株式会社グラビティ
栁瀬 敦
POSTED | 2016.10.14 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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その習い事は、お子さんの夢を実現できますか?
子どもの「習い事」から日本にイノベーションを!Topics
株式会社グラビティ 社長 栁瀬 敦氏のONLY STORY
習い事をしっかり選ぶことが子どもたちの夢の土台をつくる。
授業参観に出ると改めてビックリすることが多くあります。
幼稚園で「カエルのお面を作ろう!」ということで約9割が緑色のクレヨンを手にしてカエルを塗ります。
普段は好きな色を使って自由に絵を描いている子たちが、みんな同じ色です。
カエル=緑?でも、図鑑をみればすぐにわかりますが、カエルは黄色や茶色など多くの色の種類がいます。
小学校では、先生が「5+5=?、わかる人!手を挙げて!」と言います。
一つの答えしかないのに、クラス全員に聞いても答えられるのは一人だけ・・・。
30人のクラスだったら残り29人に「手を挙げても当たらない」「自分でなくても誰かが答えてくれる」「間違えたら恥ずかしい」ということを繰り返し教えてるように私からは見えます。
何が言いたいかというと、日本の教育はどうしても一つの解答を求めてることが多いと思います。
先の例で言えばアメリカでは、「答えが10になるものを考えよう」と質問し、生徒一人ひとりの考えを広げて行きます。
このように、一方向的な講義で知識を得るのではなく、生徒も自主的に参加して、考えながら課題解決力を養うことを目的にしているようなアクティブラーニングが主流になっています。
「答えはひとつ」という教育をされると、子どもの中にある想像力やクリエイティビティが抑え込まれてしまいます。
日本の教室では、誰か一人が解を答えたら、他の生徒は黙っていても成り立ってしまう。
そこは打破すべき部分じゃないかと思いますし、そのためのステップが重要なんじゃないかと思っています。
その時に、「習い事」というのがひとつのポイントになると思うんです。
日本の教育環境を変えることは難しくても、親が子どもの未来のためにと選択する「習い事」という部分からなら、新たな選択肢を提供することはできます。
こうした想いから、株式会社グラビティを設立しました。
アウトプットとトライアンドエラー。
今お子さんが通っている習い事は、お子さんの夢を実現できる習い事でしょうか。
他に通わせる教室の選択肢がなく、「ママ友が通わせているから」「送り迎えがしやすいから」という理由だけで選択していませんか?たとえば、サッカー教室でも、英語で教える教室や、スペイン式で教えている教室なんかもあるんですよ。
ほら、ちょっと知るだけでお子さんの能力や未来につながる教室を選びたくなりますよね。
私たちは、子ども向けの習い事マッチングサイト「ノビルコ」を通じて、こうした新たな選択基準を提供したいと考えています。
同じ内容を教えても、先生の教え方ひとつで面白さが全然違いますから、習い事におけるエキスパートを顕在化させるために、スクール情報のみならず個々のコーチに対する評価ができるようにしているのも特徴です。
昨年10月からは、ノビルコ主催で「AppKids(アップキッズ)」とういプログラミング教室も始めました。
これからの日本の子どもたちに不可欠な語学とプログラミングですが、「AppKids」では、自分の作品に対する想いをアウトプットしてもらうことで、想像する力とコミュニケーションする力というのを身につけてもらうようにしています。
品川区の小学校でも体験教室を行なっており、すでにのべ400人の小学生にプログラミングに触れてもらってます。
学びで本当に楽しいのは、インプットした後にどれだけアウトプットするかなんです。
日本の教育は、今までこのアウトプットの部分をおろそかにしてきた。
だから、語学でも「知識はあるのに使えない」という状態に陥ってきたのです。
しかも、日本人はエラーを嫌がってトライしないところがありますが、それでは将来自力で判断できない子になってしまいます。
アウトプットができる機会を作るお手伝いをして、多くの学びを得られる「トライアンドエラー」を経験できる場を提供する。
そこから、子ども一人ひとりのこだわりや意欲、想像力を引き延ばしたいですね。
子どもたちがアントレプレナーになる
私はここで、未来で活躍するための基礎を作って欲しいと願っています。
医者になりたい人は、幼い頃からそれを目指して医大生になっているし、一流のアスリートも、幼い頃からそれを目指した道を進んでいますが、それ以外の人は、ただもやもやと夢を見ていて、大学に入ってようやく考え始める。
それでは、世界的にも社会的にも遅いわけです。
一人ひとりが幼い頃から夢を見られる土台を、私たちが作ってあげることが使命だと思っています。
福沢諭吉先生は、「education」とは「教育」ではなく「発育」と訳すべきだと提唱されていました。
教えて育てるのではなく、ラテン語の意味でもある、能力を外に引き出す事だと。
また記憶だけではなく、論理的能力と表現力が3つ揃うべきだとされていました。私もそう思います。
ノビルコとApp Kidsを通じて、子どもたちの習い事の場所を選ぶことができ、想像力を引き出す時間を持てる環境を提供できれば良いなと思います。
その結果、一人ひとりの夢が、10年後20年後に花開いて、全員が起業家(アントレプレナー)というような、世界で活躍できる人材になってくれたら嬉しいですね。