株式会社ゆずデザイン
佐山ゆず
POSTED | 2016.06.13 Mon |
---|
TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
---|
ネイル、楽しんでる?
年100種の新作リリース!国産ネイルチップの専門メーカー。Topics
株式会社ゆずデザイン 社長 佐山 ゆず氏のONLY STORY
株式会社ゆずデザイン
~代表取締役 佐山ゆず 様~
=============================================
1997年よりアルバイトをしながらフリーのイラストレーターとして活動、
1999年ゆずネイルブランドを立ち上げ個人事業で独立。
2006年に法人化。2009年、中国へ進出し、法人を作り、失敗を経験する。
帰国後から、再度国内のネイル市場に注力。現在に至る。
2016年MBA取得に向けて大学院へ入学。在学中。
=============================================
販路拡大で乗り越えた廃業の危機。
「自分のイラストを生かした商品を販売できたら良いな」。イラストレーターを目指していた私の夢を叶えてくれたのが、小さな小さなネイルチップでした。
当時は空前のネイルアートブーム。私が趣味で作っていたネイルチップを、アルバイト先の109のアパレルショップで販売してくれることになったのです。
嬉しくて嬉しくて、夢中で商品化を進めましたね。18歳で世間知らずでしたから、パッケージの善し悪しやらあれこれダメ出しをされましたが、その苦労すら楽しかったです。
優しい専務のアドバイスも頂きながら販売にこぎ着けたネイルチップは、多い時は月に3000個個も売り上げる人気商品となり、19歳の時に独立できるまでになりましたね。
ところが、アパレル業界に冬の時代がやって来ると、ネイルチップの売上げも急降下。
一時は廃業寸前まで追い込まれました。そこで販路を、アパレルショップから雑貨屋や化粧品販売店、ドラッグストアなどにシフトしたんです。
そのままやっても潰れるのだから、法人化して思い切りやってみよう。そう開き直ったんですね。
26歳からの2年間は、平日は制作、週末は販売と、朝から晩まで休みなく働きました。営業活動も、中国からの仕入れも、全て一人でやりましたね。
販路変更が功を奏し、売上げは順調に回復。最盛期は、営業社員7名と販売スタッフを100名程抱えるまでになりました。
2年前から、新しい販売網として、ECサイトを自社で立ち上げました。弊社の商品は3,000種以上。
店舗販売では一部しか置けませんが、サイトであれば全てのデザインをお客様に見ていただくことができます。
販売スタッフの削減は辛いことですが、お客様にとってより良いサービスをご提供するにはやむを得ません。
ネットでの売上げが2割[売上全体の2割]まで伸びていますので、当時の決断は間違っていなかったと思いますね。
ネイルは美容院、ネイルチップはカツラ。
「全ての女性に、ファッションとしてネイルアートを気軽に楽しんで頂きたい」をブランドコンセプトに、ネイルチップをファッションの一部として広めています。
強みは、やはり豊富なデザイン数ですね。現在の3,000種類に加え、昨年から月間100種類の新作リリースに取り組んでいます。
情報量が多く、デザインの流行り廃りが早い時代。常に新鮮なデザインを提供したいですし、自分好みのネイルが欲しい時に「ゆずネイルならあるんじゃない?」と思って頂きたいんです。
また、日本産のネイルチップであることも強みですね。当初は中国産でしたが、現在は信頼性から日本産にこだわっています。
私は、「ネイルは美容院、ネイルチップはカツラ」だと思っています。カツラなら、イベントやパーティーの時も、普段はできないような派手なデザインを思い切って楽しめますよね。自分で簡単に外せますから、翌日が学校や仕事でも関係ありません。
表面を削った爪にジェルを塗り固めるジェルネイルと違い、ネイルチップなら油分を除去した爪の表面に両面テープで貼り付けるだけ。その日の気分やファッションにあわせた付け替えが、自分で自由に楽しめます。
ファッションセンスは求められますが、コツを掴むと「今日どの服着ようかな?」みたいな感じで、ネイルチップを使い分けられるようになりますよ。
爪は鏡がなくても見える場所。TPOにあわせて指先から美を楽しんでいただきたいと思いますね。
ネイルもファッションの一部。もっと楽しもう!
今後は、現在の経営規模を維持しつつ、利益の向上を果たしたいです。そのためには、やはりスタッフの存在が大切ですね。
5年後の目標は、自社ビル建設に着工すること。そして10年後の目標は、そこで仕事ができることです。オシャレで、屋上でBBQが出来るビルが良いですね。スタッフがもっと気持ち良く、楽しく働ける職場を整えて、ゆとりあるプライベートを楽しめるようにしてあげたいと思っています。
ネイルチップを楽しまれる方はまだまだ少なく、特別なものと思われがちです。でも、私たちは、いつかハロウィンのようになれると考えています。かつてはハロウィンのコスプレも、一部の人だけが楽しむ特別なものでした。それが今やファッションとして楽しまれている。ネイルチップもファッションの一部として、気軽に楽しんでもらえるようになるはずです。そのためにも、私たちがもっと頑張って行きたいと思いますね。