株式会社フロンテッジ

田知花 隆司

ベンチャー企業のビジネスを加速させる一歩目は、言葉

未来価値を明文化すると新たな価値や市場が見えてくる
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今回お話を伺うのは、株式会社フロンテッジの代表取締役社長を務める田知花 隆司氏。同社では、社内外の様々なステークホルダーに向けて「その企業が社会から必要とされ続ける理由=〝未来価値〟」を一分で伝わる言葉にし、その言葉を軸にベンチャー企業の経営課題の解決に取り組んでいる。

なぜ、今、ベンチャー企業に〝未来価値〟の明文化が必要なのか。そのために、同社はどのようなソリューション・スタンスを持っているのか。詳しく伺っていく。

「熱量と可能性に溢れるベンチャー企業のそばで、同じくベンチャー精神を持つコミュニケーションのプロとして、私たちはその価値を伝わる言葉にし続ける。」

株式会社フロンテッジ 代表取締役社長 田知花 隆司

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〔 経 歴 〕
昭和56年4月、株式会社電通に入社。
4年間情報システム部門に従事した後、営業局(現:ビジネスプロデュース局)に移動。
食品や自動車、電機、アパレル、不動産、エンタメ、金融等、様々な業種の企業の業務を担当。
平成25年4月、同局局長就任。
平成29年1月、現職である株式会社フロンテッジ代表取締役社長に就任。

価値を届けることが困難な時代に、ベンチャー企業の成長に寄り添う。


 ― まず、田知花様のご経歴を伺ってもよろしいでしょうか。

田知花氏:昭和56年4月に株式会社電通に入社し、はじめは情報システム部門で働いていました。その後、営業(現:ビジネスプロデュース局)として働き、営業局の部長や局長を経験した後、平成29年の1月から当社の代表取締役社長に就任しました。これまでに勤めた会社は電通とフロンテッジだけなので、こうして話すと非常にシンプルな経歴でしょう。

 ― とはいえ、これまで向き合ってこられたお客様は様々な方がいらっしゃったのではないですか?

田知花氏:食品や自動車、電機、アパレル、不動産、エンタメ、金融…。多様な業界・業種のお客様とお仕事をご一緒してきました。クライアントと目的・目標の実現に向かっていく中で自分の中の世界が広がっていく感覚はすごく刺激的で、今でもその感覚は心に残っています。

 ― 電通でのご経験の中で既に御社の株主であるソニー株式会社のグループ各社とお仕事をご一緒する機会があったということでした。他に今のお仕事につながっている前職でのご経験はございますか?

田知花氏:様々な業界・業種の企業の経営者と働く機会をいただいた経験は、一つの原点だったと言えるほど大きかったですね。というのも、経営者とご一緒するようになると、単に仕事の話だけではなく個人的な悩みやプライベートの生活まで垣間見る機会があるのですが、それらが私自身の生活や人生を考える上での指針となり、学ぶことが非常に多かったのです。

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そうした中で、企業の数だけ経営者がいらっしゃって、その経営者それぞれにお考えになること、あるいは大事になさっていることがあると知りました。そして、そこにある熱量や可能性に巻き込まれるようにして「経営者がやりたいことをどうやって形にしていくか」ということを考えるようになり、手を尽くしました。

その結果、会社・商品・サービスの未来価値を様々なステークホルダーに届く言葉にしていくフロンテッジを率いるにあたって必要な知見や技術、経験を豊富に積むことができたと思っています。

しかしながら、価値を言葉にし、届けるべき人に届けるということが難しい世の中になってきましたね。

 ― 現代における「価値を言葉にして届ける難しさ」について、より具体的に伺ってもよろしいでしょうか。

田知花氏:みなさんもご存じの通り、誰でも情報を発信できる世の中になり、情報が氾濫しています。そうした中で、様々な制限や制約も設けられている。

これはすべての企業にとって情報発信が難しい状況と言えるのですが、中でもまだ世に広く知られる前の段階にいるベンチャー企業にとっては非常に大きな壁となっているでしょう。

ベンチャー企業の多くはこれまでにない視点や切り口でイノベーティブなサービス・商品の開発に取り組んでいるわけですが、それがイノベーティブなものほど、革新的であるが故に一般消費者や社外・業界外の人には伝えるのが難しい。ご理解いただくまでに時間がかかるものです。

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さらに、この情報量が多い世の中では、情報を発信したとしても埋没してしまう可能性が高い。

