石堂株式会社
石堂 里佳
POSTED | 2020.01.17 Fri |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:その他 |
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20代社会人の強みを伸ばすメンタリング
若い人がイキイキと活躍できる社会を目指してTopics
今回のインタビューは、20代の社会人向けにメンターサービスを提供する石堂株式会社の石堂氏にお話を伺います。カウンセリングとの違いや20代をターゲットにしている理由、起業までの経緯、今後のビジョンについても語っていただきました。
石堂株式会社 社長 石堂 里佳氏のONLY STORY
コーチング要素を取り入れたカウンセリング
–まずは、石堂株式会社の事業内容をお聞かせください。
石堂氏:弊社は20代の成長を支援する社外メンターサービス「MENTOR WORKOUT」を展開している会社です。具体的にはプロのメンターとの対話を通して、その人が持つ強みを伸ばし、ビジネス能力を上げていくサービスです。
–お話を聞きカウンセリングに近いものだと感じました。カウンセリングとの違いを教えていただけますか。
石堂氏:はい。日本のカウンセリングは、「聞く」を基本とした傾聴・共感・受容を基本姿勢としています。言い換えると、共感をしながら深く掘り下げていくもので、相手を指摘したり否定することはありません。これが一般的なんです。
一方、アメリカのカウンセリングは、「聞く」だけでなく、コーチングの要素を取り入れているんですね。弊社のサービスは、このアメリカのカウンセリングスタイルをモデルに、日本人に合わせた要素を加えた、独自のメソッドで行っています。
–相談できる内容は決まっているのでしょうか。
石堂氏:とくに決まってはいませんね。仕事や恋愛、将来のこと、今日あった嫌なことなど人によって話す内容はさまざまです。強みを伸ばすだけでなく、不安を解消する「精神面のインフラ」として、日常的に使っていただきたいと思っています。
–同業他社と比べて御社の強みや差別化ポイントはありますか。
石堂氏:何よりも結果につながることが弊社のメンタリングの強みだと思います。
弊社のメンターは、豊富なメンタリングの実績と半年以上に及ぶ厳しい研修に合格した者だけなんですね。彼らがメンタリングをすることによって、確実に行動変容が起きる。その結果に対しては絶対的な自信があります。
後悔のない20代を過ごしてほしい
–事業を始めようとしたきっかけについて教えてください。
石堂氏:私は学生の頃から「何かを成し遂げたい」と思う、向上心の塊のような人間でした。しかし、就活をしていく中で、自分はどこに向かっていけばいいのかわからなくなくなってしまったのです。
そんな時に出会ったのがアメリカの臨床心理学准教授、メグ・ジェイ氏の著書『人生は20代で決まる』でした。
それを読んで「このままダラダラと20代を謳歌して生きていたらダメなのでは」と思うようになりました。20代のうちに自らの意志で踏み出さなければ、自分の未来も、自分を取り巻く世界も変えられないということに気づいたのです。
後悔のない20代を過ごすためにも、自分のことだけを話す場所や人生をステップアップのために活用できる場所があればと、大学3年生の時に私自身がぼんやりと考えたのがこの事業を始めようと思ったきっかけです。
–その後、法律事務所に勤められたとのことですが。
石堂氏:はい。起業するためにいろいろ学びたいと思い、法律事務所に2年間勤めました。毎日裁判所に通う中で、会社の裏表やさまざまな人の人生を目の当たりにしましたね。その後、資格が取れたタイミングで事業を立ち上げました。
–20代に特化してサービスを提供している理由はやはり『人生は20代で決まる』の影響が大きいのでしょうか。
石堂氏:それもそうですが、やはり若い人がイキイキと活躍できる社会、楽しんでいる社会ってとてもいいものだと思うんです。今の社会は「出る杭を打つ」という風習もありますが、そうではなくて、出る杭をどんどん伸ばしていく社会でありたいと思っています。
ある調査によると、20代で自分に価値があると思っている日本人は8%にすぎないそうなんです。海外と比較するとアメリカで50%、韓国で20%。日本人の若い人たちの数値がいかに低いのかがわかります。だからこそ、私たちは20代のを変えていきたいと考え、日々事業に取り組んでいます。
世界中の20代にサービスを届けたい
–今後の目標を教えてください。
石堂氏:将来的には「若い人の活躍といえば石堂」と言っていただけるような会社を目指し、すべての20代に弊社サービスを届けたいと考えています。
まずは2020年から東京の虎ノ門だけでなく、地方自治体など全国展開でサービスを広げていきたいと思います。
そして2年以内には中国に進出し、最初は駐在の日本人の方を対象に、ゆくゆくは世界中に展開していきたいと考えています。
–社会においてどういった役割を担っていきたいとお考えですか。
石堂氏:よく言われる話でもありますが、20代の死亡要因の1位は自殺という調査結果があります。この事実は、同世代としても悲しい数字です。
こういった社会課題に積極的に取り組んでいくと同時に、これから活躍していく若い世代にもっと投資をすべきだということを声を大にして世間に訴え続けることが社会的に重要だと思いますね。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いいたします。
石堂氏:「若者がわからない」とか「最近の若い子は」などよく話を聞きますが、必ず1人ずつ活かし方というのはあります。ぜひプロの私たちにお任せください。
執筆=山田
校正=笠原