株式会社Asentiv Japan
池田亜由美
POSTED | 2019.11.26 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:7〜8年 決裁者の年齢:50代 商材:その他 |
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日本で唯一のリファーラルマーケティングを学べる会社
被災地の復興支援に繋がる、お互いを支え合うビジネスTopics
今回のインタビューは、日本で唯一リファーラルマーケティングのセミナー、コンサルティングを行う株式会社Asentiv Japanの池田氏にお話を伺いました。多くの経営者が取り入れたいと考え、しかし現状ほとんどの企業が導入できていないリファーラルマーケティングの導入をサポートする同社の事業について語っていただきます。
株式会社Asentiv Japan 社長 池田 亜由美氏のONLYSTORY
【経歴】
1969年生まれ 埼玉県出身
創業慶応元年(1865)草加せんべい製造販売会社の長女として生まれる。
大学卒業後、大手百貨店・NYの日本食レストラン・実家の会社で働きながら、ビジネススキルや語学を習得。特に家業は、数々の困難や時代の激動を乗り越えて存続を可能にしてくれた、顧客からの「口コミ」「紹介」による新規顧客の獲得や得意先との関係構築、ビジネス拡大の様を身に染みて学ぶ。
プライベートで離婚という辛い出来事を経験した後、人生に大きな影響を与えてくれた師と再会をきっかけに、BNIと出会う。 その後信頼関係を基に「リファーラル(紹介)」を通じてビジネスを拡大・発展させる世界最大級のビジネス交流組織BNI のディレクターコンサルタントとして、メンバーのビジネス発展のサポートをしながら、同時にリファーラルマーケティング研修・コンサルティング組織Asentivにて、自身も国際本部のあるカリフォルニアに何度も渡米し、その真髄を学ぶ。
更にリファーラルマーケティングをより深く学び加速させる機関を日本で展開するため、4年の歳月をかけパートナーと共に2017年Asentiv を日本に上陸させた。
「他に類を見ないリファーラルマーケティング戦略を提供することで壮大なビジネスと雄大な人生を掴む起業家コミュニティを創造する」ことを目指す
リファーラルマーケティングで日本のビジネスのやり方を変える、そしてまたこの手法を被災地の復興や子供たちの未来の支援に活用するため日々精力的に活動している。
2012年 日本ビーエヌアイ株式会社入社 ディレクターコンサルタント就任
2016年 株式会社Asentiv Japan設立。代表取締役就任
2017年 Master Franchisee就任 世界最速で取得
Ignite Your Business認定講師、
Room Full Of Referrals認定講師
Pipeline Program認定 講師
リファーラルマーケティング認定コーチ
人と人の信頼関係に基づくマーケティング
–まず株式会社Asentiv Japanの事業内容を教えてください。
池田氏:弊社は人の紹介や口コミでビジネスを発展させ、安定させていくリファーラルマーケティングの手法を提供している会社です。主にセミナーやコンサルティングで経営者の方にコーチングを行ったり、そのほかには研修を行ったりしています。
顧客の紹介はビジネスの発展に有効だと感じている人は98%という研究結果が出ているのですが、その一方で戦略的リファーラルマーケティングを実行している企業は全体のたった3%しかありません。その戦略的な部分を、計測可能で、再現性があり、理論として学べる形で提供しています。
–ありがとうございます。リファーラルマーケティングとはあまり聞かない言葉ですが同様のサービスを提供されている企業様はほかにもいらっしゃるのでしょうか。
池田氏:Asentivは世界で唯一リファーラルマーケティングを提供している企業で、株式会社Asentiv Japanは日本で唯一リファーラルマーケティングを学べる会社です。そのためサービスの独自性が弊社の強みだと考えています。
リファーラルマーケティングは、人と人、企業と企業の信頼関係に基づいてビジネスの発展のみならず、豊かな人生をつかむための活動です。「他ならぬあなただから紹介したい」という感情で結びつく関係は、ビジネスのみならず人生のパートナーを作る手法にも繋がってきます。その方法を皆様にお伝えするのが私たちの仕事です。
–具体的にはどういった形でお伝えしているのでしょうか。
池田氏:ビジネスパーソンには、後ろに1000人の人脈があるといわれていますが、その1000人全員と同じようにお付き合いはしていないと思います。それぞれの繋がりには必ず、強弱や濃淡が生まれているはず。
しかし「この人とはもっと深くお付き合いしたい」「この人のためにもっとお手伝いできたらいいのに」と思う相手もいらっしゃると思います。なぜその人とそういう強いつながりを持ちたいと思うのか、どうすれば相手にも同じように思ってもらえるのかということを考えるために、まず自分を見極めるところからリファーラルマーケティングはスタートします。
そこから、実際にどうしたらいいのか、というノウハウの部分をお伝えする流れになります。
‒御社のセミナーを受けた方からはどのような声をいただいていますか。
池田氏:医療施設の設計を得意としている設計士の方がいらっしゃったのですが、その方がリファーラルマーケティングを学んで実践したことで、総工費3億8000万の大きな総合病院の設計を任されたという声をいただきました。
さらに、その総合病院の院長のお兄さんが、手掛けた設計を大変気に入って、自分が開業した病院の改装改築の設計を依頼したそうです。紹介が紹介を呼んで、次のステップへ進んでいったひとつの成功例ですね。
自分のルーツを理論で学ぶことができた
‒起業のきっかけについて教えてください。
池田氏:私の実家は150年にも及ぶ老舗の草加せんべいの専門店なんです。これまで、戦争や災害など数多くの困難があったはずなのに、無事に続けて来れているのは、本当にたくさんの人によって支えられて来たからだと、実際に150年を見てきたわけではないけれども実感していました。
そしてある時、アメリカでAsentivのリファーラルマーケティングのセミナーがあるということをパートナーの山内から聞き、とても興味を惹かれ、2014年にそのセミナーを受けたんです。
人と人との繋がりを作り上げる仕組みを理論で学ぶことができるという事実は私にとって大きな衝撃で、これをぜひ日本に持って帰りたいと思ったんです。
また私の実家の家業が多くの人に支えられてきた背景を、そのセミナーによって改めて理解することもできました。「長寿企業を見てきた私だからこそ伝えられることがある」。そのような想いから、株式会社Asentiv Japanを創設するに至りました。
壮大なビジネスと雄大な人生を
‒今後の目標について教えてください。
池田氏:私たちのビジョンとして掲げてるのが、2023年までに30人のトレーナーと100人のリファーラルパートナーを輩出し、15都市でリファーラルマーケティングのプログラム、セミナーを開催していくということです。
リファーラルマーケティングを提供することで、壮大なビジネスと雄大な人生を掴める起業家コミュニティを創造し、日本のビジネスに変革をもたらしたいと考えています。
‒そのために、まずはどのようなことに取り組みたいと考えていますか。
池田氏:このお互いに支え合うビジネスを最も必要としているのは、被災地の人たちだと考えているんです。
そのため、リファーラルマーケティングを学ぶことを通して、被災地の復興支援のお手伝いをしたいと思っています。実際に熊本で実現したセミナーには大きな反響があったので、熊本に限らず、東北や千葉、北海道など、どうにもならない自然災害によって今も苦しんでいる人たちの助けになるようなことをリファーラルマーケティングを活用して行いたいと考えています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原