株式会社キャリア・ブレーン

白根陸夫

個人向けキャリア開発で「人生100年時代」を生きる

生涯現役で社会に役立ちたい人を支援します
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今回のインタビューは、終身雇用や年功序列制度が崩れ、働き方が激変する日本において、25年前から自分自身の市場価値を意識したキャリア開発を手掛ける株式会社キャリア・ブレーンの白根氏にお話を伺います。
人生100年時代と言われる今、個人と仕事の関わり方について、展開する事業内容とともに語っていただきました。

株式会社キャリア・ブレーン 社長 白根 陸夫氏のONLY STORY


【経歴】

昭和40年3月 明治大学商学部卒業  日系・外資系数社を経験し、人事・総務並びに関連業務に関する豊かな経験と知識を蓄積。その間、社会保険労務士、産業カウンセラー、行政書士等多数の資格を取得。52歳で起業。
株式会社キャリア・ブレーン設立後、再就職支援サービスとキャリア・カウンセリングを専門に数多く実施。アウトプレースメントビジネス立ち上げのコンサルティングの実績も豊富。著書に「キャリアビジョン」、「平成ビジネスマンの新常識」、「アウトソーシングがわかる本」、「めざせ!キャリア・コンサルタント」、VTR教材に「成功する転職」がある。
平成12年8月、NPO 特定非営利活動法人「日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会」を設立。理事長に就任。
平成20年11月、NPO 特定非営利活動法人「日本エイジング・アドバイザー協会」を設立。理事長に就任。 超高齢化社会において、生涯現役で社会のために役に立ち続けたい人のキャリア形成を独自のツールで支援し続けている。

道を切り拓くため、ビジョンを明確にする


–まずは、株式会社キャリア・ブレーンの事業内容をお聞かせください。

白根氏:弊社は、講座や研修、キャリア・カウンセリングを通して人材能力開発と雇用創出支援を行っている会社です。
講座や研修にはいくつか種類がありますが、最も人気なのが「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)養成講座」です。こちらは、受講することで自分で自分の働き方を決められるようになる、第二のキャリア形成に役立つような内容になっています。その上、人のキャリア形成についてアドバイスができるようになる資格講座でもあり、すでに卒業生は4,000名を超えています。
また個人向けではありませんが、行政向けには雇用創出施策。企業向けには人材育成、各種研修、リーダーシップ醸成、認定エグゼクティブ・コーチ養成講座。人材不足に悩む企業向けにベトナム人技能実習生受け入れ支援など、幅広く展開しています。

―一般的に企業が社員向けに行っている社内研修などを、個人向けに行っているという認識でお間違い無いでしょうか。

白根氏:そうですね。仰っていただいたようにこういった講座や研修というと、企業が社内で役立つ人材を育てるために、社員向けに行うことが多いのですが、弊社では個人に向けた能力開発、キャリア開発講座・研修を行っています。
なぜかと言いますと、企業研修の場合は、自社の組織に役立つ人材を作ることが目的なので、あくまでも研修内容は仕事や定年までに絞った内容なんですね。ところが人生100年時代と言われている今、定年後にあと40年も生きるため、定年後の生き甲斐や実りある人生を実現するには、会社に任せきりにせず、自分で考えていかなければなりません。
そういった人生後半のキャリアについて、組織にいる間から考える習慣づけをして、能力開発を怠らずに、自分の道を切り拓いていくプログラムを提供しています。
また、自分の能力が現在所属する組織で発揮できないのであれば、能力を活かせる新天地をどのように求めていけばよいのか、ポジティブな転職、再就職に役立つノウハウやスキルを得ることもできます。

–業界内で、御社ならではの強みはどこにあるとお考えですか。

白根氏:再就職支援のサービスというのは一般的に、再就職口のお世話をしますというサービスが主体です。しかし弊社の雇用創出支援は、これまでのキャリアを棚卸して、他でも使える力を自力開拓し、次の活躍の場を求める手法が極めて優れているのが特徴です
というのも、私は22歳から52歳まで30年間、一貫して人事の仕事をしてきました。5社転職を経験したうち外資系が3社。当時、日本社会の中では、なかなかなかったリストラをさせていただくようなこともたくさんあり、その時は必ず、辞めていただく社員の再就職を支援してきました。
そのような経験から、リストラやその後のフォローに関して現状や中身をよく知っていたので、体験を主体としたマニュアルを作りました。その後もマニュアルを使用したキャリア・カウンセリングを行うNPO法人を起ち上げ、資格名を商標登録し、養成講座を始め、優れた人材を25年間輩出してきました。
それらすべての経験やその経験を体系立て、培ってきたノウハウが弊社の強みだと思います。

52歳での起業経験を活かしたシニア起業支援


–52歳で起業されたと伺いましたが、どのような想いで起業をされたのですか。

白根氏:起業した当時の日本は終身雇用で年功序列が一般的でしたので、「再就職支援は誰もやっていないし、止めた方がいい」とよく言われていました。
けれど私は「誰もやっていないからこそ、成功する!」と信じて取り組んできました。その時の経験を活かし、現在、シニア起業支援家として、50歳代の起業支援も行っています。

–シニア起業支援家とは具体的にどのような内容なのでしょうか。

白根氏:各個人がこれまで培ってきた知見や情報、ノウハウ・スキルを必要としている企業に提供していくもの、つまり経営者の右腕となるような知見や考え方を育てる「顧問塾(R)」という養成講座を開いています。
企業の顧問として自身の成功体験をわかりやすく伝えたり信頼の担保をするために、自身の著書本が必要になることがあるんですね。そのため、本の出版に関しては出版プロデューサーとタイアップして受講生をサポートしているのも大きな特徴です。

超高齢化社会の日本を元気にしたい


–今後のビジョンについて教えてください。

白根氏:今後のビジョンは、「日本の中高年を勇気づけて、豊かな人生後半を実現するための支援をすること」です。超高齢社会になって寿命が延びていき、想定していた人生設計と異なるところがある中で、自分らしく働いていけるよう支援し、日本全体を元気にしていきたいと考えています。

–とても素敵ですね。その原動力はどこにあるのでしょうか。

白根氏:私自身、生涯現役で元気に働きたいと思っていることですかね。私は一生涯働くのであれば、お金のためでなく、世のため人のために働きたいと、昔から思っているんです。
なので私としては、人生100年時代と言われている中で、企業が60歳で定年という区切りをつけるのではなく、双方が取捨選択できる仕組みがあればと思っていますね。

–ありがとうございます。最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

白根氏:弊社は、一過性ではない企業様の理念を実現するための人材教育を提供しています。「離職率を下げたい」「リーダーシップの醸成を図りたい」「中高年社員のモチベーションを上げたい」「人材不足に悩んでいる」といった企業様がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。
また、23年も事業を続けていますので、若い経営者様にも適切なアドバイスができると思います。人生100年時代に対して、ビジョンを見据えて、長く社会に貢献し続けたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、経営者様ご自身のキャリア形成についてもご相談ください。


執筆=山田
校正=笠原

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