株式会社Tcell
戸井優貴
POSTED | 2019.10.16 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:9〜10年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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医療系経営コンサルで地元「豊田・みよし」に貢献したい
コンサル・児童福祉施設・袴レンタルの3つの事業を運営Topics
今回のインタビューは、経営コンサルタント事業や児童福祉施設の運営、学生向け卒業レンタル袴事業を展開する株式会社Tcell(カブシキガイシャティーセル)の戸井氏にお話を伺います。メインとなるM&A支援の内容や起業当初のエピソード、今後のビジョンについて語っていただきました。
株式会社Tcell 社長 戸井 優貴氏のONLY STORY
【経歴】
薬剤師免許取得後、名古屋大学大学院医学系研究科修了、その後愛知県職員、製薬メーカーを経て独立。現在の株式会社Tcell医療福祉経営コンサルタントを運営する。弊社では、経営コンサルタント事業、児童福祉施設、学生向け卒業式レンタル袴事業を行っている。
ワンストップでM&Aをサポート
–まずは、株式会社Tcellの事業内容をお聞かせください。
戸井氏:弊社の展開している事業は大きく分けて3つあります。1つ目が経営コンサルティング事業、2つ目が児童福祉施設の運営、3つ目が学生向け卒業式レンタル袴事業になります。
それぞれの事業に関して簡単にご説明しますと、経営コンサルタント事業では、医療系の経営コンサルティングとM&A支援、資金調達。児童福祉施設では、小学生から高校生までの軽度障がいを持つ生徒の学習支援。学生向け卒業式レンタル袴事業では、大学生・短大生、専門学生などの卒業式用の袴のレンタルを行っています。
–ありがとうございます。では経営コンサルタント事業について詳しく教えていただけますか。
戸井氏:はい。分かりやすいM&A支援についてお話いたしますと、事業を買収したい会社様であれば買い手を、売却したい会社様であれば売り手を探します。要は売り手と買い手のマッチングをするのが私たちの仕事です。
ただマッチングに留まるのではなくその前後のサポートもしています。例えば事業を買収したい会社様に対しては、相手事業の価値調査を行っています。なかには決算書などに出ていない情報もありますので、しっかりとヒアリングをさせていただき、本当に買う価値があるかどうかを調査ですべて洗い出します。
反対に売却したい会社様に対しては、現在は可視化されていない内容でも、今後損害賠償が発生するような可能性をすべてお伝えしています。そしてその内容を買い手側にもお伝えし、契約成立後のリスクを減らするように働きかけているんです。
両者が合意し、M&Aが成立してからも、何かしらの問題が持ち上がることは多いので、その後もコンサルティングを行いサポートをしています。
–M&Aでは最初から最後までワンストップでサービスを提供されていらっしゃるのですね。
他にも御社の特徴や差別化できるポイントはありますか。
戸井氏:売買の金額が低いと比較的利益が出にくく対応するところは少ないのですが、金額に関わらず対応している点が株式会社Tcellの特徴だと思います。
またM&Aは事業という大きなものの売り買いが行われるため、売り手側も買い手側も信頼の部分が何よりも大切になります。そこで弊社では、見ず知らずの人や会社ではなく、つながりのある人をご紹介させていただいています。
–実際にM&Aの事例があればお聞かせください。
戸井氏:最近手掛けた中では、銀行側から「ほぼ資産価値がない」と判定されていた事業であったものの、本来の価値をしっかりとお伝えしたところ、売り手側の社長様がご納得いただける金額で売却ができたという事例があります。
自身の経営経験から学んだこと
–起業してからご苦労されたことがあれば教えてください。
戸井氏:そうですね、コンサルティングをしている立場として本来はあってはならないことなのですが、起業時の数値計算が甘く、従業員の給与を支払う直前にお金がつきそうになり、街の銀行に駆け込んだことがありました。
銀行さんが快く貸してくださったので事なきを得て、そこから持ち直し、今日までやってきましたが、見通しが甘くそのような事態を招いてしまったことは大きな反省点ですね。
–それは大変でしたね……。
戸井氏:はい。ただその経験があったからこそ、コンサルティングをする時は、事業計画の中で思わぬ費用が発生しないか、想定外な問題は起きないかなど、気をつけて考えるようになりました。
とくにスタートアップ企業様を支援する場合は、計画以外の部分を想定されていないことが多いので、計画書を注意深く見るようにしています。
豊田市・みよし市の発展を目指して
–今後の目標について教えてください。
戸井氏:私の最終目標は、得意な医療分野を活かして、私が住む「豊田市」と事務所のある「みよし市」の医療やサービス業を発展させることです。
ご存知の通り、豊田市は車関係が強い工業都市なのですが、一方サービス業が弱いんですね。そこに対して貢献できるような取り組みを進めていきたいと考えています。
また医療にしても、現在の日本では高齢化社会が進み後継者問題が深刻です。M&Aが軸になるかはまだわかりませんが、M&Aによって後継者問題が解決できれば、地域医療を活性化できる1つのモデルになると考えています。
–目標に向かって何か取り組みをされていらっしゃいますか。
戸井氏:目標の達成のためにはやはり影響力が必要だと思いますので、影響力向上の一環として、現在、東京での仕事を増やしたり、たくさんの方とお会いしたりしています。
また、論文の寄稿や本の出版などいろいろなツールで自社のブランディングに力を入れていますね。
私たちが扱っているサービスはBtoB商材で、その上狭い領域に特化したものが多いため、限られた人にしか知られていません。影響力を持つためにも、今後はさらに行動を加速させて知名度を上げていかなければならないと思っていますね。
–ありがとうございます。最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
戸井氏:事業を買収したい・売却したい、資金繰りに困っているという企業様がいましたら、ご連絡をお待ちしております。