株式会社イーヤス
遠藤基平
POSTED | 2016.05.29 Sun |
---|
TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
---|
オフィスを一歩も出ずに癒される時代へ
福利厚生のマッサージで、企業と働く人々とセラピストの未来を考えるTopics
株式会社イーヤス 社長 遠藤 基平氏のONLY STORY
常に「健康が一番大事だ」と思いながら仕事をしてきました。
私は小学生の頃に、生きるか死ぬかの大きな病気をした経験があったんです。
そこから大人になるにつれて、常に「健康が一番大事だ」と思いながら仕事をしてきました。
大学を出て新卒で上場企業に入り、法人向けの営業マンをやっていたんですが、「やっぱり健康に関する仕事をしたい」と思い、5年間勤めた会社を辞めて健康に関する分野の会社に入りたくて就活していました。
そんな時に、私の周りで肩こりや腰痛で悩んでいる人が急に沢山現れ出したんです。
私は肩こりや腰痛も感じたことないし、マッサージすら行ったことがなかったんですが、話を聞くと肩こりや腰痛が辛くてマッサージに行くという人が結構多くいるんだ
ということを知ったんです。
そのことがきっかけで、「手に職をつけてみるのもいいんじゃないか」と思い、整体の専門学校に通い始めました。
在学期間は4ヶ月でしたが、そこで整体師とスポーツトレーナーの資格を取得し、その後は一般のリラクゼーション店で6年半の間技術を磨く日々を送りました。
そんな日々のなかで、お店に来るお客様から、「仕事で疲れた」「仕事が忙しくて時間がない」「マッサージに使えるお金も限られてる」という話を多く聞いたんです。
そして冗談ぽく、「会社に来てくれたらといいのにね」という話を何回か聞くうちに、「本当に会社でマッサージが出来たら、こんな有り難い話はないんじゃないか?」と考えたんです。
そのタイミングが、私が丁度独立しようと思っていたタイミングでした。
加えて、法人向けの営業マンだった頃に、実は福利厚生向けの商品を扱っていたので、この経験を活かして企業の福利厚生としてマッサージや整体のサービスを提供したいと考えたんです。
それからネットや留学していた知人から情報を貰ったりして海外の状況をリサーチしたんですが、海外ではマッサージの福利厚生は既に一般的なサービスだったんです。
ですから、そのうち日本でも流行るんじゃないかと思いましたしその当時は他にやっている人も少なかったので、この業態で独立しようと決意しました。
目の前に立ちはだかったのは「既成概念」
しかし、「マッサージ」といえば「個人で受けるもの」だったり「贅沢」というイメージが強かったので、それを企業の福利厚生に組み込みましょうという提案はそう簡単ではありませんでした。
テレアポやDM、飛び込みなどの様々な営業活動をやってみましたが、「マッサージはいいことだけど、会社でやる必要があるの?」という反応がほとんどでした。
具体的にサービスの良さを提案しても、「会社は仕事する場所」という既成概念が強く、なかなか受け入れてもらえなかったんです。
そんななかでも、「ダラダラ仕事をやってもしょうがないよね」「健康じゃないと生産性も上がらないよね」という感覚や価値観を持った経営者の方々と出会い、徐々に契約に結びつけることが出来るようになりました。
そして、年月が経つに連れて経営者の世代も移り変わり、そういった考えの方が年々増えてきたんです。
また、広く一般的に「うつ病」「不眠症」などのメンタルヘルスのリスクが認知されるようになった頃から、大企業などからもサービスを取り入れたいというニーズがゆるやかに出てきたんです。
既存にはない新しいサービスを提案するには、「必要性」や「価値」を創りだして提案していかないといけないので、既存のサービスを営業するより何倍もパワーが必要なんです。
だけど、常識やトレンドに囚われずに世の中にないものを提供していくことに挑戦する喜びがあったからこそ頑張り続けてこれましたね。
企業、働く人々、セラピストの全員がハッピーになれる世の中に
セラピストという職業はなかなか食べていくのが難しい仕事で、活躍できずに辞めていく人も多く、そんな現状をすごく残念に思っていました。
マッサージといえば未だに「店舗」や「個人宅への出張」でのサービス提供というイメージが一般的ですが、そこにもう1つ、「企業のオフィス」という活躍の場を当たり前にしていきたいですね。
それは弊社だけでは実現できないので、同じ業態で活動していきたいという同業者を支援する活動もしています。そういう同業者を沢山増やすことで、業界にも一般的にも知られて受け入れられていけばいいなと思っています。
やっぱり、働く人々が笑顔で健康じゃないと仕事でいいパフォーマンスを出すことは出来ないんです。
企業側もぼんやりとは分かっているけど、数値化できるものではないのでなかなか手を打てないところではあります。
このサービスを導入することで、企業と、そこで働く人々と、セラピストの「三方がハッピー」になれる世の中を実現していけたらいいですね。