ただ一方で、かつてないほど変化が速く、企業の繁栄・衰退のサイクルが速い今の時代には、ベンチャー企業ならではのフレキシビリティやアジリティというのは大きな武器になるでしょう。きっと、このベンチャー企業を筆頭とした挑戦を続ける企業こそが社会を明るくし、日本に活力をもたらしてくれると信じています。

 ― 新しい発想や大きな熱量を持って挑戦を続けるベンチャー企業が持つ可能性を強く信じていらっしゃるのですね。

田知花氏:私だけではなく、フロンテッジの社員一同同じ気持ちです。

もちろん大手企業の中にも素晴らしい企業があることは存じ上げております。その上で、ここまで私たちがベンチャー企業に心寄せられるもっとも大きな理由。それは、資本金19万円、従業員数20名規模の時代から常に世にないものを作り続けてきたソニーのベンチャースピリットが、私たちフロンテッジの中に息づいていることが挙げられるでしょう。私たちもまた挑戦者として挑み続ける中で、私たちの志とベンチャー企業の姿が共鳴する感覚を覚えるのです。

ソニーから受け継いだベンチャースピリット。「世の中を明るくしていく」という企業としての使命。これらを両手に携え、私たちはこれまでの広告代理店の枠に収まらないアプローチを通して、新たな価値を創造しようと取り組むベンチャー企業をご支援していきたい。そういう想いから、フロンテッジ・ベンチャーパートナーズを立ち上げました。

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一分で伝わる〝未来価値〟を社内外の多様なステークホルダーへ。


 ― 社会への想いと企業としての使命を果たすために、御社は新たな事業への挑戦を始めたと伺いました。その新規事業について伺ってもよろしいでしょうか。

田知花氏:私たちが今後展開する『フロンテッジ・ベンチャーパートナーズ 未来価値創造支援パック』は、まず会社・商品・サービスの未来価値を明文化して、社内外に対する企業の輪郭を明確にするところから始まります。その後、社外のお客様やお取引先、社内の従業員とその家族に対して同じ言葉で伝えていくことを目指し、伴走しながら様々なソリューションをご提供するというものになります。

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先ほどから申し上げている〝未来価値〟というのは、一言で言うとその企業が将来にわたって世の中に必要とされ続けていく理由。それを明文化した言葉は、お客様やお取引先に対してその企業を選ぶべき理由を力強く提示することになりますし、従業員に対してはその人がその企業で働く意味の一つとなり、モチベーションの向上に繋がっていくと思っています。さらに、IPOを視野に入れるベンチャー企業であれば、自社のファン、応援してくれるパートナーを獲得していくという新たな企業価値創造にも繋がる。

まだ〝未来価値〟を明文化していない企業がいらっしゃれば、言葉にすることを始める一歩目からぜひお手伝いしていきたいと考えています。

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 ― 具体的には、どのようなアプローチでベンチャー企業へのサポートを行っていくのでしょうか。

田知花氏:まずは、明文化した〝未来価値〟をもとに、企業の核となるコーポレートメッセージの開発を行います。その後、開発したコーポレートメッセージをベースとし、届けたい人や利用シーン等に応じて、必要なソリューションをご提供していきます。

例を挙げさせていただくとすれば、コーポレートメッセージをベースにプレス用のブックレットを作る、あるいはビジネスをご紹介するような案内文を作る等。さらに、またそこから展開してウェブサイト制作、デジタルプラットフォームの設計、商品開発のサポート、セールスツールの開発等に関しても多様なソリューションをご提供できます。株主総会の運営も承ることができますので、上場後もサポートいたします。

 ― 非常に幅広いソリューションラインナップをお持ちなのですね。

田知花氏:そのステージごと、置かれた環境ごとに必要となるものは変わっていきます。企業規模やフェーズにかかわらず目の前の企業や経営者と真摯に向き合い、お力添えできるように様々なソリューションをご用意しています。

もう少し言うと、私たちは社内に「フロンテッジ・モチベーション・ラボ」という組織も持っています。ここでは企業にとって重要なモチベーション・デザインについての研究を進めており、「どうやって関わる人々のモチベーションを上げていくか」というテーマを突き詰めています。

 ― それほどまで幅広く、そして多様なソリューション・情報を提供していけるのは、なぜなのでしょうか。

田知花氏:一社でここまで広くカバーしている企業はそう多くないかもしれませんね。私たちほどの規模の企業がなぜ多様なソリューションをご提供できるかと言うと、ソニーグループであるというところがお答えの一つになるでしょう。先ほどフロンテッジが抱える様々なソリューションをご紹介しましたが、これをすべて当社一社だけで実現しているわけではありません。ソリューションによっては、その道のスペシャリストが集まる同グループの企業とともにお客様の問題解決に取り組むのです。

