株式会社ディライト

案野裕行

スポーツで社会課題を解決していく!

景品・現金が当たる健康アプリで健康づくり
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今回のインタビューは、スポーツ事業とヘルスケア事業を展開する株式会社ディライトの案野氏にお話を伺います。社会課題を解決するための健康アプリや、スポーツの可能性について語っていただきました。

株式会社ディライト 社長 案野 裕行氏のONLY STORY


【経歴】

広島出身。1994年3月 慶應義塾大学 理工学部卒業 ニューラルネットワーク専攻(いわゆるAI)。伊藤忠商事に入社し、情報システム統轄部、金融部門を経験後、2000年にスポーツビジネスのディライト社を創業。現在に至る。

スポーツとヘルスケア事業で健康な社会に


–株式会社ディライトの事業内容を教えてください。

案野氏:弊社はスポーツ事業とヘルスケア事業の2つの事業を展開しています。

スポーツ事業では、マラソン大会などのスポーツイベントの主催・運営と、プロスポーツ選手の代理人をしています。代理人というのは、海外の選手を日本のチームに売り込んだり、日本の選手を海外のチームに売り込む仕事です。

ヘルスケア事業では、スマートフォン用健康アプリ「DELIGHT.fit」を出しており、運動すると貯まるポイント(元気ポイント)で景品や現金が当たるサービスを展開しています。

–ポイントが貯まると、どういった景品がもらえるのでしょうか。

案野氏:例えば、「6ポイント貯まるとスーパー銭湯に無料で入れる」といったものですね。

このポイントは、運動の効果をアプリで処理してブロックチェーンに書き込む仕組みを取り入れており、もし現金を放棄される場合は、慈善団体に寄付することもできます。

今後、弊社主催のマラソン大会だけでなく、他のスポーツ団体との連携など、さまざまな場面で「運動を起点とした社会インフラ」として活用していただけると考えています。

–業界内における御社の強みとは何でしょうか。

案野氏:ここ2〜3年でAIやIoTを取り入れたスポーツ会社が増えてきましたが、弊社はITだけでなく、イベントの企画・運営もできるのが強みの1つです。

また、代理人として、プロスポーツ選手や海外との繋がりを持っていることも大きな強みだと思います。

約20年間スポーツ業界に携わってきたことが、これら私たちの強みに繋がっていると思いますね。

–どういった想いで事業を運営されていますか。

案野氏:スポーツで社会の課題を解決したいと強く思っています。

例えば、健康アプリのポイントは、運動をしていない人にも運動をしてもらいたいという想いで始めたものです。

なぜかというと、人生100年時代を見据えて、健康寿命の大切さが以前より認識されるようになりましたが、健康維持や生活習慣病に対して効果のある運動を「定期的」に取り入れている人は決して多いとは言えない現状があるからです。

このアプリを使うことで、歩数を意識したり、睡眠を十分にとってもらえるようにしたいと思っています。

また、リアルなイベントも活用して、例えば中高年で家に引きこもりがちの方がいた時に、マラソン大会のスタッフとして関わっていただくなど、スポーツを通じて世の中と関わりが持てる場を提供することにも今後挑戦したいと思っています。さまざまな可能性のあるスポーツの力で、前向きで健康的な環境を作っていくことが一生の使命だと感じています。

無駄を省いたビジネスモデルにチェンジ


–起業に至ったきっかけを教えてください。

案野氏:もともと私は普通のサラリーマンだったのですが、ITに強かったので、当時はあまり注目されていなかったスポーツ×ITの分野でチャレンジしたいと思い、起業をしました。

事業が発展したきっかけは、マラソン大会の記録計測で使われる計測タグを中国で初めて導入したことでした。

それまで中国では、ストップウォッチ部隊が数百人体制でタイムを計測していたのですが、弊社が関わった2003年の北京国際マラソンを皮切りに、上海国際マラソン、アモイ国際マラソンなど中国でビジネスが拡大していきました。

–起業してからこれまで、大変なことや辛いことはありましたか。

案野氏:中国での事業が安定したある時、現地のスタッフやパートナー会社に「案野さんはもういりません。自分たちでやります」と急に言われてしまったことがあり、本当に苦労しました。

今となっては中国でよくある話だとおもいます。ちょうど同時期に、スポーツ選手の代理人の仕事でも日本のプロスポーツクラブで選手の給料未払いと、エージェント料未払いというトラブルがあり、その時は外国人選手家族も助けないといけないし、当時は、精神的にもとても大変でした。


–大変だった時期をどのように乗り越えられたのでしょうか。

案野氏:一言でいえば、乗り越えられませんでしたね。中国の件も、プロ球団の未払いの件も、収入がなくなった上、法的なアプローチでの解決では、時間と費用も何年もかかるとわかりその間に弊社は倒産してしまうとわかったんです。

結果、次にどうしたらよいかわからなって、仕事に対する意欲もなくなって、最低限のことしかできなくなりました。

その時に、プロジェクト数を絞って目を行き届かせ無駄なことはしないようにしようと考えるようになり、ビジネスモデルを見直しました。

今思えば、この経験は次のステップに進むための大きな学びでしたね。

スポーツが持つ可能性を信じ、世界へ発信


–今後の目標を教えてください。

案野氏:まずは、これから1~2年で健康アプリのビジネスモデルを確立していきたいと考えています。そのために、現在はいろいろな自治体の入札に応募したり、ピッチコンテストに登壇してプレゼンを行ったりしています。

中長期的には、健康アプリをいろいろな国に導入し、世界中で継続的なビジネスとして確立したいですね。

–社会にとって、どういう企業でありたいですか。

案野氏:「スポーツをする人は美しい。体を動かすことで、前向きで明るい気持ちになり、健康で自由な生活を謳歌する」という弊社の理念のもと、スポーツが持つ可能性をみなさんと一緒に共有できる企業でありたいです。

また、一歩を踏み出すことが得意ではない人でも、踏み出せる仕組み作りを実践してきたいと考えています。

–ありがとうございます。最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

案野氏:スポーツやヘルスケアは、どなたでも、何とでも繋がります。弊社に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご一報ください。

執筆=山田
校正=米山

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