株式会社LDS
中村 圭吾
POSTED | 2017.05.09 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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社員もお客様も満足させ、300年継続する会社に!
ERPと専門性あるコンサルで人生を豊かにするTopics
株式会社LDS 社長 中村 圭吾氏のONLY STORY
30年40年、IT業界で生き残れる製品を見つけ出す
私はアメリカへ留学していた経験があり、帰国して地方で就職し、金融などレバレッジの高い商品を売っていました。
しかし、担当していた会社が2社倒産、その経験から金融の仕事は自分が左右できない部分が大きいと思い退職、金融系のシステムを開発しているIT企業に転職しました。
担当した業務は、日本初のオンラインスーパーの仕事でしたが、24時間365日稼働し続けるような現場で、皆、常に疲弊している状態。
一晩で辞めてしまう人もいました。
であれば、インターネットを使って海外で時差を上手に活かして保守員をやるという事業を役員に提案しました。
役員からは「面白い!出来るのであればやって欲しい」と話はあったのですが、現場からは、やはり近くでないと困るという声があり、結局、24時間保守だけをやっている会社がやることになりました。
であれば、それとは全く違うことに挑戦してみようと、金融関係のシステム開発に着手。
その後、個人事業として事業を行っていましたが、契約社員にならないかと誘われた時に、それならば自分の会社を立上げようと決意し、起業しました。
起業当初は、大きい目標はなく、自分が稼いだお金を自分たちで分配していくだけでした。
エンジニアはある程度の年齢までいくと、仕事をしても自分の評価というのがついてこないので、やりがいを持てない傾向にあります。
そこで、技術者として目指していけるのは2つ、SIer(エスアイヤー)か、自分達の製品を世の中に出すかという選択になります。
エスアイヤーは、下のポジションしか目指せないので、やりがいを感じることが出来ず、取りやめに。
そこで、IT業界で製品開発をするのであればどこが面白いのだろうかと考えました。IT業界は、新しい技術がどんどん出てくる業界なので、開発言語や今の技術に特化してしまうと、それが使えなくなったらもう仕事になりません。
30年40年と、自分が退職するまで出来る仕事は何なのかを、技術者目線で考え、1つの業務に特化することを考えました。
LDSでは、現在、人事給与の製品を取り扱っています。
システム化で人員が減らされることはあっても、給与計算の業務そのものがなくなるということはありません。
業務に特化したカスタマーエンジニアになり、その上でお客様に業務×製品×ITのプロならではの視点で提案できるコンサルタントやPMOを目指したら面白いのでは?と思い、現在の会社を立ち上げました。
定年までのキャリアパスが描けるERP事業を生み出す
LDSでは、ERP事業(人事給与計算ソフトの導入支援)・映像制作事業・システム開発事業の3つの事業を行っています。
例えば、1,000人の営業さんに対して10人しかシステム要員がいない会社では、自社で開発が出来ないので開発のサポートを提供しています。
映像制作は、アメリカの知人が映像制作の会社を興したので協業しています。
会社として一番、力を入れているのはERP事業。
人事給与はIT業界の中では華やかではありませんが、給与というものがなくならない限り必要とされる業務ですので、事業としては安定しています。
社員は、1年目は業者として、お客様のやりたいことを具現化できるようになるのが第一歩。
2〜3年目は、お客様がやらないといけないことが出てきた時に、お客様と対等な立場に立ちながら、パートナーとして一緒に考えていきます。
そして、5年目以降はコンサルタントやPMOとして、企業の人事部や経理に対して経験を活かしたコンサルティングやプロジェクト推進を行います。
コンサルタントは、形がないものでお金を頂く仕事です。
お金をもらうだけの価値を生むには、パートナーではなく先生にならないといけません。
お客様が問題だと気づいていないことに気づきを与え、ではどうするかというガイド役をつとめるのがミッションです。
まずは、業者としての役割、次はパートナー、最後は先生というように実績を積み上げていく中でステップアップしていきます。
私たちの社員は5年目位になると、様々な会社の事例を経験しています。
一方、お客様はずっと一社でやってきているので他者での事例の良し悪しをあまり知りません。
私たちは他社の事例を数多く見てきているので、この会社はこういうことをやって上手くいってます、こういうことをしたからこんな問題が起きましたというような、LDSならではのアイデアを提供できます。
採用面では、新卒の採用を主軸にしています。
10年位かけて一人前のコンサルタントやPMOとして成長させられる環境を作りたいですね。
新卒で入って定年まで働けるキャリアを描けるような会社を目指しています。
コロナ禍の中での採用においては、ジョブ型採用とことなり、メンバーシップ型採用に対する教育の難しさは、課題としてありますが社員みんなで、課題解決を楽しんでいきたいと考えております。
専門性のあるコンサルティングを武器に、300年継続できる会社を目指す!
LDSの社員には、専門性のあるコンサルタント・PMOになってほしいと思っています。
上場は今のところビジョンとしては持っていません。お客様が求めていることをきちんとこなす、まずはそこからです。
会社を継続させていくこと。社員が成長すること。が代表の仕事であり、使命だと考えているので、会社を継続させられる人材がいれば、代わってもらってもいいと思っています。
将来的には、300年以上存続し続ける企業を目指したいですね。
継続性を大切に、社員の成長とお客様の満足度を追い求められる続けられる会社を残していくことが今後の目標です。
★取材・記事作成・構成=畠中・深井・佐久間