根岸会計事務所
鬢櫛 太郎
POSTED | 2019.03.25 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:7〜8年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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お客さま第一の会計事務所が掲げる仕事の流儀
経営経験のあるコンサルタントが投資経営のアドバイスTopics
今回のインタビューは、自ら不動産投資を行うプロの集団である根岸会計事務所の鬢櫛氏にお話を伺います。「お客さま第一の取り組みをしたい」と語る鬢櫛氏に、会計事務所ならではの仕事へかける想いや今後の展望を聞きました。
根岸会計事務所 副代表 鬢櫛 太郎氏のONLY STORY
【経歴】
1978年 東京都渋谷区生まれ
2002年 学習院大学法学部卒業 都内公認会計士事務所・税理士法人等で勤務
2011年 不動産特化型会計事務所に転職 主に不動産オーナー向けの税務会計業務に従事
2017年 根岸会計事務所へ
経営経験があるからできるアドバイス
–まずは、根岸会計事務所が手がけている事業についてお聞かせください。
鬢櫛氏:我々は会計事務所として、個人・法人のお客さまの会計・税務全般の悩みを解決させていただいており、その中でも事業内容は大きく分けて2つあります。
まず一つ目が 不動産投資家のサポートです。不動産投資がどういったものなのか、どう進めればいいのかという導入部分から、運用のアドバイスまでをしています。対面でもご相談させていただいておりますし、お忙しい方や遠方の方でしたらメールや電話でのご対応もしております。
また、弊社の特徴的な業務として、不動産事業における消費税還付申告があります。不動産投資というのは買って終わりではないので、導入がもっとも重要なのです。成功する投資をしていただくために、購入する前の物件の診断から、買った後どのようにして運用していくのか、そして売却する場合は出口戦略までをトータルで考えていきます。
そんな初期段階のサポートのひとつとして、消費税還付申告によって資金繰り良くするということがあります。ここ10年で何度か税制改正もありましたので、現在は消費税還付申告はできない、やっていない会計事務所さんも多いです。そのため、毎回改正に対応してきた実績は弊社の強みだと言えますね。
2つ目が、一般事業のお客様のサポートになります。企業の経営についても、どうした事業がうまくいくのかを、財務の面からも分析し、課題解決に向けてアドバイスをさせていただきます。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
鬢櫛氏:実際に会社を経営した経験を持ってコンサルティングにあたっているところです。
というのも、会計事務所というのは、お客さまの会計から物事を判断し、そのなかでコンサルティングも行います。ただ我々は実際に不動産賃貸業をはじめ、物販や製造販売業、輸入販売業、不動産コンサルティングなどの別会社を自分たちで経営してきた経験があります。
単に理論からコンサルテイングを行うのではなくて、自分たちで実際に経営して培ったノウハウからアドバイスができるというところは、大きな違いだと思います。
–事業を経営していく上でどういったところを重要視されていますか。
鬢櫛氏:お客様はもちろん、従業員や関わった方皆様の幸せを考える会社であることが我々の企業理念です。どこまでも、何ができるかをとことん考えて実行しています。
その結果、時にはお客さまの要望とは異なるお言葉をかけることもあります。例えば、家族の反対を押し切ってまで不動産投資をしたい、それが幸せだ、と言う方がいらっしゃるかもしれません。そういった時にはそれが本当に幸せなのか、お客さまと共に考えていきます。
我々はフィナンシャルプランナーとは異なりますが、お客さまの人生における幸せを第一に考えながら、最適な道をご提案させていただきます。
働く人のための会社を作りたい
–鬢櫛様が根岸会計事務所に入所するまでの経歴を教えてください。
鬢櫛氏:大学卒業後は公認会計士事務所に入所しました。監査も行っている比較的大規模なお客様が多かったですね。その後はまた別の会計事務所等で働くのですが、一番長かった不動産特価型の事務所は副業を推奨しており、そのおかげでいろいろチャレンジもできました。自営業OKで役員も任せてもらえるなんて、なかなか経験できることではなく、当時の先生には大変感謝しています。
朝起きて、自分の会社の仕事をしてから出勤し、帰ってきてまた副業をするわけですから、今よりも全然忙しかったです。でもそのときは、そんな仕事にやりがいを持って働いていたので一日4〜5時間の睡眠でもとても楽しかったのです。だからやりがいの大切さは、身をもって知っていますね。
–その後、どうして根岸会計事務所に至ったのでしょうか。
鬢櫛氏:起業した理由は主に2つあります。まずひとつが、お客さまの幸せを第一に考えた事務所を立ち上げたいと思ったため。そしてもうひとつが、従業員の幸せを考えた事務所を立ち上げたいと思ったためです。私の経験からになりますが、この2つを両立する経営は、案外難しかったです。
そこでちゃんとお客さまのことを見て、お客さまのためになることをしていく。そして働く人が成長して、満足して、残っていく。そんな会社を作りたいという想いを持って立ち上げました。
昭和の考えでいうと、お金さえ払っていれば、人は辞めなかった。しかし今は当時ほど景気が良くないので、お金だけでは不十分になっているんですね。だからワークライフバランスを整えて残業を減らしたり、やりがいをきちんと作るということを考えてやっています。今後もお客さまと共に発展し、楽しい職場にしていきたいです。
お客さまのことを常に考えるということ
–今後の展望について教えてください。
鬢櫛氏:毎年12月に税制改正大綱がます。今後、改正予定はあると思いますが、消費税還付を今のうちに行いキャッシュフローのいい経営を多くの方に奨めています。現状は、消費税還付を投資家の方に行なっていただくことが短期的な目標ですね。
そのほかにも、認定支援機関の認定を年始に取得しましたので、経営力向上計画や早期経営計画書の作成や助成金を使って従業員数を増やす方法などの経営支援の取り組みはじめています。今後はこちらもさらに伸ばし、経営の安定化、継続を考えて行きたいです。
–長期的な目標はどのようなものですか。
鬢櫛氏:とにかくお客さまのことを、常に考えた取り組みをしていきたいです。これは私だけではなく、従業員もそこに至って欲しいんですよね。入所したすぐは、どうしても言われた業務を行うことが中心になってしまうとは思うのですが、そこを乗り越えた先にある“お客さまのためにやる仕事”というのは楽しいものなのです。
だからこそ、仕事に追いかけられるのではなく、仕事を自分から取りに行く、仕事を追いかけるようになっていければ、この会計事務所は成功なのではないかなと思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原