有限会社オフィスフォーハウト
川上 美保
POSTED | 2019.10.24 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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基本ではなく自分のベストを知る体験型塾「凡努塾」
人生を生き抜くための知恵とコミュニケーション術Topics
今回のインタビューは、各地で体験型の塾「凡努(ボンド)塾」を開校する有限会社オフィスフォーハウトの川上氏にお話を伺います。
「人生を生き抜くための塾」という独自の内容で開講されている凡努塾。詳しい塾の内容から、3人の娘への想いを交えながら凡努塾の今後のビジョンについても語っていただきました。
有限会社オフィスフォーハウト 社長 川上 美保氏のONLY STORY
【経歴】
1963年東京都出身・父明治42年生まれ・母半身不随の両親から生まれる。高校卒業後某自動車メーカー東京本社勤務、データー入力業務の責任者となる。1997年10月保育園のママ3人で起業。「子育てしながら働ける会社」をコンセプトに子育て最優先の会社を設立し、採用は子育て中のママのみを採用してきた。
当時としてはこの体制は世間では中々認められなかったが、年商が億を越えたころトラブルに巻きこまれ借金をし、これをキッカケに鬱になるが、明治生まれの父からの教えを元に営業一本に絞ることで売上を回復させた。
社会情勢の変化により業務が無くなり業種を変えることとなる。会社倒産の危機を人脈で乗り越えたのは父の教えがあったから。同時に2010年「ママの笑顔から日本元気に」の理念元、一般社団法人マザーニアを設立、ママの夢支援をスタートさせ、ママアイドルユニットを誕生させ5枚のDCを作成した。毎年ママの夢プレゼン大会を開催。初回はママイベントへの参加3500名を越えた。
現在はその営業法で「ママはセールスが最強な7つのわけ」を出版し、集客・営業の講座を開設し、現在の「凡努塾」となる。凡事を努力する塾、当たり前を努力して「営業」するを「永業」するに変え、今の仕事でどう生きぬくかを、他に無い塾を開講している。3年で200名以上の卒業生が誕生している。
父の教えの後継者として生きる覚悟をする。4年半FMラジオパーソナリティ・都立高校総合の授業時間を担当し、夢・コミュニケーションについて授業する。順天堂大学国際学部にてボンド塾について講義。企業周年イベント、採用イベントにて講演(女性採用)倫理法人にて全国で講和実績を持つ。
夢・
1 「働くママが7つのポイントで仕事も子育てもうまくいく」「働くママを採用して業績をあげるには」「いじめに負けない子育て」この3種類で講演をしていくこと
2 日本一の営業チームを作ること
3 矢沢永吉さんと仕事をすること
「やればできる」を体験・体感できる塾
–まずは、有限会社オフィスフォーハウトの事業内容をお聞かせください。
川上氏:今回お話をする内容は、私が行っている自分と向き合う体験型の塾「凡努(ボンド)塾」についてです。
凡努塾では今の環境(仕事)を継続しどう生き抜いていくかにフォーカスし、具体的に自分のあり方を見つめ直すことで、それぞれに合ったベストな方法を自分の中から見つけ出していきます。
私はビジネスや営業法には基本形というものがないと考えています。ただたくさんの形はあるので、自分のあり方を見つめ直す過程で、その人に合った形を見つけることがこの塾の目的になります。
–ありがとうございます。具体的にどのようなことをされるのでしょうか。
川上氏:私は人は人でしか磨かれないと考えているので、人と関わり合うことを重要視しています。
基本的なコミュニケーション方法としては、明治生まれの父から教わった7つの仁[※]1をすべて体験と体感で落とし込んでいき、自分の潜在意識を書き換えていきます。
形式としては20人~30人のグループで6ヶ月学んでいただき、受講は1回4時間ノンストップで行い、自ら積極的に関わることで学びが深まるようになっていますね。
そして6ヶ月かけて「凡努」、つまりそれら当たり前のことを努力していくことで当たり前にできるようにしていく。その中で自分のあり方や本質的な部分が出てくる内容になっています。
–凡努塾を受講される方はどういった方が多いのでしょうか。
川上氏:受講されている方はとても幅広く、会社役員・主婦・OL・妊婦・フリーター・会社員・企業家・講演家・トップセールスマン・政治家・議員・学校教師・実業家・起業する方・商店・コンサルタント・飲食店オーナー・建設業・受験を控えた親御さん、子育てをしながら働くことに困っているお母さん、子育てで悩むお母さん・介護で悩んでいる方など本当に様々なのですが、共通していることとして「新しい自分と出会う」と思っている人が来てくだる方が多いようです。
