監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
スタートアップの新規開拓は、知名度とリソースの不足という壁に直面します。
課題と代表的な手法、成果につなげるコツをまとめました。

スタートアップの新規開拓について、知名度やリソース不足といった課題と、テレアポや展示会、Web集客、紹介など代表的な手法を解説します。決裁者マッチングの活用シーンや手法の使い分けも紹介します。
新規開拓とは、これまで取引のなかった新しい顧客を獲得する営業活動のことです。
既存顧客への深耕営業とは異なり、ゼロから接点をつくって関係を築いていく必要があります。
特にスタートアップでは、この新規開拓が売上の土台となるため、極めて重要な活動です。
スタートアップは、まだ顧客基盤が確立されていない段階にあります。
そのため、新規開拓の成否が、そのまま事業の成長スピードに直結します。
新規顧客を安定的に獲得できれば、売上が伸び、次の投資や成長へとつながります。
逆に新規開拓が停滞すると、事業全体が行き詰まってしまいます。
既存顧客への営業は、すでに信頼関係があるため比較的進めやすいものです。
一方、新規開拓は、相手との関係がゼロの状態からスタートします。
認知してもらい、興味を持ってもらい、信頼を得るという段階を踏む必要があります。
この難しさこそが、新規開拓の大きな壁となります。
スタートアップの新規開拓には、特有の課題があります。
ここでは代表的な3つの課題を紹介します。
創業して間もないスタートアップは、知名度や実績が乏しいのが実情です。
相手企業から見れば、取引実績のない未知の会社に警戒するのは当然です。
そのため、通常のアプローチでは商談にすらたどり着けないことがあります。
信頼をどう獲得するかが、大きな課題となります。
スタートアップでは、営業に割ける人員や時間が限られています。
大量のテレアポや訪問を行う余裕がないケースも少なくありません。
限られたリソースを、いかに効率よく成果につなげるかが問われます。
人手不足のなかで成果を出す工夫が求められます。
新規開拓では、担当者に接触できても決裁者まで話が届かないことが多くあります。
担当者レベルで止まってしまうと、社内調整に時間がかかり、成約が遠のきます。
意思決定者にどうアプローチするかが、成否を分ける重要なポイントです。
「誰と話すか」が、新規開拓の成果を大きく左右します。

新規開拓には、さまざまな手法があります。
ここでは代表的な手法とその特徴を紹介します。
テレアポやメール営業は、こちらから能動的にアプローチする手法です。
すぐに始められる手軽さがある一方、数をこなす必要があり効率は高くありません。
決裁者まで届きにくく、担当者で止まってしまうことも多い手法です。
展示会やイベントは、多くの見込み客と一度に接点を持てる場です。
自社を認知してもらうきっかけになりますが、出展コストがかかります。
その場にいるのが決裁者とは限らず、成果につながるとは限りません。
SEOや広告を活用し、Web経由で見込み客を集める手法です。
中長期的な資産になる一方、成果が出るまでに時間がかかります。
スピードを求めるスタートアップには、単独では物足りない場合があります。
既存の人脈やパートナーからの紹介で新規開拓する手法です。
信頼をベースに商談できるため成約率は高いものの、数に限りがあります。
紹介だけに頼ると、安定的な新規開拓は難しくなります。
限られたリソースで成果を出すには、いくつかのコツがあります。
ここでは特に重要なポイントを紹介します。
まず大切なのは、狙うべきターゲットを明確に絞り込むことです。
あらゆる企業にアプローチするのではなく、最も相性の良い層に集中しましょう。
ターゲットが定まれば、限られたリソースを効果的に使えます。
スタートアップは、認知度がない分、価値を的確に伝える必要があります。
自社の強みや解決できる課題を、一言で伝えられるよう整理しましょう。
相手の心をつかむメッセージが、商談の入口を開きます。
新規開拓の成果を高めるには、決裁者に直接アプローチすることが重要です。
担当者を経由するより、意思決定者と話すほうが成約までが早くなります。
いかに決裁者と接点を持つかが、成功の鍵を握ります。
ここまでスタートアップの新規開拓について解説してきましたが、最後に最も重要な視点をお伝えします。
もし「最短で成果を出したい」のであれば、決裁者マッチングという手法がおすすめです。
従来の新規開拓の課題を一気に解決できる、スタートアップに最適な選択肢です。
決裁者マッチングとは、企業の経営者や決裁権を持つ責任者同士を直接引き合わせる仕組みです。
商談や協業のきっかけを、意思決定できる立場の人同士でつくれるのが最大の特徴です。
担当者を介さずにトップ同士がつながるため、話がスピーディーに進みやすくなります。
従来の新規開拓では、担当者へのアプローチから始め、決裁者まで話を上げる必要がありました。
この過程で多くの時間と工数がかかり、成約までの道のりが長くなります。
一方、決裁者マッチングは、最初から決裁権を持つ相手と商談できます。
