株式会社ミラクルネット
田中つかさ
POSTED | 2015.06.01 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:飲食・サービス 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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時代を超えても変わらないものがある
売上よりも社員の成長を大切にする会社とはTopics
株式会社ミラクルネット 社長 田中 つかさ氏のONLY STORY
すべての事業は社員発
IT事業からデイサービス事業まで、幅広く事業展開する今注目の会社がある。
株式会社ミラクルネットは、元々はソフトウェアの開発やシステム運用がメイン事業。
しかし、時代に合わせて多岐にわたる事業展開をしてきた。
徹底的に『人の成長』、『人を大切にすること』に重きをおく企業である
株式会社ミラクルネットの田中つかさ社長にインタビューを行なった。
「私たちの事業は全部、社員発なんです。
実は、私から提案したことは一つもありません。
自分がやりたいことは個人でやる。
会社としてやることは社員やスタッフが主役だと考えています。
私の役割は、何かあったときに責任をとることです。」
毎週、社員が新事業を提案する機会があり、基本的にはNGもない。
出てきたアイディアは予算と期限を決めて実行され、
結果として多様な事業を行なう企業となった。
人としての成長が第一
特に近年成長しているのは『リハライフ』という半日型デイサービス事業だ。
医療先進国ドイツで厳しい基準をクリアした医療用のマシンを導入し、
それを使ってトレーニングする方に直接指導を行う。
障害だけでなく老化に対するリハビリも提供している。
水分摂取量と機能回復は比例しているため、水分管理も徹底して行う。
フィットネスインストラクターのマッサージもある。
それ以外にも多数のサービスがあるのはリハライフ独自の強みだ。
スキルやテクニックよりも大切にしているものがあるという。
「私たちは、テクニック向上よりも、人間力向上にフォーカスしています。
人間力が上がれば、結果として最大のサービスが生まれると考えています。」
そのため、田中社長はあくまでも人としての根本的な部分に重きを置き、
社内教育に力を入れている。
残業代の有無に関わらず、勉強会には全員が参加するそうだ。
その根本には、ヒューマンスキルの向上という企業理念に根付いた社風がある。
一貫した理念が社内の共通意識を生み、結果として社員と会社の成長につながっている。
もともと社長になるつもりはなかった
田中社長の経営理念が生まれた背景には何があったのだろうか。
学生生活を終えた後は全国のリゾートバイトを渡り歩いたが、
親の容体悪化を機に「親を安心させたい。」との思いで就職することを決意。
未経験であったにも関わらず、プログラマーとして就職した。
入社後は年下の人たちが先輩となった。
負けず嫌いな性格から、必死に勉強したそうだ。
持ち前の集中力で一気にスキルを磨き、気づけばリーダーに抜擢された。
その後は他企業からのオファーで移籍し、グループ会社設立と同時に社長になった。
「私は正直社長という肩書きに対して憧れがないので、
社長と呼ばれても何も嬉しくないんですよ。
肩書きではなく、一人の人間として見てほしいですね。」
人間性を判断基準にする想いから、人間力向上という企業理念が誕生した。
どこまでも社員を第一に考える田中社長に、今後の展望を伺った。
「社員にはもし何かあって倒産した時に、
『ラッキー。じゃあ、うちに来てください。』
と他社から言われるくらいになっていてほしいんですよ。
社員が本当の意味で自律、自立していることが最大の目標です。」
最後に、人として成長するための秘訣を伺った。
「自分自身の価値を高めるには、原理原則を意識することだと思います。
文化や価値観は時代によって変化しますが、
時代が変わっても変化しないものがあるはずです。
例えば、ありがとうと言われて嬉しいのは、古来から同じでしょう。
目先の損得ではなく、この基本的なことを意識できるかどうか、
常に感謝の心を忘れていないかどうかが、10年後に大きな差を生みます。
物や情報があふれている現代では、選択に迷うこともあるでしょう。
その時は直感でもいいので、自信を持ってまず行動してほしいです。
今はチャンスがあふれているので、成功しない理由はないと思います。」
常に人にフォーカスしてきた田中社長の言葉には、本質的な思いが込められていた。
編集後記
田中社長のお話を伺っていて、
どこまでも「人の成長」に重きを置いていることが伝わってきました。
人間性向上や社員のことを第一に考えているミラクルネットのような会社で、
僕も働きたいと思いました。
これからまた、どんな新事業を展開していくのかが楽しみです。