ザメディアジョングループ
山近 義幸
POSTED | 2019.02.19 Tue |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:飲食・サービス 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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「ご縁と感謝の経営」で、企業や街、日本を元気に!
持続可能で本質的な事業・会社に欠かせない“人財”Topics
今回は、知覧研修事業や採用活動のコンサルティング・アウトソーシング事業などを展開しているザメディアジョングループ 代表 山近 義幸氏にお話を伺います。
本質的、かつ持続可能な組織・事業作りに欠かせない新卒採用や研修などに注力していらっしゃる企業様はぜひご覧ください。
ザメディアジョングループ 代表 山近 義幸氏のONLYSTORY
“人財”という考えを軸とした事業展開
―まずは、御社の事業内容について伺ってまいります。御社の主な事業の1つである「知覧研修(http://chirankensyu.com/ )」 について、お聞かせください。
山近氏:こちらは、一言で表すと感謝を学ぶ研修です。参加者様には、特攻隊が使用した「気づきの宿 富屋旅館」に宿泊し、旅館の女将からの講話や戦績巡り、特別に考案いただいた料理等を通して、当時の様子を疑似体験していただきます。主に経営者、社員様、内定者様にご利用いただいており、一度ご参加いただいた方々からは大変好評をいただいております。
プログラム内では、戦時中に特攻隊の出撃基地があった場所、知覧に残されている特攻隊員1,000名以上の方の遺書を読むことで、命の尊厳、慈愛、感謝の心について学ぶことができます。今の世の中から失われつつある沢山の“大切なこと”を学べる場所だと思っていますね。
―現代において、本当に貴重な機会ですね。実際にご参加いただいた方々はどのような方々でしょうか?
山近氏:知覧研修を始めてからは12年が経ちますが、これまでに5,465名もの方々に研修を受けていただきました。その半数以上の方は関東からご参加の方々で、世代でいうと約8割は入社前の学生。これから社会に出ていく彼らの気持ちを初心に戻し、社会人としての行動や立ち振る舞いに活かしていただいています。
ご興味のある方がいれば、特に中小企業やベンチャー企業の社長様・社員様にはぜひ一度お越しいただきたいですね。社長様ご自身で研修を体験してもらえば知覧研修の良さをわかっていただけると思いますし、これから新卒で入社される学生や社員の方にも研修を受けさせたくなると思います。
中小企業・地方企業にこそ、新卒採用事業を
―採用活動のコンサルティング・アウトソーシングを行う事業(http://jinzai.mediasion.co.jp/ )は、どのような事業ですか?
山近氏:こちらは、一言で言うと新卒採用という部分に特化し、新卒採用事業を軸として経営コンサルティングを行うものです。新卒採用を強化することで逞しい会社“ダイヤモンドカンパニー”になるという考えの下、新卒採用をベースに企業の経営領域までのコンサルティングを行い、企業の成長・発展をサポートしています。
お付き合いをいただいている企業様は中小企業がほとんどで、地方の会社も多いですね。多くの学生は大手企業へ目を向けがちだと思いますが、その学生が目を向けないような規模・地方の会社の中にこそ本当にいい会社があったりするのです。
―実際には、お客様からはどのような声をいただきますか?
山近氏:一言にコンサルティングといっても、学生との連絡なども含めて、新卒採用に必要なことは可能な限り当社で行うようにしていますので、アウトソーシングとコンサルティングを混ぜた様な当社独自の形が評価されていますね。当社の新卒採用のコンサルティングを通じて考え方や行動が変わり、大きく成長されたお客様もたくさんいます。
例えば、10年前の当時、複数の業態の店舗を抱えながら飲食グループを経営をされていたある企業様は、当社とともに新卒採用事業に取り組んでいった結果、店舗を拡大した上に、現在は展開する13店舗全ての店長を新卒採用を経て入社した社員が勤めるまでになっています。
中には、出会った当時は街の小さな散髪屋だったところから、今となっては200店舗を超える規模にまで成長した企業様もいらっしゃいます。
関わる皆様がどんどん成長していく姿を間近で見れるのは、本当に嬉しい限りです。
―自社だけではなかなかノウハウ、知識、経験が不足しがちな中小・地方企業における採用事業において、御社の存在は本当に心強いですね。ところで、このような事業を立ち上げ流にいたったきっかけや出来事はどのようなものがあったのですか?
山近氏:起業当初、当社は出版社としてスタートしました。その後、当時付き合いのあった大手出版社から企業向けの新卒採用コンサルティングの話をいただきました。一緒に営業してみて驚いたのが、中途採用は総務が担当しているのですが、新卒採用は経営者が関与するのです。
実際には各メディアなどで名前を聞いたこともあるような有名な社長と関わる機会が多く、これはとても勉強になると思いましたね。加えて、当社としても、今後の新たな可能性を切り開いていくことになると考え、新卒採用事業を本格的に始めました。
それからは、都内のとある企業様からいただいた新卒採用コンサルティングのご依頼で結果を出すことができ、採用活動の楽しさややりがいを知り、積極的に事業展開をするようになりました。
「ご縁と感謝の経営」を掲げ、新卒社長を10人育てる
―今後の展望について、お聞かせください。
山近氏:私たちは、「ご縁と感謝の経営」を経営理念に掲げていますが、これからはその経営理念に共感してくれる新卒採用から経営者まで育て、“新卒社長”を10人輩出したいと思っています。
現在はグループ7社で6名の新卒社長がいますので、引き続き大切に育てていきたいですね。
―新卒採用を経た生え抜き社員から10名の社長を輩出するというのは壮大な目標だと思うのですが、その実現に向けて社員様との関わりの中で大事にされていることはありますか?
山近氏:様々ありますが、やはり「ご縁と感謝の経営」という経営理念をしっかりと浸透させることですね。経理理念にある、“ご縁”と“感謝”があるから、今があるのだと思っています。
とはいえ、実は2018年は創業30周年にあたるので、これを機に私が経営理念を変えようと役員や社員に提案したのです。しかし、社員に「今の経営理念はグループ全体を支えているものなので、変えないで下さい」と言われて、結局変えない選択をしました。
―経営の中でも理念の浸透は難しいと言われる中、素晴らしいですね。
山近氏:今の経営理念がグループ全体に浸透していたというのは、とても嬉しかったですね。
これからは、今の資本主義や営利主義という考え方だけでは衰退していくと思っています。一方で、消費者の価値観も、経営者の価値観も転換点を迎えていて、新しい何かが生まれる瞬間に今立ち会っていると常々思っています。
そうした中で求められるもの、生き残るものはやはり人々の役に立つもの、存在感のあるもの、本質的であるもの。
そうなった時、“人”という存在は絶対に欠かせない力になるはずです。人材の「ざい」は“財”、人というのは財産「人財」なのです。
執筆=佐久間
校正・編集=山崎