株式会社ちかなり
髙橋康平
POSTED | 2020.03.16 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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合同説明会専門のサイト『合説どっとこむ』で集客支援
最高の仲間とうまいビールを飲むために。Topics
今回のインタビューは、合同説明会のポータルサイト『合説どっとこむ』を運営する株式会社ちかなりの高橋氏にお話を伺います。展開する事業内容はもちろん、執行役員就任時の教訓や今後のビジョンについても語っていただきました。
株式会社ちかなり 社長 高橋 康平氏のONLY STORY
【経歴】
1994年、埼玉県出身。小学生時代には関東大会の男子ダブルスで優勝。中学生の時には1年間中国にバドミントン留学を経験。中国大陸で迷子になる、ビザが切れる当日に飛行機に乗り損ねる、などの九死に一生を得たエピソード多数。
大宮東高校ではのちに世界チャンピオンとなる奥原希望選手と同級生。東京経済大学では入学直後からシングルス、ダブルスのエースとして活躍。主将も務め創部50年で最高の成績に押し上げた。
就職活動では2,000人規模のメガベンチャーからの内定を内定式翌日に辞退し、2017年2月に株式会社ICHIBANBOSHIを創業、代表取締役に就任。同年6月に株式会社ちかなり執行役員営業統括に就任、その翌年の2018年9月に同社代表取締役に就任した。
現在は、創業オーナーからの事業継承と株式継承を行いつつ、バドミントンフィットネスクラブ「楽ミントン」や後継者と伴走しながら経営をサポートする事業「ATONEXT」などの新規事業を創出することに奔走している。
趣味は読書で、好きな本は稲盛和夫さんの「生き方」、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」、宮城谷昌光さんの「孟嘗君」
『合説どっとこむ』で就職イベントサポート
–まずは、株式会社ちかなりの事業内容をお聞かせください。
高橋氏:弊社の事業領域は大きくは人材とバドミントンになります。
合同説明会のポータルサイト『合説どっとこむ』のメディア運営、バドミントンのフィットネスクラブ『楽ミントン』の店舗運営や地方就活生の拠点「就活シェアハウス」、新卒採用支援などを手掛けています。
新規事業として「ATONEXT」という2代目社長・事業承継のメディア、コンサル事業を展開しようとしています。
–ありがとうございます。では今回は『合説どっとこむ』についてお聞きいたします。詳しいサービス内容を教えていただけますか。
高橋氏:『合説どっとこむ』は、日本全国の合同企業説明会・イベントの情報をまとめているポータルサイトで、クライアントは就職活動の支援をされている企業です。開催を予定しているイベントの情報をサイトに掲載することで、集客をサポートしています。
–同業他社と比べて強みや差別化ポイントは何ですか。
高橋氏:ドメインが圧倒的に強いことですね。10年以上、合同企業説明会の領域でのサイト運営・情報発信を行ってきましたので合同説明会関連のキーワードをとったことが最大の差別化であり強みだと考えています。
またイベントの開催回数が多くても集客のサポートがしっかりできる点も弊社の特徴ですね。
例えば5年以上年間契約をしてくださっているクライアントは、初年度は200回ほどイベントをされていましたが、今年は700回ほどイベントをされています。このようにイベント数が増えても、試行錯誤しながらクライアントの期待に応えられるようなサービスを提供し続けられる点にご好評をいただいています。
–今、「イベント数の増加にも対応できる体制にご好評をいただいている」とお話いただきましたが、その他にクライアントからはどういった声をいただきますか。
高橋氏:以前、とあるクライアントからは「中吊り広告に出すよりも、『合説どっとこむ』に掲載した方が、コストを抑えながら集客ができる」とおっしゃっていただくことがありました。
また合説どっとこむにイベント情報を掲載することで、正式なイベントであるというブランディングに繋がるという声もいただきますね。どれも嬉しいお言葉です。
何よりも信頼関係が大切
–現在に至るまで何か印象に残っている出来事はありますか。
高橋氏:私は大学を卒業して3カ月後に株式会社ちかなりの執行役員に就任しました。就任当時の私の部下年齢はみな35歳以上と大きく年齢差があり、年上の部下に対して上手にマネジメントができず、結果的に全員が退職する事態となりました。その経験はとてもつらかったです。
そのときに「人は感情の生き物なのだ」と実感しました。
–「人は感情の生き物」とは具体的にどういったことなのでしょうか。
高橋氏:どんなに正しいことであっても、誰が伝えるかが大事だなと。
突然来た新参者の私から伝えられるのと、信頼している者から伝えられるのでは、相手の受け止め方が全く異なります。
どのような場でも人は自分の感情を大事にする。であれば、マネジメントにおいて必ずしも正論が最適とは限らないと学びましたね。
そして、だからこそ信頼関係が大事なのだと気がつきました。それ以降は、この経験から学んだことを肝に銘じながらマネジメントを行っています。
短期目標は「強い組織」にすること
–今後のビジョンを教えてください。
高橋氏:今年の目標は株式会社ちかなりを「強い組織」に成長させることです。今後もいろいろな事業を展開させていきたいと考えているのですが、それらを成功させるためには、土台である組織が強くなければなりません。
例えるなら雪だるまを作るとき、最初に圧力をかけて作った小さな雪玉が雪だるまの核となるように、ギュッと凝縮された強い組織にすることが、今後1年間の私の課題だと思っています。
–「強い組織」をつくるためにどのようなアプローチをお考えですか。
高橋氏:大きく3つあります。まず、コーポレートミッションに合う人材を採用することです。どんなにスキルが高くても志が合わない人材は活躍できません。そして当たり前をきちんとできる組織にすること、最後にオフェンス力を強くすることです。継承された事業に頼ることなく、新規事業でキャッシュエンジンをつくり、その繰り返しで会社を大きくしていきたいと思いますね。
–社会にとってどういった企業でありたいと考えていますか。
高橋氏:私は京セラ株式会社の創業者である稲盛和夫さんがよく話す言葉、自分と周りの人たちが物心両面で幸福になることを意味する『物心両面の幸福』という言葉が好きなんです。それが会社として事業として実現できれば、最終的に社会みんなが幸せになると思っています。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
高橋氏:学生さんに向けては、弊社では大きな裁量権を持ってインターンができますので、少しでも興味のある方はぜひご応募ください。
経営者の方に向けては、ご興味いただけましたらぜひお会いしたいです!お気軽にご連絡ください。
執筆=山田
校正=笠原