株式会社ミルトス
盛 宗一郎
POSTED | 2018.08.16 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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高品質の業務用食品にさらなる価値を!
飲食店の抱える悩みに寄り添い、サポートを続けるTopics
今回は、食品の輸入・製造卸販売を手掛けるミルトス株式会社の代表取締役・盛氏にお話を伺いました。
まずは、現在の事業展開についてお聞きしましょう。
ミルトス株式会社 社長 盛 宗一郎氏のONLY STORY
モノが飽和した社会で、商品にさらなる価値を付加する
ミルトス株式会社の強みは、常に顧客に寄り添い、顧客が持っている課題を解決するような商品を作り出すところにあります。BtoB向けの商品の販売と一口に言っても、顧客によって課題は異なるので、それぞれの問題を解決できるようにしています。
例えば、人材不足という問題を解決するとしましょう。
店舗で自分たち自身で仕込みをすると、シェフは早くから出勤して長時間労働を強いられてしまいます。その状況を解決するために、ミルトス株式会社がその店のレシピをもらい、店と同じ味を再現し、店舗では少し手を入れれば良いだけという業務用の商品を作ります。
来店するお客様には変わらぬ味を楽しんでいただける上に、店舗としては人件費の削減と時間短縮に繋がるという価値を商品に付加して販売を行っています。
モノが飽和している現代社会では、どこに行っても同じものが買えます。だからこそ、モノにさらなる価値が必要だと考え、ミルトス株式会社では顧客の求めるものや、顧客が抱える問題を解決するという点を重視しています。
『それぞれの顧客に寄り添う』というコンセプトを掲げているため、扱う商品の種類も多くなります。ミルトス株式会社はイタリアンをはじめとした洋食がメインで、チーズや生ハムや肉類の加工食品に限られているのですが、現在1000品目を取り扱っており、冷凍品も冷蔵品も常温品もすべて対応しています。
ミルトス株式会社が特に得意としているのはチーズで、手間のかかるチーズフォンデュソースの販売も行っています。本来なら店で4種類のチーズを溶かして作らなければならないソースを、レシピを元にしてミルトス株式会社で作り、店では容器に入れてレンジで温めるか、ココットで温めるだけでお客様に提供できます。
そういった「シェフヘルパー」は顧客ごとに異なり、カレーやスープ、鶏肉に下味をつけたものと種類はさまざまです。
その他にもミルトス株式会社では輸入事業を行っており、実際にイタリアを訪れて良いものを見つければ、日本の顧客に提供しています。
例えばカルディの卓上パルメザンチーズは、前身の会社でコンサルティングをして、原料を輸入して自社工場で製品として作っています。そういった独自の流通を持ち、BtoBの広域に対応できることも強みのひとつですね。
三方良しの精神でビジネスを作ることが好きだった
私はもともと乳製品の輸入商社で働いていました。牛乳から作られるものの種類は非常に多く、チーズ、プロテイン、ヨーグルトといった食品だけでなく、木材やブラウン管の接着剤や、服の原料にもなります。
その関係でさまざまな企業と関わりを持ち、ジョイントベンチャーにも参加していました。
私は特にチーズが得意だったので、イタリアのチーズをメインとした業種をやろうと思っていたんです。
商社時代にもハンバーグ屋と自分の会社のチーズをコラボさせてチーズインハンバーグを作り、大手チェーン店に売り込んでチーズインハンバーグをファミレスで普及させるといったように、ビジネスを作るのが好きだったんです。
ひとつの食材では売上は作れませんが、いろいろな会社の強みをミックスして製品を作り出し、チェーン店に提案するという流れを組み立てるのが楽しかったですね。企業それぞれの強みを見つけて、それを組み合わせることで大きなビジネスになる。
だから、ミルトス株式会社の理念には三方良しの精神が掲げられています。
今のミルトス株式会社も当時と同じスタイルで、顧客の課題を吸い上げて解決することによって顧客も、日本自体も良くなっていくという好循環が生めるようにしています。
牛乳からの繋がりでプロテインの販売をしているところから、フィットネスジムやキックボクシングのジムの運営も行っているんです。食材と運動を通して日本を元気にしたいという想いが、ミルトス株式会社の根底に流れているんですよ。
食と運動を通したビジネスで、日本を元気にしたい
三方良しの精神と日本を元気にするという目標を達成するために、まずは今の事業を広げていきたいと思います。
食を通してお店が儲かれば景気も良くなるし、健康事業を進めてみんなが健康に暮らすことができれば、日本も強くなるはずです。
今、インターネットを用いた事業が主流になりつつありますが、ミルトス株式会社としてはフェイストゥフェイスを大切にしていきたいと考えています。
もちろん使える技術は使っていくつもりですが、フェイストゥフェイスの営業は今後もゼロにはならないはずです。基本的には人対人なので、その人に寄り添うという姿勢を大切にしていきたいですね。
食と健康を通してビジネスを作ることが得意なので、それに関わっている企業があれば、お互いの強みを合わせて一緒に日本を元気にしていきたいと思っています。