株式会社ライズアース
北森 聖士
POSTED | 2020.01.29 Wed |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:7〜8年 決裁者の年齢:20代 商材:その他 |
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女の子の夢を叶えるためのライブ配信プロダクション
地方在住でもタレントとして活躍できるマネジメントTopics
今回のインタビューは、『#kawaiicollege』をはじめとしたライブ配信に特化したプロダクションを運営する株式会社ライズアースの北森氏にお話を伺いました。タレント志望の女の子を育成して、人気配信者として活躍できるように支援する同社の取り組みについて語っていただきます。
株式会社ライズアース 社長 北森 聖士氏のONLYSTORY
【経歴】
1996年、大阪府豊中市出身。関西学院大学4年生。高校3年生の時、70名規模の飲食店を経営。メニュー構成、接客、調理、シフト管理など全てを行い、3ヶ月で売上1.5倍。
大学入学後は、宅地建物取引士などの資格を複数取得し、19歳の時飛び込み営業マンとして通信商材を販売。大学3年生になると同時にイベント団体を設立し、毎月200~300名規模のイベントを主催。その場で出会うことが増えたタレントの卵と呼ばれる人たちの現状に問題を感じ、大学3年生の11月に株式会社ライズアースを設立。個人としても様々な大学や場所で講演やメンターとして学生起業の支援を行っている。
無名の女の子を育成するプロダクション
–はじめに、株式会社ライズアースの事業内容を教えてください。
北森氏:弊社はライブ配信やSNSを活用した育成・マネジメントを行うプロダクションを複数運営している会社です。
そのひとつが女子中高校生、女子大生をターゲットにしたライブ配信特化プロダクション『#kawaiicollege(カワイイカレッジ)』です。所属タレントの育成には力を入れており、ここから有名な雑誌や人気番組の出演等をしたタレントもいます。
弊社スタッフはタレントのマネージャーとして、まずはタレント名やそのキャラクターを一緒に考え、その後はSNSの適切な運用方法や効果的な情報発信の仕方などを話し合ったり、現場に同行してタレントを売り込んで新しい仕事を取ったりしています。
‒他社との差別化をはかっている点や、強みは何ですか。
北森氏:弊社の特徴は大きく2つあります。
まず1つが所属タレントです。弊社では既にファンを抱えている人が所属するということは滅多になく、今までタレント活動をしたことがなくファンもいない方を0から育てるということ重視しています。
実際にそのような子たちが、約2ヶ月でYouTubeのフォロワーを7万人に増やしたり、TikTokのフォロワーを15万人に増やしたりできるようなるまで育成しているというのが『#kawaiicollege』の特徴です。
特に地方在住だとタレントになる夢を諦めている子が多いんです。住んでいる場所に関係なく夢を追いかけるサポートがしたいという想いから『#kawaiicollege』は全国からタレントを募集しており、全国に所属タレントがいます。
2つ目はライブ配信に特化していることです。私や副社長はSHOWROOMで動画配信をしていた経験があるので、動画配信に関するノウハウやナレッジがあるんです。それらをタレントやマネージャーにまで落とし込むことでライブ配信に特化したプロダクションという独自の立ち位置を得られたと考えています。
‒所属タレントからはどのような声がありますか。
北森氏:『#kawaiicollege』に所属している『すみぽん』というタレントを例に挙げると、今ではAmebaTVに出演したり、YouTubeも7万人の登録者がいたりと「生活が変わった」という声をいただきますね。
ライブ配信は簡単なものではないので、途中で辞めてしまう人もいるんです。それでも残っている子は確実に変わって、成長していく。その姿を見ることが私のやりがいです。
タレント志望者の実状を変えたい
‒北森様の経歴を教えてください。
北森氏:私のビジネスの原点は高校3年生の頃に父が経営していた飲食店の経営を任されたことです。店名からメニューの構成、リピーターの増やし方などを試行錯誤し、3ヶ月で売上を1.5倍にまで伸ばしました。
大学入学後、1年生の時にいくつか資格を取得したのですが、資格を取っても人生が変わらないことに気がついたんですね。「ではどうしようか」と思い、1年生の冬から個人事業主として独立をしました。
‒他の人には無いような面白い経験をされていますね。
北森氏:そうですね。
ただ様々なビジネス経験を積む中で「人間としての器を広げたい」と感じるようになったんです。それは1人ではできないことだと考え、イベントの企画プロデュース事業を立ち上げました。そこから毎月200~300くらい人を集めてイベントをしていました。
そのときに、いわゆるタレントの卵と呼ばれる人たちと仕事をする機会があったのですが、話をしていくとタレント業の課題が浮かび上がってきたんです。と言うのも、タレントになるためには登録費やレッスン費などの高額な費用がかかりますが、ほとんど仕事がありません。あったとしても、出費の方が上回ってしまうんです。
中には消費者金融に手を出す人もいるんですが、それでも「これまで費やしてきた数年が無に帰すことがつらいから」と辞められないという悪循環に陥ってしまう。その話を聞き、夢を追いかけているだけなのに生きづらくなっているこの構図は良くないと感じ、現在の事業を立ち上げました。
そのため、株式会社ライズアースはタレントから一切費用をいただかないんです。配信でファンを獲得しマネタイズをしてから、レッスンに通ってもらうようにしています。
これからも、「本気で有名になりたい」という意思があるにも関わらず、場所や金銭等の環境を理由に諦めなければいけない人たちの挑戦をライブ配信事業を通してサポートしていきたいと思っています。
夢を叶えられる環境作り
‒今後の目標について教えてください。
北森氏:短期目標は『#kawaiicollege』をもっと多くの方に認知していただき、さらに拡大させていくことです。そのためにまず必要なのがマネージャーの教育・採用です。マネージャーという仕事は誰にでもできるものではないので、現在は会社の利益を落としてでも人材を採用して立派なマネージャーにするための教育を行っています。
‒その後の長期的な目標について教えてください。
北森氏:弊社は「LIVE WHAT YOU WANT」というビジョンを掲げており、「自分の可能性を最大限広げられる社会の創出」を目指しています。夢を諦めてしまう子たちが、「自分はできる」と将来の可能性を信じて、その夢を叶えられるようなお手伝いができればと思っていますね。
そのためには、まず株式会社ライズアースの社員が自分の夢を持って、それを追いかけなければならないと思うんです。そういうふうに、この会社に関わる人全員が自分の可能性を広げていける好循環を生み出していきたいと考えています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原