株式会社コレッド
中里 智章
POSTED | 2018.04.04 Wed |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:製造業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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足から健康を作り出す、全く新しい商品開発に成功!
斬新で戦略的なものづくりを一緒にしてみませんか?Topics
株式会社コレッド 社長 中里 智章氏のONLY STORY
人々の健康のために自分ができることは何か。
私たちの体には、『第二の心臓』と言われる部分があることをご存知ですか?そう呼ばれる体のある部分は心臓から離れた足にあり、心臓が送り出した血液を押し戻す役割を担っています。
私は2015年に株式会社コレッドを設立し、足やその『第二の心臓』を日常の中で健康的に動かすことができる製品の企画や開発を行っています。まずは、私がなぜそうした分野で起業するに至ったのかをお話しします。
大学を卒業後、カーナビを作る会社に就職します。そこでは商品の企画や生産、市場に出すところまでを幅広く10年間携わっていたんですが、研究職として携わった後半の5年間に起業に至る転機がありました。
この頃の私の仕事といえば、シンプルに言うと人が車の中で過ごすシーンに関わるような仕事です。その中でも、センサーに人を感知させてどのように機器を動かすかということを主に考えていました。私はセンサーを使って人に貢献できるものを作ろうと思って仕事をしていたんですが、ある時にふと思ったんです。
「人々が車の中で過ごすシーンではなく、足を使うシーンを増やしたい。」
というのも、車は人の生活を便利にするものではありますが、その分車生活に慣れた人は運動の機会を失ってしまいますよね。本来は1日に8000歩歩くことが理想だと言われている中、多くの人の運動量は1000歩歩くかどうか程度に収まっているのが現実です。
こうした中では、心臓が送り出した血液を戻す働きを持つ「ふくらはぎ(第二の心臓)」を使う機会が減少し、機能は衰え、その分心臓への負担が大きくなるんですよね。この状況はどうにかして改善しなくてはいけない、と強く思いました。
この強い問題意識に突き動かされるように、私は退職。これまで培ってきた知識や技術を生かして、人々が足を使う新しいシーンを生活の中にもたらすために株式会社コレッドを設立しました。
それ以来その想いを遂げるために商品の企画や開発を繰り返してきたんですが、次の章ではその末にたどり着いた私たちの代表的な商品を2つご紹介しますね。
足から健康を作り出す?!新しいアイディアと商品開発
現在、株式会社コレッドは「今までにない新しいアイディアで人々が足を使うシーンを増やす。」というコンセプトを胸に事業に取り組んでいます。国内の企業様と一緒にさまざまな商品を企画・開発しているので、その中の代表的な商品を2つご紹介しますね。
まず、1つ目は足先の冷たさや運動機会の少なさが気になる方に使っていただきたい『furost』。
これは、お風呂の中にペダル型装置を立てかけてそれを漕ぐ事で足を動かす商品です。運動になるということはもちろんなのですが、温かいお湯と水の力によって硬くなった関節や筋肉をほぐすこともできるんです。
筋肉や関節に不安を抱える方が多い50代のお客様に多くご利用いただいているほか、体の冷えが気になり始める20〜30代の女性にもオススメです。
その一方で、スマートフォンと製品をBluetoothで繋いで運動量・消費カロリーなどをチェックできる機能もあるんですが、こうした点では40代の男性にも運動におけるモチベーション維持のためにご利用いただいていますよ。
次に、2つ目は気軽に子供や高齢者が足のグーパー運動ができる世界初の『フットパズル』。
これは、商品名の通り、パズルのピースを足の指でぐっと掴んではめていくという商品です。高齢者の中によく転んでしまう方がいたりまっすぐ背筋を伸ばして立っていられないお子様がいたりするのは、実は足の指の筋肉が使われていないことが大きな原因としてあるんですよね。
フットパズルは、そうした現状を危惧したお医者様から相談を受け、株式会社コレッドの方でアイディアを出し、企画、販売まで一貫して行った商品です。その製造過程では、横浜市の保育園や高齢者施設が実験に協力してくれるなど、横浜市がバックアップしてくださったことは大きかったですね。
この商品は、現在では高齢者施設やケアセンターのようなところで皆さんが一緒に輪になりながら和気藹々と使っていただいてます。
このようにして「今までにない新しいアイディアで人々が足を使うシーンを増やす。」というコンセプトを胸に国内の企業様と商品の企画や開発を行ってきた私たちですが、今後はさらに多様な企業様とさまざまな業種の材料を使って商品を開発していきたいと思っています。
ものづくり企業同士の協業から、今までにない商品開発を
株式会社コレッドは、現在もいくつかの新規企画を準備しているんですが、今後はもっと多様な材料を生かして新しい商品開発をしていきたい。そして、自社商品のラインナップも広げていきたいと考えています。
そこで、まずは新しいアイディアを形にするような商品開発を一緒にしていける企業様との関係を作っていきたいんです。多くの企業様がある中でも、材料や素材を扱っている企業様とぜひお仕事を一緒にしてみたい。それらが持つ素材としての可能性と『furost』や『フットパズル』を開発したような私たちの新しいアイディアを掛け合わせれば、人々の健康に寄与できる斬新な商品がもっと作れるはずです。
そうした時、私たちは消費カロリーや血流、筋肉の動きを計測できるような機械を導入しているため、新しいアイディアでありながらしっかりと効果が期待できる商品の企画や開発に取り組むことができます。
こうしたお話をすると、「新しい商品は開発してみたいんだけど、まだ具体的にイメージが固まっていなくて・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。私たちは、そのような企業様ともアイディア出しのところから一緒に取り組んでいける。
というのも、私が元々メーカーで働いていた期間が長く、会社としても工場と連携して大量生産ができる体制を整えています。そのため、ものづくりに取り組む企業側と工場側の目線を理解した上で、まだふわっとしたアイディアでも企画・開発へ具体的、かつ現実的に一緒に落とし込んでいけるんです。
そのようにしてお互いに相談をしながら取り組んでいきたいですよね。ものづくりというのは1つの企業だけではできないし、経験を積めば商品が作れるというわけではないので。
もちろん、商品開発はここで作って終わりではありませんよ。その新商品が価格競争の中に埋もれてしまわないように戦略を練り、継続的に新しいものづくりをしていける企業でありたいし、そうした企業様とぜひ一緒にお仕事をしたいと考えています。
一方、これからの時代の流れも考えると、株式会社コレッドが得意とするセンサー関係の領域は大きなチャンスがあるので、今までIoT化されてないところにセンサーとスマホとの連携を組み入れることで既存の商品に新しい価値を生み出していくような挑戦もしていきたいですね。
最後に、私がこれほどものづくりや他の企業様との協業にこだわるのはなぜなのか、少しお話しします。
これからの日本は人口減少は加速していき、それに伴って労働力が減っていく。そのような中では、やはり中小企業はその影響を大きく受けると考えています。
その中でも、中小企業同士であれば互いに近いところで時間をかけずにモノづくりをする事が出来るし、言葉の壁もない。協力していけば繊細な技術や気づき、そして各々の強みを交えて新しいものを生み出し続けることが出来ることだと思うんです。
そこに、今後のものづくりに携わる中小企業の、株式会社コレッドのチャンスと将来がある。
一緒に新しいことにチャレンジしてくれるようなものづくり企業様がいらっしゃれば、ぜひ一度お話しを伺うことが出来たら嬉しいですね。