SPECTRUM株式会社

豊田 聖宇

経営コンサル×クリエイティブで新たな経営戦略を

共同創業者2名が語る「情報通訳家」の仕事とは?
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今回のインタビューは、CG動画を起点としたクリエイティブの制作・提供をしているSPECTRUM株式会社の共同創業者 豊田氏と岡田氏にお話を伺います。

「理解りづらいを  わかりやすく  興味深く」をモットーに事業を展開する同社の事業に込める想いや今後のビジョンについてお二人に語っていただきました。

SPECTRUM株式会社 創業者 豊田 聖宇氏と岡田 優氏のONLY STORY


【経歴】

◎豊田

2011-2016:San Francisco State Univ. 経営学部 金融学科 修了
2015-2016:Cyber Agent Capital Inc. シリコンバレー支社(VC)
2016-2018:Deloitte Tohmatsu Consulting LLC.(経営戦略コンサル)
2018- :合同会社Pio2i 創業(経営戦略コンサル)
2020- :SPECTRUM株式会社 共同創業

◎岡田

2011-2015:Imperial College London 医療工学修士課程 修了
2015-2018:野村総合研究所(経営戦略コンサル)
2018-2019:SoseiHeptares(広報・経営企画室)
2019- :合同会社ADHD Studio 創業(クリエイティブスタジオ)
2020- :SPECTRUM株式会社 共同創業

サブスクでコスト削減&効率アップ


―まずは、SPECTRUM株式会社の事業内容をお聞かせください。

豊田氏:弊社はCG動画及びLP制作をはじめとしたクリエイティブ制作を通じて、お客様の事業や商材の魅力を視覚的にわかりやすく伝え、ブランド価値を高めるお手伝いをしています

弊社は2020年4月に「経営コンサルティング会社」と「デザイン会社」の統合により設立しました。そのため、経営戦略の視点をもってお客様の強みを分析し、それをクリエイティブに落とし込んで、企業価値を高めるブランディングコンサルまで一気通貫で行っています。

―なぜ、経営コンサルティングとデザイン会社で統合を?

豊田氏:前職のコンサルティング会社でお客様の新規事業の立ち上げをお手伝いしている中で、事業や商材の魅力を伝え広めるには言葉・文章だけではなく動画が必要であると感じたからです。

例えば新薬の説明をする場合、クリニックのような専門知識のある場所への説明と、一般患者への説明とでは、同じものを説明する場合でも言葉や内容は全く異なってきます。
いきなり違いだけを書いても素人は離れますし、前提を長々書いたらプロは読みません。このように、文章だけではどちらかにしかターゲットを絞れません。

当然ながらどんなに優れた商品・サービスでも適切に訴求できなければ広まりません。
一昔前までは、その訴求先は同一業界内に限定されることが多かった為、説明は比較的容易でした。

しかし、今は各社生き残りをかけ、他業界との業務連携や従来なかった新サービスの立ち上げ、商社経由から一般ユーザーへの直接販売切り替えなど業界を飛び越えた情報発信が盛んに行われています。
そういった業界外へ、自社の魅力・強みを誤解なく理解りやすく伝えていくために、視覚的な情報を添えたビジュアルコンテンツを用い、小学生にでもわかるレベルで通訳する情報通訳家のような役割が求められていると気付き、本事業を立ち上げました。

また、技術的な特徴は勿論のこと、事業や商材には作ってきた人々の「想い」がたくさん詰まっていますので、それらのストーリーも含め「理解りやすく」伝える手助けをすることが情報通訳家である僕たちの使命だと考えています。

―同業他社と比べて強みや差別化ポイントを教えてください。

豊田氏:大きく3つのポイントがあります。

まず1つ目は、一般的な動画制作会社は広告代理店出身者や映像制作に特化した人たちが経営していることが多いんですが、弊社ではコンサルティング出身者がお客様の強みを抽出できる点が、強みになります。

2つ目は、経営と制作に携わるメンバーが、マルチカルチャーもしくはマルチリンガル以上なので海外の案件にも対応できる点です。

3つ目は、月額9万円からのサブスクリプションサービスとして提供していますので、初期費用を下げることができる点です。

弊社は映像を作ることがゴールではなく、最終的にブランディングコンサルまでお手伝いしますので長期的なお付き合いが前提になります。期間が長くなればなるほど、「どのようなブランディングが必要なのか」をアップデートしながらサポートができますので、効率も上がってくるんです。

岡田氏:またCGは新しい技術なので、他の映像技術に比べて表現の幅が広いんですが、その分費用が高額なため、今までは広告予算のある業界でしかCGを使えませんでした。

しかしこの新しい経営モデルによって、今までCGに手が届かなかったような方々にも製品をお届けすることができるようになったので、そこは喜んでいただくことが多いですね。

―価格がネックとなりCGに手を出すことができなかった方々にも、CGを活用してもらえるようなサービスになっているんですね。実際にお客様の中には、政府や東京大学の研究所もいらっしゃると伺いました。

豊田氏:はい。東京大学に関しては、岡田がインペリアル・カレッジ・ロンドンという世界的にランクの高い大学の修士課程を卒業しているんですね。そのため大学レベルの話でもきちんと内容を理解でき、かつ、そこから正確に表現をCGに落とし込めますので、そういった点ではかなり差別化できますね。

