西田一雄

今回は広告代理店業を展開している株式会社ワンズの西田氏にお話を伺いました。20年以上のキャリアで得た集客サポートのノウハウを駆使し、現場の声を取り入れた独自コンテンツを展開して他社との差別化をはかる同社サービスについてお聞きします。

【経歴】

1969年、兵庫県姫路市生まれ。明治学院大学経済学部卒。在学中に20歳で起業、学生向け情報誌の発行を手がける。

後にカナダからスノーボードを輸入、日本総代理店として全国販売。1996年、情報通信事業を開始、東京・札幌にて携帯電話SHOP運営に携わる。

1999年、株式会社ワンズ（https://one-s.co.jp/）設立、代表取締役就任。

起業間もなくリクルート社「HotPepperBeauty」を創刊当時から取扱い（https://one-s.co.jp/services/hotpepper-beauty/）ほか、

アプリを含む各種自社商材（https://one-s.co.jp/services）開発、運営により地域活性化を目指して「繁盛店育成事業」に着手。

これまでに実践してきた全国代理店展開の経験と、6,000店舗以上の集客サポートを手掛けたノウハウを活かし、

現在ではFC本部を含む数社の顧問としてコンサルタント業務にも携わっている。

ーまずは御社の展開するサービスについてお聞かせください。

西田氏：弊社は、業種・業態に合わせた新規集客・リピーターの対策サポートを行っています。具体的には“プチコンサルティング“をテーマに、リクルート社「HotPepperBeauty」の広告取扱業、グーグル検索で上位に表示されるためのMEO対策、インスタグラムのフォロワー獲得サポートなどを行なっています。

また、ここ数年間でリピーター対策アプリ、“mosta（モスタ）”という独自のスタンプカードアプリと、スタンプラリーアプリ“furari（フラリ）”を自社開発しました。幅広い事業を掛け合わせながら、お客様の集客をお手伝いしています。

ースタンプカードアプリ“mosta（モスタ）”における、導入までの流れを教えてください。

西田氏：まずは、お客様にお申し込みをしていただきます。業種業態を確認した後、審査結果をご連絡します。その後、決済画面でお支払いいただき申し込み完了となります。その後、専用スタンプや卓上ポップなどのスターターキットをご指定の住所に郵送いたします。

モスタは自社開発のアプリケーションのため、基本的には“mosta（モスタ）”というブランド名での展開となります。しかし、FC本部様や多くの直営店を運営している企業様から、自社アプリを持ちたいという声をいただくことがありました。そこで、株式会社ワンズでは、デザインや一部の機能をカスタマイズでき、お客様の企業名・ブランド名でアプリの登録ができる、エンタープライズ版も開発いたしました。

これからも、お客様の想いが叶うことを最優先し"mosta（モスタ）”の形もさらに発展させていきたいと思います。

ー業界内での強み、他社との差別化ポイントについて教えてください。

西田氏：広告代理業で基本となる新規集客と、リピーター対策をどちらも担える点ですね。どちらか片方を専門にしている会社は多いのですが、どちらにも対策を打てる会社は非常に少ないのです。

この点において、先ほど申し上げましたスタンプカードアプリ、“mosta（モスタ）”は私たちの強みの一つですね。実は、モスタは「新規集客はできるものの、リピーター集客が難しい」というお客様の声から生まれたものなのです。現在は約600店舗に導入され、リピーター売り上げが35%アップしたお客様もいらっしゃいます。

ーどのような経緯で起業に至ったのでしょうか。

西田氏：私は、大学進学をきっかけに18歳で東京に出てきて、20歳で起業しました。最初の3年は経営が順調でしたが、ある時、詐欺にあってしまい多額の借金を抱えてしまいました。様々な問題に直面し、気持ち新たにしっかり会社経営の勉強をしようと決心したのです。

そこで、起業してから知り合ったある方の会社で、7年の間スノーボード輸入代理業や情報通信事業の責任者など、色々な経験をさせてもらいました。そして、30歳のときに今の株式会社ワンズを立ち上げました。

ー社名の由来について教えてください。

西田氏：社名にはONE’S、つまり「誰かの～、一人ひとりの～」という意味を込めています。この会社が誰かの、そして一人ひとりの夢のステップになり、この会社をきっかけに、みんなが自己実現できればいいなと思い、名付けました。

ー働く中で、どのようなやりがいを感じていますか。

西田氏：やはり自分たちが作ったコンテンツが世に出て、お客様の役に立っていることが一番のやりがいです。

お客様から「ワンズさんが勧めてくれた商材で売上が伸びたよ」とか、「今まで利益が出ていなかったけど、ワンズさんのおかげで利益が出るようになったよ」とお声がけいただけたときは、会社を続けてきてよかったなと、強く思います。