株式会社T&C JAPAN
秋葉 達雄
POSTED | 2020.04.03 Fri |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:5〜6年 決裁者の年齢:50代 商材:その他 |
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集客につながる空間デザインで圧倒的な価値を創り出す
フルCGアニメーションによる空間デザインTopics
今回のインタビュ―は、フルCGアニメーションを使った空間デザインを得意とする株式会社T&C JAPANの秋葉氏にお話を伺います。「お客様に届ける価値よりも、その先の利益までを届けたい」と語る秋葉氏に、事業に込める想いを語っていただきました。
株式会社T&C JAPAN 社長 秋葉 達雄氏のONLY STORY
空間の出来上がりを体感できるCG映像
–まずは、株式会社T&C JAPANの事業内容をお聞かせください。
秋葉氏:弊社は飲食店の店舗デザインをはじめ、富裕層向けの住宅デザイン、建築デザイン、環境デザイン、乗り物デザインなど、さまざまな空間デザインの提案から施工管理、店舗内のインフラ整備までをトータルでサポートしています。
–同業他社と比べて、御社の強みを教えてください。
秋葉氏:他社にはない、フルCGアニメーションを使ったプレゼン資料による圧倒的な営業力が大きな強みですね。ただの見積資料ではないので、CGによってお客様自身が空間の出来上がりを体感しながら、そこでどんな使い方をするかをイメージしていただけます。
そういった、これまでにないプレゼン資料をCGアニメーションで提供できるのが弊社の強みです。
–具体的にどのようなプレゼン資料を作られているのですか。
秋葉氏:CGで建物の完成予想のイメージを作るとき、本来なら1枚の絵をパース(建物の立体的な透視図)として用いりますが、僕らはパースを1万カットほど作り、それをアニメーションにしているため、壁のデザインからコンセプトまでを全て図面に盛り込むことができるんです。
そのため、CGで作られたイメージとまったく同じデザインで店舗が出来上がります。
–他社との違いはありますか。
秋葉氏:たとえば外部の映像制作会社に制作費を数百万かけてお願いしても、図面を基に空間の映像を制作するため、デザイナーが監修するわけではありません。
一方、弊社はデザイナーが監修しますので、デザインをしながらの映像制作が可能です。つまり、エンターテイメント的な見せ方をしながらデザインの訴求性を上げられるのです。
「こんなお店を作りたい」というお客様のニーズにアプローチしながら、実際に空間内で集客しているイメージまで生み出せるのは、他にはない弊社の強みです。
–お客様からどういった声をいただきますか。
秋葉氏:僕たちはテクノロジーと空間デザインを使って、お客様とワクワクしながら建物完成までコミットしているので、「こんなアプローチで提案してくれるデザイン会社は他にない」と満足していただくことが多いですね。
接客業から空間デザインの道へ
–どのような経緯で起業されたのですか。
秋葉氏:これまで接客業に従事してきたんですが、その間も常に集客にゴールを置き、お客様がどういう気持ちでその空間を使うのかと考えながら仕事をし、売上を上げてきました。
するとある日、僕に「空間デザインをお願いしたい」という人が現れたんです。理由を聞くと、「日々お店の集客を目的にしているあなたなら面白いデザインができる」とのことでした。
そのときの僕は空間デザインに関して全くの素人でしたが、「集客するために空間はどうあるべきか」「歩くとき人はここを見るのではないか」など、人の行動心理を考えながら興味本位で空間デザインをしたところ、それが見事に上手くいき、この仕事の面白さに気づいたんです。
その後、バックパッカーとして2年半世界中の設計やデザインを見て回りながら、その経験と知識を活かして空間デザイナーとして事業を立ち上げました。
–デザインをする際、どのようなことを意識されていますか。
秋葉氏:ゴールを常に意識していますね。富裕層の建物をデザインするときは、「何を求めているのか」「なぜ空間デザイナーに頼んだのか」を紐解いていくと、隠れている欲求が見えてきます。
その欲求を満たすために、たとえば「ドアを開けた瞬間のインパクトが勝負なんだ」と考えた場合、そこを僕たちがCGでデザインして伝えるんです。
また、飲食店のデザインをするときは、お洒落なレストランであれば男女の出会いが生まれるロケーションを、居酒屋であれば会社員がほっとできるような居心地をゴールに設定し、言葉ではなくCGで提案していきます。そして成果が出るまでコミットしていくことでリピーターも増えていく。
「T&C JAPANに頼むとワクワクする」「すごいものができる」といった口コミをいただくようになり、現在に至ります。
色褪せない普遍的な空間をつくりたい
–今後のビジョンを教えてください。
秋葉氏:空間デザインの力でどこまでいろいろなことができるのか試してみたいですね。
これまで僕たちは新宿の歌舞伎町にある飲み屋やキャバクラなどを100件以上デザインしてきたので、街全体を自分たちで手掛けてきたという自負があるんです。
ゆくゆくは、世界の有名都市で「あの建物も、あの建物もうちのデザインだ」と言えるようになる野望を本気で抱いています。
–社会的にどういった企業でありたいとお考えですか。
秋葉氏:空間デザインが集客に伴うという実績を作り続けていくことです。空間デザインには流行りがありますが、僕らはそういうのを取り入れるのが好きではありません。
お店に来る人たちが一番輝ける空間、そしていつ訪れても色褪せない普遍的な価値がある空間を、これからも手がけていきたいと思います。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
秋葉氏:僕たちは、空間デザインによる直接的な売上よりも、その後に生まれる価値を大切にしています。大切なのは自分目線じゃなく、相手の目線で物事を見てあげることです。それが結果的に社会貢献や売上につながると思っています。
執筆=山田
校正=米山