デルフィーコンサルティング株式会社
久保田 記詳
POSTED | 2018.08.16 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:広告・マーケティング・制作 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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「すごい会議」手法で経営者へコーチングを提供
高みを目指し続ける企業をサポートし続けたいTopics
今回は、組織のリード役である経営者・役員・マネージャーを中心に「目標達成と課題解決」に強いトップチームを作り上げるためのコーチングビジネスを展開するデルフィーコンサルティング株式会社の代表取締役・久保田氏にお話を伺います。
起業の経緯や事業内容、そこに込められた想いから今後の展望までお聞きします。
デルフィーコンサルティング株式会社 社長 久保田 記祥氏のONLY STORY
必要なのはシステムではなく、生身のコーチだった
私がこの仕事を始めたのは5年半ほど前。学生時代はWEB系のベンチャー企業に参加していて、卒業後もそこで働くつもりでいたのですが、「一度は外に出て働いた方がいい」という先輩のアドバイスを受け、新卒でITシステム企業に入社しました。次に転職した製造業で社長秘書・経営企画などを担当するなかで、その企業が導入していた「すごい会議」に出会ったのが最初です。
私が入社した時には、既にコーチによる「すごい会議」セッションは終了していたのですが、セッションで使用していたワークブックを使い、社内で「すごい会議」のWEBシステム版をつくるというミッションが私に与えられました。
「すごい会議」は経営会議の場を使って問題を取り扱い、質問や答えを全員で共有して意思決定を進めていくのですが、それをパソコンを使って、WEB上で会議をファシリテートするシステムを作ったんです。それが上手くいったのでそのシステムを外販しようと子会社を作り、私は社長として就任。その後何社かに導入いただいたものの、徐々に効果について問題が出てきました。
例えば問題を抽出する、という点。企業の抱える経営課題は常に幾つも存在し、その中で何の問題を解決することが目標の達成に効果的なのかを判断して意思決定をすることになります。そこの「もっとも解決する価値のある問題」を選ぶことがシステムにはできなかった。この商品には人間のコーチが必要だと痛感し、結果的にこの事業からは撤退しました。そしてこの時、信頼してシステムを導入いただいたお客様への責任を果たすためにも、自らコーチになることを決意し、独立に至ったんです。
とはいえコーチも厳しい世界。一定期間チャレンジして成果が出なければ辞めようと思っていたのですが、いよいよ期限間近というところで大手食品会社と契約が実現し、私のコーチとしてのビジネスが本格的にスタートしました。
高い向上心を持つ経営者の目標・課題・解決策を引き出す
デルフィーコンサルティング株式会社で提供するコーチングサービスは、会社をもっと良くしたい、より高みを目指したいという高い理想と目標を持つ経営者のためのサービスです。
まず、コーチングとはその人の目標を明確にし、そこに到達するための課題とその解決手段をその人自身からの中から引き出すものです。曖昧な思いや目標の中から、本人も気づいていない「日本一になりたい」などの具体的な理想やゴールを引き出し、認識してもらうことからコーチングがスタートします。
日本ではまだコーチングの「コーチ」という存在が海外ほどメジャーではないので簡単にご説明します。例えば、サッカーをする2人の人間がいるとします。Aさんはまだサッカーを始めたばかりの初心者で、Bさんは地元クラブでも活躍し、ワールドカップでの優勝を夢見る選手。この時Aさんに必要なのは、初歩的な技術やルールを教わるという言わばティーチングです。一方、Bさんのように技術を体得し、勝利や上を目指す面白さを知って高い目標を掲げるようになると、コーチングを使い、本人が自主的にその目標を達成できるようサポートすることが効果的になります。
私たちがコーチングを提供していくのは、その道で何かを成し遂げるという覚悟を持った方です。
「これまでにないサービスを生み出したい」、「今までの延長線上にはない成長を遂げたい」など、その方の目標達成までの道筋を明確にし、理想の実現までをサポートするコーチングサービスです。
ここまでは個人に対するコーチングを例にお話ししてきましたが、私たちのお客様はサッカー選手ではなく企業様。仕事の多くは1人で成し遂げることはできませんよね。多くの仕事は部署やプロジェクトなど複数の人間がチームとして目標に向かうため、集団で目標達成までの道のりを歩む必要があります。
そうした中で、チームとしてトップリーダーの言葉をどれだけ理解し、共に向かうゴールに共感共有し、強い思いでそこを目指せているかはとても重要です。しかし組織が大きくなるほど、そこには様々なコミュニケーションが発生し、その統率や浸透が上手くいかなくなるケースが多く見られます。経営者の想いや意図をチームに共有していく際のサポートを行うこともデルフィーコンサルティング株式会社の仕事です。
また、私たちが企業に入ることのメリットとしては、第3者外入るからこそ解決しやすいことがある点です。例えば多くの企業には、内部にいるからこそ触れにくい問題や、実は曖昧になっている目標などが存在します。そういった問題はテーブルに上げて議論するにも非常にエネルギーがいる反面、緊急度は低くとも重要度が高いケースが多い。私たちが外から具体的に尋ね、本当に必要なことを引き出すことで、そういった重要な問題に手がつけられる可能性が高まります。
改めてお伝えしますが、現状に満足している企業に対してデルフィーコンサルティング株式会社ができることは特にありません。私たちは「日本一になりたい」、「社会にとってなくてはならない会社になりたい」など、成長し続けようとする企業様にこそお力添えしていきたいと考えています。
大きな目標を掲げて、挑むことを楽しもう
デルフィーコンサルティング株式会社としても、私個人としても、どんな時でも素晴らしい経営者の役に立つ存在でありたいという気持ちでいます。企業の経営状態というものは常に変化し、状況によってその課題も変化し続けます。どんな状態であっても、解決に効果的なコーチで布陣を組むことでサポートをし続けていきます。
とはいえ、私たちのサービスは、ある会社にとっては大きな効果を発揮したとしても、他の会社では同じパターンでもまったく成果がでないということが当たり前に起きます。それは、似たように見える課題であったとしても、当たり前ですが、組織もそこで働く人も状況もその都度異なるからです。それは私たちにとって常に課題であり、その上で私は課題への勝率を99%まで上げるべく学び続けていきます。
10年先もこの学びと模索を繰り返し、そのプロセスを楽しみながら、お客様への貢献を喜びとして生きていたいですね。高い目標を達成するということに関して、大変そうとか、キツいというイメージを持つ人は多いですが、目標を達成するプロセスにこそ、新たな成長があるはず。問題はどうすれば解決できるかを考えれば良いだけなので、その過程自体を楽しむべきです。
私もこの仕事を始めるまでは、自分自身がさまざまな問題解決をして経営者となり、経営者を顧客とするようなビジネスで生きていけるとは思っていませんでした。そういった一種の成功は、クリエイティビティが才能ある人だけに使える天性のものと思われがちなことと同じく、ごく一部の人だけが持つ特殊能力だと考えていたんです。しかし、このビジネスを通して、問題は解決していけば良いものだし、方法を知れば誰だって欲しい未来が手に入るチャンスがあるということを知りました。
成功する人は、もちろん運の良さも大事ですが、何より行動するかどうかが大きな違いを生みます。大きな目標を掲げて、真剣に楽しく、さまざまなことにチャレンジしていきましょう。とりあえずやってみる。それが、働くことを楽しくする秘訣だと思います。