株式会社玉海力

河邉 幸夫

力士からちゃんこチェーン経営者へ

心も体もあったかくする「社員は家族」
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株式会社玉海力 社長 河邉 幸夫氏のONLY STORY

都内に3店舗、心からのおもてなし


あつあつのちゃんこ鍋、備長炭で香ばしく焼いた焼き鳥-。
まるで両国に来たかのような食事を楽しめる
居酒屋「玉海力」は、元力士・河邉幸夫社長の現役時代のしこ名を
そのまま店名に冠している。
店で働くスタッフたちのユニホームは、「自分大好き」と書いてあるTシャツだ。

「自分の心が潤っていなければ、他人の心を豊かにする
おもてなしはできませんからね」

河邉社長は14歳で単身相撲部屋に飛び込み、
前頭八枚目まで昇進。しかし度重なるケガに泣き、
29歳のときに引退を余儀なくされた。

1996年に株式会社玉海力を立ち上げ、
現在は都内で3店舗を展開する。
中国に2店舗、カンボジアに1店舗のフランチャイズ店もできた。
経営は順調そのものだが、経営の知識ゼロからの道のりは
決して平坦なものではなかった。

仲間なんていらない?! 180度の方針転換


貯金をケガの治療に費やした末の引退。
30歳を目前に控えた150キロの巨体、しかも中卒。
仕事はなかった。

「当時は長男が生まれたばかりで、
とにかく家族を養わなければと必死でした。
それなら飲食業、ちゃんこ鍋屋をやろうと。

入門したばかりの下っ端時代には幾度となく作ってきましたし、
全国巡業しながら各地のおいしいものをたくさん食べた経験も
活かせると思ったんです」

青春の16年を過ごした両国を飛び出し、渋谷区広尾に店を構えた。
起業当時は、家族を養うことさえできればそれでよかった。
相撲という個人競技に生きてきた河邉社長にとって、
周囲の人への感謝は必要のないものだったからだ。

「力士をしていたころは、仲間なんていらないと本気で思っていましたし、
他の力士とはほとんど口をききませんでした。

自分以外は全員ライバルという世界です。
誰かと仲良くなってしまったら、真剣勝負できないですから。

でも経営が軌道に乗ってくるにつれて、一緒に働く社員やその家族、
お客様や地域社会といった、自分を支えてくれる人たちのことを
考えるようになったんです」

起業後数年を経てたどり着いた理念は
『関わるすべての人を幸せにする起業でありたい』ということ。
料理や食材にこだわって来店客をもてなすことはもちろん、
社員に対してはボーナスや休暇などの福利厚生を手厚くする。

「社員は家族のような存在。今ではそう思うようになりました。
縁あって入社してくれた社員には、物心ともに成功して、
幸せになってほしいですね」

会社を大きくする気はない


2003年に2店舗目として、武蔵小山店をオープン。
以来、「社員が育ったから、次のステージとして店を用意した」という
スタンスで、系列店を次々と成功させてきた。

河邉社長は今後の展望について「会社を拡大する気はない」と言い切る。

「人材が育ったら次の店をつくる、というスタンスを変えるつもりはありません。
もうかりそうな立地だからと先にハコを押さえてしまって、
それから人材を探すという経営には、理念も何もありませんからね」

2009年には、子供たちの教育のためビーチ相撲を運営する
日本ビーチ相撲連盟理事長にも就任。
飲食業の枠を超えて、真摯な社会貢献を続ける。

「生まれてきた以上は、人の役に立ちたい。それだけです」

編集後記


私自身、個人主義な部分がまだまだ多いことを
自覚していましたが、河邉社長にお話をお聞きして
改めて仲間の大切さを考えることができました。

また、一人でできることが限られているならば、
仲間を頼ってもいいというメッセージが強く響きました。

株式会社玉海力の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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