株式会社ストロー
酒井悠生
POSTED | 2016.11.24 Thu |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
---|
「このスポーツ面白そう!」そんなワクワク伝えます。
憂いからの解放を目指す、エンタメ系スポーツメディアTopics
株式会社ストロー 社長 酒井 悠生氏のONLY STORY
就職か、留学か、起業か。
スポーツに関する仕事をしたくて、日本体育大学に進学しました。
卒業後の進路は、就職、留学、起業の3つの選択肢で随分と悩みましたね。
特に、就職と起業は最後まで悩みました。
というのも、私にとって起業というのはやはり大それた挑戦だったからです。
大学に入って初めて「起業」という言葉を知ったくらいでしたし、何かにおののくような大きな挑戦なんてしたことがありませんでした。
自分と同じ世代で輝いている経営者は世の中にたくさんいて、彼らと自分を比べてしまっている自分もいましたし、失敗することへの不安や恐怖も少なからずあったと思います。
一方で、自分の人生を変えたいという思いもありました。
起業家スクールへの参加やJリーグでのインターンなどを経験すると、スポーツの市場がいかに小さく、就職がいかに狭き門であるかということに気づきます。
このまま就職倍率の高い企業を目指して、少ない可能性にかけて勝負するよりも、スポーツ漬けだった人生の経験を持って新しい物事を作り上げる方が、絶対に意味があると思いました。スポーツの世界で起業することは、スポーツを愛する人たちの活躍の場を作ることにもつながります。
もっと言えば、将来起業を志す人を増やすためにも、挑戦することが必要だと思いました。
悩みぬくこと実に1年。自分が挑戦すべきことはこれだと気づき、最後の一歩をようやく踏み出すことができたんです。
まだ知られていない面白いスポーツに出会ってもらいたい。
スポーツという言葉の語源をご存知でしょうか。
ラテン語で、「憂いを持ち去る」という意味があります。
今でこそ運動や競争を意味するようになった言葉ですが、本来は、「スポーツをする瞬間だけは、日常から解放されて楽しもう」というのが本質で、私たちはそれを喚起し、人々のライフスタイルを変えるための取り組みをしています。
楽しいを体感するエンタメ系スポーツメディア「Andyou!」では、「楽しいことを、オモシロい人と。」をテーマに、主にマイナースポーツやニュースポーツの情報をピックアップして発信しています。
何かスポーツをやりたくても、準備を煩わしく感じてしまったり、「下手だから他の人に申し訳ない」と感じて止めてしまう人は多いでしょう。
でも本来スポーツは、純粋に楽しむもの。初心者だからと怖気付く必要なんてないんです。
マイナースポーツやニュースポーツを選んだのは、そうした既存のイメージを取っ払い、「面白そうな人がいそう」という感覚で興味を持ってもらうのに最適と判断したからです。
例えばスカッシュやボルダリング、洞窟の中に特化したダイビングなど、マイナーであっても、やってみたら面白いスポーツというのは世の中にたくさんあります。
でも競技人口が少ないのは、その魅力が世の中に伝えきれていないからなんですよね。
2007年に生まれた「エクストリームアイロニング」なんて、崖、水中、ボート上などで、ひたすらアイロンがけをするスポーツなんですよ(笑)
でも、これほどインパクトのあるスポーツであっても、ほとんど知られていません。
マイナースポーツや、歴史の浅いスポーツは、得てして発信力が弱いものですから、「Andyou!」で発信することで応援したいですし、スポーツをしていない人にも、「面白い人と出会えそう」と親近感を持ってもらい、トライするきっかけにつなげていきたいと思っています。
オンラインからオフラインへ。
私たちは、「人との濃い繋がり」を大切に考えています。
インターネットやSNSがある今、人と繋がることは簡単にできるようになりましたが、人々の幸福度が上がっているかといえば、必ずしもそうではありません。
オンラインは、継続的な繋がりを保つには適しておらず、やはりリアルな場での人との濃い繋がりが大事なんです。
現在運営しているオンラインメディアは、あくまでもきっかけ作りの場。
将来は、オフラインの場での濃い人の繋がりを作っていきたいですね。
大きなスポーツイベントやテーマパークなど、どんな形態にするとしても、初対面の人同士がスポーツを通して仲良くなれるコミュニティにすることはマストです。
新しい “わ”を繋げ、「憂いを持ち去る」ことができればと思います。
そこから本質の実現につながっていくと信じています。