–実際に受講された方からはどのような声をいただきますか。
川上氏:凡努塾の卒業生からは、「知識よりも知恵だと思った」「想定外なことが起きても乗り越えられるようになった」「やればできることが体験できた」とよく言っていただきます。
体験や体感によって本質的な力が上がり、それが「やればできる」に繋がる。そうやって誰もが生き抜く力を身に付けられる塾になってます。
[※]1…「仁」…人間力・喜働力、「尋」…質問力・聴聞力、「尽」…支援力・応援力、「刃」…選択力・時間力(取捨選択・整理整頓・選択と集中)「心」…感謝力・他喜力、「陣」…チーム力と集客力、「信」…信頼力と承認力
受講生との向き合い方を変えたきっかけ
–凡努塾をされている中で印象に残っている場面はありますか。
川上氏:凡努塾を始めて1年ぐらいの頃に、人との関わりを苦手としていた方がいました。1人は「動物の気持ちがわかるので人との関わりは必要ない」という女性。そしてもう1人は「いろいろな人に裏切られて、もう人を信じることが難しい」という女性。
人とコミュニケーションを取りたくない2人の受講生に対し、どうしたらよいのかと悩んでしまい、私は何人かの恩師に相談しました。
するとその中の1人が、「様々な人が来るのは想定内でしょ。こんなことで辞めるぐらいの気持ちで始めていないよね。」と。その言葉を聞いた時に、私の重い悩みがにふっと軽くなり、同時に視座が上がり出来の向き合い方がわかりました。
要するに、「相手をなんとかしよう」と思っているから悩んだ。彼女たちに「人を好きになってもらいたい」と思うこと自体が間違っていたんですね。
つい受講生だから「何とかしなきゃ、悩んでいるから助けてあげなきゃ」と思ってしまうのですが、「何かをするのではなくて、何もしないという行動を取ろう」、それを忘れていました。ただ、1つするのであれば「いつも笑顔で明るく、何かあったらいつでもおいでって両手を広げているだけでいいのだ」と思い出したのです。
–受講生を変えるのではなく、川上様自身が受講生との向き合い方を変えようと思うきっかけになったということですね。
川上氏:はい。そして私の向き合い方が変わってから彼女たちはみるみる変わっていきました。
トリマーの女性は夢を叶えて自宅でトリマーの仕事をはじめました。今は人が大好きで、お客さんも増えています。きっと彼女は日本一のトリマーになります。なぜなら犬の気持ちも飼い主さんの気持ちも両方分かるからです。もう1人の女性は、今までできなかった握手やハグもできるようになって、子どもたちの夢を叶えるお母さんになりました。
今では多くの人から憧れの人となっています。
受講生の中にたとえ問題を抱えた人が現れたとしても、成長していく姿を想像してワクワクするようにしています。
全国47都道府県でつながりを作りたい
–凡努塾のこれからのビジョンについて教えてください。
川上氏:10年以内に全国47都道府県で1回ずつ凡努塾を開催したいです。
なぜ47都道府県なのかというと、実は大義でも体裁でもなく個人的なお話になりますが、どこにお嫁に行くかわからない私の3人の娘が、日本中のどこに嫁いでも、そこには彼女たちを助けてくれる人がいる、そんな未来を描いているからです。
もし娘が北海道で結婚して、途方に暮れたりしたら。もし独りぼっちになったりしたら。その時に、北海道の凡努塾でつながりがある30名が、1日1個おにぎりを娘に渡してくれると1カ月生きられるわけです。
娘たちにはいとこも親戚もいません。もしも私や主人が死んだら、彼女たち3人の家族になります。だからお金は残せないけれど、信頼と承認が出来、昔の長屋文化の様な信頼できる人脈を残してあげたいなと思っています。新たしい家族の形かなと思っています。
–娘さんに対する想いがとても伝わってきます…。
塾を通してそのほかにはどのようなことをしていきたいか、何かビジョンをお持ちですか。
川上氏:はい。全国47都道府県で塾を開講することで、町おこしに貢献していきたいと考えています。実際に静岡県では受講生たちがお祭りにでて、賞をとって、町おこしに貢献したというお話を聞きました。私個人としても人とのつながりを大事にしているので、そういったことが実際に起きていることを嬉しく思います。
–ありがとうございます。最後に、読者にメッセージをお願いします。
川上氏:ストーリーを読んでご興味を持ってくださった方や面白いなと思ってくださった方は、ぜひご連絡ください。一緒に何かをしましょう。
執筆=山田
校正=笠原