新規開拓の最大の壁である「決裁者にたどり着けない」という課題を、根本から解決します。
決裁者マッチングの最大の魅力は、成果までのスピードが速いことです。
決裁権を持つ相手と直接話せるため、社内調整に時間を取られにくくなります。
その結果、限られたリソースでも効率的に成約へとつなげられます。
さらに、サービスが仲介するため、知名度の低いスタートアップでも対等に商談できます。
実績よりも、プロダクトの価値や将来性で勝負できる点も大きなメリットです。
営業リソースの少ないスタートアップにとって、これほど心強い手法はありません。
決裁者マッチングを最大限に活かすには、事前準備が欠かせません。
自社の強みやビジョンを、決裁者に一言で伝えられるよう整理しておきましょう。
初回の接点で信頼を得られれば、その後の商談が一気に前進します。
他の手法と組み合わせれば、新規開拓の成果をさらに高められます。
決裁者マッチングは、スタートアップのさまざまな場面で活用できます。
ここでは代表的な活用シーンを紹介します。
自社のプロダクトを、新しい顧客に販売したい場面で役立ちます。
決裁者と直接話せるため、提案から契約までスムーズに進められます。
立ち上げ期の売上づくりを、力強く後押しします。
スタートアップが成長するうえで、大手企業との連携は大きな武器になります。
決裁者マッチングなら、通常は接点を持ちにくい大手の意思決定者とも出会えます。
経営者同士でビジョンを共有でき、アライアンスの話が具体化しやすくなります。
自社サービスを広げてくれる販売パートナーを探す際にも有効です。
決裁者と直接交渉できるため、条件のすり合わせもスムーズに進みます。
新たな販路を効率的に築き、事業を拡大できます。
決裁者マッチングを活用する際は、いくつかの点を確認しておきましょう。
自社に合ったサービスを選ぶことが、成果への第一歩です。
サービスによって、登録している企業の質や数は異なります。
自社のターゲットに合う企業が登録されているかを確認しましょう。
出会いの質が、新規開拓の成果を大きく左右します。
商談のセッティングやフォローを支援してくれる体制があると安心です。
初めて利用する場合は、サポートが手厚いサービスを選びましょう。
伴走してもらえることで、スムーズに成果を出せます。
決裁者マッチングは、他の新規開拓手法と組み合わせることでさらに効果を発揮します。
ここでは効果的な使い分けの考え方を紹介します。
決裁者マッチングの料金は、月額会員型と成果報酬型に大きく分かれます。
月額会員型は毎月一定額で継続利用でき、成果報酬型は成果に応じて費用が発生します。
資金が限られるスタートアップは、まず成果報酬型で試すのも一つの手です。
自社の予算やフェーズに合わせて、無理のない体系を選びましょう。
すぐに商談を生み、早く成果を出したい場面では決裁者マッチングが最適です。
意思決定者と直接つながれるため、最短距離で成約を狙えます。
立ち上げ期のスタートアップに、特に向いています。
決裁者マッチングで即効性のある商談を生みつつ、SEOや広告で中長期の集客も育てましょう。
短期と中長期の両輪で回すことで、新規開拓が安定します。
目的に応じて手法を使い分けることが、成果最大化の鍵です。
最後に、新規開拓についてよくある疑問にお答えします。
A. はい、決裁者マッチングを活用すれば、知名度に関わらず商談を始められます。
実績よりも、提供価値や将来性で勝負できる点が大きな魅力です。
自社の強みを明確に伝えられれば、有力企業を相手にしても成果を狙えます。
A. はい、質を重視する手法を選べば、少人数でも十分に成果を出せます。
決裁者マッチングのように効率の高い手法なら、限られた人員でも新規開拓が可能です。
リソースに合った手法を選ぶことが重要です。
他の手法と組み合わせる場合も、担当者の負担が大きくなりすぎないよう優先順位を決めて進めましょう。
A. 最短で成果を狙うなら、決裁者と直接つながれる決裁者マッチングがおすすめです。
商談から成約までのスピードが速く、立ち上げ期のスタートアップに適しています。
まずはターゲットを明確にして取り組んでみましょう。
本記事では、スタートアップの新規開拓の課題や手法、成功のコツを解説しました。
スタートアップの新規開拓は、知名度不足やリソース不足、決裁者に届かないという課題を抱えがちです。
これらの課題を根本から解決できるのが、決裁者マッチングという手法です。
テレアポや展示会と比べても、成果までのスピードと確度で大きな強みがあります。
意思決定者と直接つながることで、少ないリソースでも最短で成果へと近づけます。
まずは自社のターゲットを明確にし、決裁者マッチングを新規開拓の柱として取り入れてみてください。
従来手法で苦戦していた企業ほど、決裁者マッチングの効果を実感しやすいはずです。
意思決定者とダイレクトにつながることこそが、スタートアップの急成長への最短ルートになります。
本記事が、あなたの会社の成長を後押しするきっかけになれば幸いです。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。