株式会社original
森木 陽輔
POSTED | 2019.05.20 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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SNSを活用して企業のプロモーションを内製化
IT活用のノウハウを提供して情報格差を埋めるTopics
今回のインタビューは、企業のプロモーションの内製化をサポートする、株式会社originalの森木氏にお話を伺います。現在の主要なプロモーション手法との違いや、今後ますますIT化する社会で果たしていきたい役割などについて、語っていただきました。
株式会社original 社長 森木 陽輔氏のONLY STORY
内製化できるプロモーションサービス
–まずは株式会社originalが手がけている事業について、お聞かせください。
森木氏:私たちは、ひとことで言うと内製化できるプロモーションサービスを提供しています。弊社ではなく、あくまで弊社のサービスを活用された企業様で内製化できるというのがポイントになっています。
お店であれ、企業様であれ、ECサイトであれ、ありとあらゆるサービスは告知をしていかないと、お客様に知ってもらえません。
告知をする際、これまではリスティングやSEO対策などを行った様々な広告を掲載、出稿する方法が多く、企業様がそれなりのプロモーション費を払ってきました。ですが今であれば、自社でお持ちのSNSを育てることによって、自社のプロモーションを内製化し、毎月の莫大な広告費を削減することができます。
これをひとつのコンセプトとして、システムやノウハウを提供しています。現在は、Instagramに特化したサービスが主体となっています。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
森木氏:中長期的なブランディングに価値を置いている点ですね。例えば最近SNSでよくいわれているインフルエンサーマーケティングという手法があります。
露出が増えたり、瞬間的な流行りが生まれたりと、その時その時での効果はあるのですが、継続していかないと意味がないんですね。
ですので有名人にお金を払ってインフルエンサーマーケティングをやるのも1つのプランではありますが、定期的なプロモーションをやっていくという観点でいくと、既存のお客様の中から影響力の強い方を見つけ出して、その人たちを活用したほうが安価ですし、自社のお客様を育てることができます。
つまり、中長期的に、自社でプロモーションをできるようにしていくサービスである点が差別化のポイントになっていますね。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
森木氏:フルサポートであるという点です。僕も長年ITの業界でやらせていただいていますが、それでも初めて使うシステムやITのサービスを利用する時には、1から説明を聞かないと理解できないことが少なくありません。
ましてや弊社がサービスを提供させていただく企業様というのは、ITとは真逆の業界にいらっしゃる方々です。なおさら分かりにくい部分がありますから、スタートのところからしっかりとサポートしていくという姿勢を、弊社の強みにしていきたいと思っています。
ITと農家の掛け持ち期間を経て起業
–起業を決意したきっかけについて教えてください。
森木氏:起業の経験でいうと2回あって、1回目は23歳のときに立ちあげた、この会社とは別の会社です。
「Web広告は儲かるぞ」ということで、大学時代のメンバー4人で始めたんですが、正直勢いでしたね。当然最初からうまくいくわけでもなく、一時はみんなで借金を抱えてどん底を味わいました。
それでも会社は続いて、僕も4年間ぐらいそこでやっていたのですが、27歳の時に急遽、お茶農家をやっている静岡の実家に帰らなければいけない事情ができてしまい、その会社を辞めて地元に戻りました。
その後は静岡と東京、お茶畑とIT業界を行き来するような働き方を3年ほどやっていたんですが、その頃iPhoneの修理屋さんというのが流行って、これがすごく儲かるということで、吉祥寺に店舗を作りました。
この時に店舗アフィリエイトという、修理したiPhoneにアプリをインストールしてもらったり、広告に登録してもらうというサービスの営業の方が来たんですね。
僕自身がずっとWeb広告をやってきたこともあり、これなら自分でもできる、自分でやった方が良いぞと思いました。これがoriginalを作ったきっかけです。
–そこからどのように現在の事業が生まれたのでしょうか。
森木氏:iPhoneの修理屋でのことがきっかけで、リアルアフィリエイトや店舗アフィリエイトと呼ばれるものに興味を持ち始めて、美容室専用の店舗アフィリエイトができるアプリを開発しました。
美容室のお客さんというのはおよそ9割が暇つぶしにスマホを触っているという情報のもと始めたのですが、それが面白いと良い評判をいただけたので、店舗向けのサービス、プロモーションへと事業が発展していったのが現在の事業ができた流れですね。
1年で顧客数を今の10倍に
–今後の展望について教えてください。
森木氏:2020年までに顧客数を今の10倍にしたいですね。絶対に達成できる数字だと考えています。
–長期的な目標はどのようなものですか。
森木氏:5年で社員を100人にしたいです。お客様が増えればそれだけのリソースも必要になってくるので、社内の体制も十分に整えていきたいと思っています。
–社会の中でどのような会社になっていきたいですか?
森木氏:今後、どんな業界であってもインターネットと触れる機会は増えていきます。すると情報格差というものは相当開いていくと思うので、その中でインターネットが得意ではない層、例えばオフラインの店舗といったところに、啓蒙ベースでノウハウを提供していける企業になりたいです。
–最後に読者へメッセージをお願いします。
森木氏:どんなに良いサービスであっても、知ってもらわなければ価値は出てきません。知ってもらう方法はいろいろありますが、SNSを100%活用できているところはまだ圧倒的に少ないと思います。
プロモーションというと、お金を払って広告を出稿するというイメージが強いですよね。SEOというところでいうと、SEO会社に代行してもらうというパターンが多いと思います。ですがそういうのはもったいないと思うんです。
SNSを自社で活用するノウハウさえ分かれば、自社でコンテンツマーケができるようになります。特に自社のSNSの活用といったところに課題を抱えている企業様であれば最初きっかけを提供できますので、ぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=勝野