは決まらず、1商談あたりの実質単価で比べると判断できます。
成果報酬型は少額で始めやすい一方、成果の定義が緩いと受注につながらないアポにも費用がかかります。
総額を商談数と受注数で割り、受注1件の粗利と比べてください。
Q. 営業代行の初期費用はどのくらいかかりますか
A. 5万〜10万円程度が多く見られます。
無料の場合も、その分が月額や1件単価に上乗せされていないか確認してください。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。



