HMD
濱田 綾
POSTED | 2018.03.05 Mon |
---|
TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:その他 |
---|
経営者として母として、言葉に変えて伝えたい。
「人として」をテーマにした講演・セミナー活動Topics
Human Mental Design&Development 社長 濱田 綾氏のONLY STORY
社員と向き合うために1からドライバーを経験
私は現在、R5エクスプレス株式会社・株式会社金羊社ロジテムという運送会社2社を経営する立場にあります。取締役として運送会社を設立した当初は、男性のなか女性が1人でした。上手くコミュニケーションが取れずに、何をしてもどこかに男性社員との距離を感じていました。
そこで男性社員と向き合うためにも1年目はトラックのドライバーを経験しました。運送業とは何か、トラック運転手とは何かを、現場を通じて知りたかったのです。すると徐々に男性社員が、私の姿勢を前向きに見てくれるようになりました。私も距離が近づいたことで、声を出して意見を言えるようになり、良い状況に繋がったと思います。
現場を知ることで、社員のあり方も理解できるようになりました。私はドライバーを経験したとき怖くて泣きながら運転していましたが、男性も同じ道を走ったときに泣きそうになるくらい怖くなることも分かったのです。
厳しい運送業界の中、男女に関係なく、弱気になったり乗り越えられないという思いを抱くのは当たり前です。それを受け入れたいと思いました。こうした現場経験をもとに社員教育を開始しました。社員教育では、「受け入れて、活かす」ことを大事にしています。
この社員教育や現場での実体験が、同業種や他業種問わずに働くすべての人の役に立つという思いから、セミナー活動を行うHMDを立ち上げました。
「受け入れ、認め、活かす」ことをキーワードにした講演・セミナー活動
HMDは「人として」をテーマにした講演・セミナーを行っています。
「受け入れ、認め、活かす」という言葉を大切に、国籍や地位、年齢などに関係なく、受け入れて相手を認め、活かしていくことをテーマに話をしています。現在は収益を意識せずに、ボランティアに近い活動です。
キャッチフレーズは、「背筋をピンッ 笑顔でニコッ。」背筋を伸ばして口角を上げてみるだけで、気分が上向きになりますよね。こうしたちょっとしたことでも、日常を幸せに変えていくことはできると思うのです。講演・セミナーで話をする際、私は3つの人生経験から話をしています。1点目は女性で運送会社を経営していること、2点目はミセスグランプリのファイナリストであること、3点目は母親として子育てを経験してきたことです。
運送会社の経営者と現場経験の視点からは、コミュニケーションに重要な「信頼関係」を意識して、リーダー研修や若手人材育成、女性向けセミナーなどを開催しています。また、2017年にミセスグランプリのファイナリストになったことで、2018年限りミセスというタイトルが謳えます。このことで、女性として社会で生きることを中心に話がしやすくなりました。
この期間にわたしは、自身の仕事や育児経験を通じて女性をピックアップした講演を重ねたいと思っています。これまでの成果として当社でも女性ドライバーが誕生しています。こうした経験もセミナーなどに役立てていきます。
そして私は、母親としても1人息子を20年育ててきました。子育てをする中でいつも大事にしてきたことは、息子であっても、1人の独立した人であるという事実です。常に彼を個人として尊重して向き合ってきました。彼がいたからこそどんな困難も乗り越えられました。息子に対しては感謝の思いがあります。私自身の母親としての経験も講演・セミナーでは活かしています。
お世話になった人たちにお返しをするために、次の10年を歩みたい
これまでの人生を振り返ると、いつも人に支えられていたことを思い出します。自分が頑張ってきたこと、自分が努力したこと、苦労したことはたくさんありますが、常に周囲の人の手助けがあったからこそ、ここまで歩んでくることができたと思います。
現在私は役職についていて、人の上に立つポジションにあります。だからこそ、社員や顧客、関係する方々に感謝の気持ちを形にして渡すことができると思っています。運送会社を経営してまもなく10年目を迎えますが、これまで支えてもらった分を折り返して、お返しする時期にきたという思いを強く抱いています。
私が社員を雇用するのは、私1人では運営ができないことを手伝ってもらうためです。そんな社員が、この会社に籍を置きながらも、結婚や家の購入、車の購入、出産という人生の重要な決断をしてくれることに、私は大きな喜びを感じます。
私の会社に在籍しながらその決断をしてくれた。そのことを思うと、たまらなく嬉しくなります。これからも社員の存在を大切に、感謝の気持ちを持って事業に取り組んでいきたいと思います。