一般社団法人楽読ジャパン

石井 真

速読を通じて、そのひと本来の姿を取り戻す

早く読めるだけではない!?感性を引き出す速読とは
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今回は速読レッスンを通して人間づくりを行う一般社団法人楽読ジャパンの石井真氏にお話を伺いました。単に速読トレーニングを行うのではなく、その人が“その人らしく”振舞えるようになる環境を提供しているという同社の取り組みについて語っていただきます。

一般社団法人楽読ジャパン 代表理事 石井 真氏のONLYSTORY


【経歴】

1982年千葉県生まれ カニ座 A型

国内50スクール、韓国、アメリカLAにて累計2万人以上の生徒が効果を実感している楽読にて8年半で通算3000レッスンを行い、5000人以上の速読習得に携わる。同時に、社内外の人材育成マネージャーとして活動。担当したスクールが全国NO1を獲得。自身が4年間苦しんでいた鬱症状をこの楽読メソッドを通して2ヶ月で改善した事をキッカケに脳科学やコミュニケーションを研究、習得。

レッスン、ファシリテート能力には定評があり「メンタル改善」や「思考の現実化」の研修は大変好評を得ている。現在東京で嫁、息子の3人暮らしと箱根にエコビレッジを開村して新しい生き方である「半都市半ビレッジ」の多居住拠点をしながら生活をし、全国で講演活動、本の執筆、メソッドを使って企業研修、その他メディア活動、グループでのファシリテーターとして指導等行い多くの方の人生に関わる活動をしている。

著書に『日本一の速読教室』『速読トレーニングで磨くスポーツの判断力』カンゼン出版がある。

速読で感性を引き出し、肯定感を高める

自身も楽読に救われたひとり


–まずはじめに、一般社団法人楽読ジャパンの事業について教えていただけますか。

石井氏:はい、私たちは、「楽しく楽に速く読める速読『楽読』」レッスンを実施し「情報処理能力アップのサポート」を行っています。そういった取り組みを通して、本質の部分では、人間再生事業、人づくり事業を行っています。

速読に関して言えば、速読のトレーニングは要は脳のトレーニングと同じなんです。体験していただくとわかるのですが、トレーニングでは、英語の高速音声を聞きながら、本を読み、同時におしゃべりするという時間があります。そうすると脳をたくさん働かせる環境に身を置くことになるんですね。

そういった脳のトレーニングをしていくことで、結果的に速読ができるようになるんです。

また、たくさんの情報を同時に送られると、脳は考えるのをやめざるを得なくなります。そして「考える脳」が働くのをやめると、今度は「感じる脳」、つまり感性の方が研ぎ澄まされていくんです。感性を刺激していくことによって、本来持っていた自分の考えを表に出すことができる。これが冒頭でお話した人づくりに繋がっているんです。

–速読には早く文章が読めるようになるだけでなく、自分自身の本音を引き出すことができるというメリットもあるんですね。

石井氏:速読のメリットはそれだけではありません。加えて、自己肯定感が高まるというメリットも得られます。

というのも、考えすぎることなく、感じたことをそのまま口に出し、そしてその発言を会話の中で承認してもらえるため、自分自身のことを肯定できる力が高まっていくんです。こうしたレッスンを続けていくことによって、その人がどんどんその人らしくなっていくのが楽読の特徴だと思いますね。

また、速読には脳内のホルモンバランスを整える効果もあるんです。こういった効果を応用して、スポーツトレーニングや認知症のリハビリにも楽読のレッスンを活用しています。
–速読レッスンをされているところはたくさんあるかと思いますが、他のスクールと差別化をはかっている点や、強みについて教えてください。

石井氏:多くの速読スクールはパソコンを使用したレッスンで、劇的に読むスピードを上げていく方法をとっているのですが、一方で私たちはインストラクターとの対面レッスンを大切にしているんです。

なぜかというと、ひとりでパソコンに向き合うのではなく、インストラクターをはじめとしたみんなとのつながりからコミュニティを形成することをトレーニングの一環と考えているため。

当然と言えばその通りなのですが、大体の速読スクールは、レッスンのゴールを「速読ができるようになること」に設定しているんですよね。しかし私たちは、そこに目標は置かず、速読を通して自分の人生を考える環境を提供している。ここが楽読の最も大きな特徴だと思いますね。

そんなスタイルが皆さまに受け入れられ、2019年7月現在、楽読は日本全国に50以上、海外では韓国やアメリカにも拠点があり、累計2万人以上の受講生さまに学んでいただいています。

–事業継承に至るまでの経歴について教えてください。

石井氏:大学卒業後の就職先については、正直なところほとんどこだわりがなかったんです。その中でも、大企業よりはベンチャー企業がいいと思い、2007年に不動産ベンチャーに入社したのですが、2008年のリーマンショックで一気に会社が傾いたんです。

もともと不動産に興味があるわけでもなかったですし、その上会社の人間関係を希薄に感じていたのもあって、心の調子を崩して、4年間くらいうつで苦しんだんですよね。

そのあとに、たまたま後輩から楽読のレッスンを進められて通うようになったのですが、通うに連れてどんどん状態が回復していき、人生がとても楽しく感じられるようになったんです。働いている人たちも本当に尊敬できる人ばかりで、ここで働きたいと思って楽読のインストラクターになりました。

ただ、目立つことが好きではなかったこともあり、声をかけられても代表という立場には正直なりたくないと思っていたんですね。しかし、あるきっかけで、私は未来の子供たちのために何ができるかと考えるようになったんです。

その時に、「今、自分の手元には楽読がある」と思い、楽読を通してさらに自己肯定感の高い人たちを増やすことが、社会貢献になると気がつきました。では、どのようにするか、というところで、自らが代表になるしかないと思い、今の立場になりました。

日本の力を高めることにつながっていく楽読


–今後の目標について教えてください。

石井氏:現在50校あるスクールを2020年末に100スクールまで増やすことが短期的な目標です。100スクールあれば、その分通う人も増え、本来の自分の姿を取り戻せる人が多くなり、日本の国力がさらに高まるだろうと思います。

そして、本来の姿を取り戻した人たちが次のステップに進むために、私たちは「リターントゥヒューマンスクール」という、自分の使命に気がつくことを目的としたスクールを展開しています。

具体的には、セッションを通して、自分の使命に気付いてもらい、自分の力をどのように世の中の為に活かすかということを見つけていく内容です。

この事業も発展させながら、長期的には不動産事業、シェアハウス事業、ツアー事業、旅行業、ツアー企画、デザイン事業など、さまざまな分野に発展していきたいと考えています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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