―なぜ、クオリティが高いCG動画を作れるのですか。

豊田氏:優秀なクリエイターであるOkkeがいるためですね。加えてこの事業も彼の想いから始まったものなんです。

Okkeは先天性の難読症で、学生時代はテキストが読めずいじめられることもあったようです。しかしある日、「文字は読めないけれど、図なら理解できる」と気づいた彼は、「自ら作り手となることで、同じ苦しみを味わっている人を助けたい」とその強い想いを基に、独学でCGを学び、そこから企業に就職して大手代理店でCG技術を磨き、インドネシアでCGスタジオを立ち上げました。

Okkeはクリエイターとしてばかりでなく、動画の中でもとくに難度の高いCGのスキルを持つ人を集め、インドネシアでデザインファームを運営していますので、それらがクリエイティブのクオリティ担保につながっています。

想いを形にして世の中に届けたい


―豊田様と岡田様の経歴を教えてください。

岡田氏:僕は大学時代に医療工学を学んでいたんですが、とくに優秀な科学者ほど自身の研究を発表する「広報活動」があまり上手くはないと感じていたんです。その後、社会人となり経営コンサルティングに従事し、自ら経営者に発表する際も同じ課題に直面しました。

そうであれば、「人にものを伝える仕事をしよう」とバイオベンチャーの広報に転職し、そこで会社制作の技術的動画を制作するプロジェクトを発足させました。

その時に先ほど申したCGデザイナーのOkkeと立ち上げたのが、SPECTRUMの前身である合同会社ADHD Studioです。

豊田氏:僕は実業家の一家で育ち「起業家になりたい」という想いを持って、サンフランシスコに留学し、NPOの立ち上げやベンチャーキャピタルでインターンを経験した後、経営コンサルティング会社でコンサルティングスキルや経営者目線のビジネスを学びました。

帰国後は、実務を学ぶためにベンチャーに入社しましたが、そこでは自分の提供できるものと相手の求めるものにギャップを感じて「共通の考えを持っている仲間と起業しないと自分がやりたいことは決して実現できない」と痛感しました。

そんなときに出会ったのが岡田です。彼は僕と同じように留学経験があり、新卒でコンサルティング会社に入り、その後クリエイティブ制作をしながらADHD Studioを設立していました。

―社名であるADHDは多動性障害を意味すると思うのですが、なぜ社名に採用したのでしょうか。

岡田氏:さっき申し上げた難読症とADHDを併せ持つOkkeの存在が大きいですね。

「マイノリティだけれど、足りていないところがある人が、それぞれ得意とする分野で活躍できる場所になれるかもしれない。」そこから、ADHD Studioと名付けました。

豊田氏当時、僕が勤めていたコンサルティング会社で新規事業の立ち上げをお手伝いをしている企業に対して、岡田のADHD Studioのサービスを提案することが多かったんですね。そこから「会社として一緒に事業をしよう」となり、今に至ります。

―SPECTRUM株式会社の社名はどのように決められたのですか。

豊田氏SPECTRUMにはいろいろな意味があり。まず、岡田やOkkeの特性でもあるADHDや、私が患っていたアスペルガー症候群など、自閉症性疾患の総称です。社名ともなるくらい、弊社のメンバーは幼少期にコミュニケーションに係る課題を抱えて、それを乗り越えて来ました。

岡田氏:そのほかにも多様性や、様々な光や音の波長という学術的な意味もあるんです。僕らの世界観をうまく表した会社名だなと思い、一瞬で決まりましたね。弊社は何か伝えたいという想いを持っている人が情報発信する場所であり、「一生を懸けて研究を続けてきた研究者等の想いを形にして世の中に伝えたい」という想いがコアになっている会社なんです。

ブランディング業界のリーディングカンパニーへ


―短期的な目標を教えてください。

豊田氏:僕たちは情報通訳家として、とにかく「理解りづらいを わかりやすく 興味深く」にフォーカスしてお客様のサポートをしていきたいと思います。そして、このサービスを普及させることで、「企業価値は動画を使えばわかりやすく発信できる」という認識を広めたいと思っています。

―長期的な目標はありますか。

豊田氏:語弊を恐れず言えば、代理店が不要な世界を実現したいと思っています。

というのも代理店を通じてクリエイティブ制作をすると、代理店が介入することで、お客様が伝えたい内容や課題感に乖離が起こってしまうからです。また日本の構造的に、代理店を通じないとデザイナーを使えない状況は、ある種デザイナーが搾取され、思ったようなクリエイティブ制作ができません。

現在の事業はCG動画やLP、SNS運用がメインですが、そこから広告全般やコンテンツマーケティング、Webマーケティング全般まで領域を広げ、お客様にとってブランディングを根幹から運用の部分まで支えられるリーディングカンパニーになりたいと思っています。

―ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

豊田氏:僕たちは課題を正確に導いて最短で成果物を作成・運用し、改善を繰り返していける他にはないサービスを提供しています。Withコロナの時代には意思決定のスピードが重要です。ご興味のある方はぜひご相談ください。

執筆=山田
校正=笠原

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