最終更新日: 2024.12.06

こんにちは。

株式会社オンリーストーリー / 取締役COOの川角 健太です。

決裁者マッチングを約10年続けていると、

「似たようなサービスが増えてきたけど、どう思いますか?」
「長くやっていて大変じゃないですか?」

という声をよく聞きます。

この質問について、まずは市場の動向を整理してから、私たちの考えを今日はお伝えします。

市場の動向と予測

まず前提として、市場自体は今後成長していくのではないかと思います。

私が一方的に話すのも最善ではないと思うので、日々の相談相手であるChatGPT君に聞いてみました。

Q:経営者マッチングやカンファレンス、経営者コミュニティの市場は今後伸びる?

A:今後も成長が期待されるでしょう。いくつかの理由により、この市場は拡大し続ける可能性があります。

市場成長の理由

  • ネットワーキングの重要性の高まり
    経営者にとって、人脈はビジネスを成功させる鍵です。信頼できるネットワークを築くことが競争力を高めるため、今後も需要は増えるでしょう。
  • デジタルトランスフォーメーション
    技術の進化に伴い、経営者同士が情報交換をし、業界トレンドを学ぶ場がさらに重要になっています。
  • リモート・ハイブリッドワークの普及
    コロナ禍以降、オフラインの接点が減少する一方、オンラインの経営者コミュニティやカンファレンスが拡大しています。地理的な制約を超えて、より広範囲なネットワーキングが可能になりました。
  • スタートアップの増加
    起業のハードルが下がり、スタートアップが増えることで、コミュニティやイベントの需要が急増しています。

このように、生成AIでは少なくとも、経営者ネットワーキングの重要性やDXニーズへの高まりなどにより、経営者マッチングやカンファレンスの市場はますます高まると予想しているようです。

では、これらを踏まえ、私個人の意見を述べてみようと思います。

私の考え

一つだけ上記に僕の考えを補足すると、労働人口が減少している中、経営者の比率は上がると思います。

起業がしやすくなり、経営者自体が増えることが予想されるからです。これが市場拡大という予測をした一番大きいポイントです。

こうした流れから、今後ますます多くのコミュニティやサービス、経営者会、カンファレンスなどが増えてくると思います。
良くも悪くも、いろいろな会社が「経営者コミュニティやってます」「経営者の食事会やってます」といった形が広がっていくでしょう。

そんな市場の過渡期に、歴史を振り返ると必ず参加者に影響がでます。
色々な経営者コミュニティが乱立した際の参加者はどう思うのでしょうか?

参加者目線での課題

多くの選択肢が生まれると、参加者は「どこのコミュニティが良いか分からない」「情報が多すぎる」「微妙な会が多い」と感じるようになると思います。

どこのコミュニティが良いか分からない

経営者マッチングにおいて、どのコミュニティに参加すれば良いか判断するのは難しい課題です。特に、新しい経営者や業界外のネットワークを求める方にとっては、参加可能なコミュニティが多岐にわたるため、自分に合った場所を見極めるのに時間がかかります。

また、参加者の業種や目的、規模感が合わない場合、期待していた成果を得られないリスクもあります。さらに、コミュニティごとに費用や活動方針が異なるため、事前の情報収集や見極めが求められます。このように選択肢が多すぎることが、経営者にとって参加するコミュニティの選定を困難にしている大きな要因となっています。

情報が多すぎる

現代の経営者マッチングでは、オンライン・オフラインを問わず膨大な情報が提供されていますが、その量が多すぎることが課題となっています。特にSNSやメール、広告を通じてさまざまなイベントやプラットフォームの情報が頻繁に流れてくるため、どれが本当に自分にとって有益なのかを判断するのが困難です。

また、多くの情報が断片的で具体性に欠けている場合があり、比較検討を行う際の手間が増えることも問題です。さらに、情報量に圧倒されることで「どれも同じように見えてしまう」という心理的負担も生じます。結果として、情報過多によって最適な選択を見逃してしまうリスクがあります。

微妙な会が多い

経営者マッチングの場には、表面上は魅力的に見えるものの、実際には期待外れな「微妙な会」も少なくありません。例えば、営業目的の参加者が多すぎたり、具体的なビジネスの成果に結びつかない形式的な交流に終始する場合があります。

また、参加費が高額でありながら提供される価値が伴わないケースや、会の運営が非効率で進行が煩雑になることも問題です。このような微妙な会に参加してしまうと、時間や費用の無駄になるだけでなく、マッチング活動自体への信頼感を損ねる可能性があります。経営者にとって、会の質を見極めることが重要な課題となっています。

私たちの立ち位置

これまでお話ししてきた事は、あくまで予測ですが、決裁者マッチング一筋10年行なってきた私達はどう考えているのかをお話します。

私たちはこのような状況を踏まえ、他の経営者コミュニティやサービスとも積極的に連携したいと考えています。もちろん、良いサービスに限りますが、特に地方や全国規模での協力を強化していきたいです。

「つるはし」のような存在を目指す

私たちは、単に自社の利益を追求するだけではなく、「つるはし」のような役割を果たしたいと思っています。つまり、経営者会乱立時代に、経営者にとって価値あるネットワーキングの場を提供することです。

例えば、今私は「クローズな経営者会の情報をまとめたグループ」を運営しております。

2か月で200名以上の参加者を集め、今でも毎月20~30名が新たに加わり、全国の経営者会情報が週に5~10件更新されています。ここには競合もいるかもしれませんが、参加者の視点から見ると、業界全体が良くなることが一番大切だと感じています。

覚悟を持って挑戦する

私たちはこの分野で10年やってきましたし、これからも覚悟を持って続けていきます。ただし、経営者会を成功させるのは簡単ではありません。参加者の質を保ちながら、審査制を維持し、継続的にイベントを開催するのは非常に難しいことです。実際、他の多くの企業がこの壁にぶつかり、撤退していくのを見てきました。

だからこそ、私たちはこの領域でしっかりと「つるはし」の役割を果たし、マーケット全体が良くなるように貢献したいと考えています。


最後に少し宣伝ですが、私たちが運営している「クローズな経営者会のグループ」に興味がある方は、ぜひご連絡ください!

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