規模やフェーズにかかわらず、どのような企業にも明確にアウトプットの形を想定した上でその時に最適なご提案ができる。これは、紛れもなくフロンテッジならではの強みであり、私たちが選ばれている理由でもあると言えます。

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その提案は、世の中を明るくするためにあるか。


 ― 新規事業『フロンテッジ・ベンチャーパートナーズ』を展開していく中で、ベンチャー企業やその経営者と向き合う際にどのようなことを意識していらっしゃいますか?

田知花氏:まず、私たちの働き方の特徴として、大きな熱量と可能性を持った経営者のそばでお仕事させていただく機会が多いことが挙げられます。それらに巻き込まれながら、時にはその会社の一員くらいの心構えで仕事に打ち込み、経営者がイメージするところを的確に形にしていきます。

そうした中で意識しているのは、コミュニケーションのプロフェッショナルとして、情熱を持って臨む一方で冷静さと客観性を失わないこと。例えば、サポートする企業の経営者が新たなアイデアを思いついたとしましょう。そうした時、私たちにはコスト・リソースとの兼ね合いを見て、「オーバーサイズになっていないか」と冷静に観察することが求められます。また、〝未来価値〟を言葉にしていく中でも、その想いや事業の価値に心を寄せるだけではなく、世の中の価値観の変化やインサイトを客観的に捉え、事業の展開や経営者の言動、言葉にコンシステンシー(一貫性)をもたせていかなければなりません。世に出て、知られてこそサービス・商品の価値が認められるビジネスの世界において、こうした心構えや能力は必要不可欠と言えるでしょう。

 ― 日々様々な企業と伴走しながら取り組んでいる御社のメンバーはどのような方々なのでしょうか。

田知花氏:一言でいうと、個性のある人たちが集まっていますね。各々がそれぞれのスペシャリティを持ち合わせており、プロジェクトごとに必要なスペシャリティを持つ人間が集まってくるような形の働き方です。

各々が独自の視点と専門能力を最大限に発揮しながら、〝その提案は世の中を明るくするためにあるか〟を合言葉に独自のアウトプットを作りあげていくのです。

私も含め、こうした業務に打ち込むメンバーたちは、これからの明るい未来を作っていくようなベンチャー企業の核となる部分を作るお力添えができることに、ものすごくやりがいを感じています。まさに、各企業の未来に対して一緒に投資をさせていただいているような気持ちで取り組んでいます。

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人や社会の動機を世の中を明るくする方向へ。


 ― これまで多くのベンチャー企業に寄り添い、ともに未来の談義を重ねてこられたことと思います。最後に、田知花様が思い描く日本の未来について伺ってもよろしいでしょうか。

田知花氏:まず、日本の社会を眺めていると、社会のインフラやシステムみたいなものが不可視化してきていますよね。膨大な量のデータを駆使し、パッと答えが導き出されるようなシーンが増えてきましたが、その過程は私たちの目には見えない。

また一方で、以前と比べて情報量と選択肢が増えたことで身軽に新しいことを始められるようになり、自身の動機を実現することも容易になってきたように感じますね。今後は世の中を変えていくような大きなイノベーションが起きていく一方で、ちょっとずつ未来を変えていくような活動も増えていくと考えられます。

様々な変化が起こり続けていくこの時代を、私たちは「どのように生きるべきか」という問いを常に意識しながら過ごしていくことになるでしょう。

 ― そのような未来の訪れを前に、今後御社はどのような企業になっていきたいとお考えでしょうか。

田知花氏:私たちにも〝未来価値〟を表した言葉があります。


MOTIVATE THE WORLD.


これから先、私たちがやっていきたいことは、「人や社会の動機を世の中を明るくするような方へ向けていく」こと。そのために、私たちフロンテッジは消費者・生活者を明るい未来へ導いていけるような提案をし続け、明るい未来を実現しようとするベンチャー企業のご支援を続けてまいります。

クライアントとなるベンチャー企業のみなさまに負けないくらいのベンチャースピリットを胸に。

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TEL:03-3596-0330
MAIL:FVP@frontage.jp 

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取材・執筆=SAKUMA製作所
編集・校正=山崎
撮影=吉田

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