株式会社コトラ
大西 利佳子
POSTED | 2021.10.29 Fri |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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圧倒的な業界知識が迅速で精度の高い人材紹介を可能に
会社に変革を起こす!? プロ人材に特化した人材紹介Topics
今回のインタビューは株式会社コトラ代表取締役社長の大西利佳子氏に、人材事業の詳細や人材事業に寄せる同氏の想いなどについてお聞きしました。
株式会社コトラ 代表取締役社長 大西 利佳子氏のONLY STORY
【経歴】
1997年、慶應義塾大学経済学部卒業。大学では体育会ゴルフ部に所属し主将を務める。卒業後は日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。長銀証券に出向しマーケット業務従事後、事業法人担当として、融資、金融商品アレンジ業務などを担当。新生銀行になってからは、事業法人本部にて営業企画業務に従事。
2002年10月株式会社コトラ設立、代表取締役就任。「人が変われば企業が変わる」「仕組みが変われば人が活きる」と考え、「組織とヒトの活性化を通じ、付加価値の高い組織とヒトの創出に貢献すること」を経営理念として活動している。
業界出身者が行うプロ人材の紹介事業
––株式会社コトラの事業内容をお伺いします。
大西氏:弊社は「人が変われば、企業が変わる 仕組みが変われば、人が活きる」をキャッチフレーズに組織の生産性を高めるソリューションの提供をしています。
具体的には、創業事業である人材紹介を主軸に、DX支援事業、クラウドソーシングサービス事業、新卒採用支援事業、アセスメント事業の6つの事業を展開しています。
––主軸である人材紹介事業についてお聞かせください。
大西氏:幹部あるいは即戦力になるプロ人材を求める企業に対して、金融、コンサルティング、IT、経営層などのハイクラス層を紹介しています。業界を絞ることでキャリアコンサルタントを業界の出身者で構成し、「専門性」という付加価値を提供しています。
弊社の人材紹介の最大の強みは担当者がクライアントの業務内容を熟知していることです。そのためコミュニケーションコストを抑えながら、迅速に精度の高い人材の紹介ができ、非常に喜んでいただけます。日経HRアワードでも企業特別賞・最優秀賞を受賞しており、クオリティの高さには自信を持っています。
––転職者や企業からはどのような反応をいただきますか。
大西氏:転職者からは「他の人材会社にはない情報があった」「自分のプロフェッショナリティをきちんと理解してもらえた」などの声をいただきます。そのような声を聞く度に、「最高の転職体験の提供」という私たちが大事にしているバリューが形となっていると感じ嬉しく思います。
また企業側からは、「弊社が会社の発展に貢献している」という賛辞が寄せられています。これは弊社が業態や規模などによって異なる様々な人材のニーズに応えていることの証明でもあると思いますので、こちらも大変嬉しく感じています。
––ありがとうございます。そのほかの事業に関しても伺えますか。
大西氏:2020年に始めたDX支援事業ではSalesforceを活用した生産性向上と業務効率化を支援しています。このDX支援を始めたのは、いくら優秀な人を採用してもビジネスのインフラが整っていなければ、その能力を活かすことはできないという問題意識からでした。
経営資源として人材が重要なことは言うまでもありませんが、人材だけでは解決できない組織課題に関してもワンストップで解決することを目指し、他5つの事業を展開しています。
銀行の破綻から学んだこと
––起業に至る経緯をお伺いします。
大西氏:私は大学卒業後、株式会社日本長期信用銀行に就職しました。ご承知のように長銀は法律で定められた特殊な銀行形態でしたが、時代の変遷によってその使命を終え、新しく変わることを迫られていました。経営層含め社員全員が変わらなければと思っていたことは間違いありませんが、残念なことに変わり切れずに破綻してしまいました。
しかし役員が一新したことで会社は大きく変わりました。その時に「人が変わることは会社が変わることなんだ」と実感したんです。この会社の変革に衝撃を受け、「ビジネスに大きな影響力を持つ人材」に大変強い興味を抱き、人材事業を志して創業するに至りました。
––起業してから特に印象に残っていることは何かありますか。
大西氏:ある経営者の方が自社のビジネスモデルや今後の抱負などを熱く私に語ってくれたことがありました。そのような機会は銀行員時代にはなかったことで、特に経営者は従業員に関して真剣に考えていることを実感し、人材ビジネスが価値ある尊い仕事だと再認識できた出来事でした。
毎年130%の成長を目指して
––事業の短期的な展望をお聞かせください。
大西氏:弊社は毎年130%の成長をしているのですが、足元を引き締めた経営スタイルでこの130%の成長を維持していきたいです。この数字は努力次第では達成可能ではあるのですが、現状維持だと手の届かないぎりぎりの数字でもあります。130%の成長を維持させるためにも、目の前にある課題を解決することが大事だと考えています。
––では、長期的な展望はどうでしょうか。
大西氏:20年、30年先の話になると見通せないことも多いですが、ビジネスの課題がなくなることはありませんので、今後も複数のサービスを生み出しながらワンストップで経営課題の解決に貢献できるようにしていきたいです。
また人材支援のプロフェッショナルとしての経験と知見を活かし、人的資本の情報開示事業やSDGs導入支援、内部統制コンサルティングサービスなど、サービスの充実と拡大を図り、人材コンサルティングファームとしてもさらなる成長を遂げていきたいですね。
私はプロ人材こそが社会を支えると一貫して考えているので、日本の社会にプロ人材が増えるような事業を手がけていきたいと思っています。
––最後に、読者へのメッセージをお願いします。
大西氏:弊社は様々な業界に精通し、組織課題を解決する人材コンサルティングファームです。多岐にわたる事業で蓄積された業務知識は、弊社の大きな財産であり強みでもあります。人材や組織の課題に悩んでいる企業にとって、弊社は最良の戦略的パートナーとなり得ますので、ぜひご連絡をいただきたいと思っています。
学生さんに伝えたいことは、結局、成長できるかどうかは自分次第ということです。大企業だと配属先によって成長度合いが大きく左右されてしまうことも多いですが、弊社の規模であれば自分次第でいかようにも成長できる利点があります。もちろん苦労があることも否定はしませんが、成長の可能性が大きい環境でチャレンジしたいという学生さんの声掛けをお待ちしていますね。
執筆=増田
校正=笠原