株式会社ミニッツ
後藤 みのり
POSTED | 2018.09.12 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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さまざまなコースから、自分に合った勉強方法を選べる
英語に触れる習慣が身につく1日5分の英会話レッスンTopics
株式会社ミニッツ 社長 後藤 みのりのONLY STORY
週に1度のレッスンより、1日5分のレッスンで英語に触れる習慣を身につける
株式会社ミニッツが提供する英語レッスンは毎日たったの5分間、電話で行われる。一見すると短すぎるように感じるこのレッスンシステムには、後藤氏の狙いがあった。
「英語は、筋トレや楽器と一緒で毎日触れていることが重要だと思うんです。毎日の生活の中で英語を自然に考える状況を作れないかと考えた時に1日5分の電話ならレッスンができるだろうということで、このシステムを作りました。
5分という時間を短いと思う人も多いと思います。しかし、5分というのは実際に電話で話している時間であって、それだけがレッスンのすべてではありません。
翌日に話す内容をあらかじめ調べておかなければならないので、毎日必ず英語について勉強する時間を取ることができます。週に一度のレッスンだと、どうしてもレッスンの前日にだけ予習をするようになってしまうので、毎日英語に触れる習慣を身につけることが難しいんです。
だからこそ、毎日5分間英語のレッスンをすることで、日々に英語を馴染ませるサポートをしたいというのが、株式会社ミニッツの狙いです。」
このレッスン体系が継続学習を受講者に身につけさせているのは、万が一すぐに電話を取れなくても、30分単位の枠で電話を掛けなおしてくれるところにもある。かゆいところに手が届くこのサービスが受講者のモチベーションを維持しているのだ。
このレッスンは、5分間という特徴だけでなく、大きく分けて2つのコースが用意されている。ひとつは5分間フリートークのコース、もうひとつはテキストを使ったコースだ。ミニッツはどちらかというとテキストを使ったレッスンの方が得意なのだという。
「テキストの方が1日の量が明確に決まっていて、その日の内容のポイントや予習の内容などもはっきりしているので、レッスンを始めようと思っている人にはおすすめなんです。
テキストにもさらに細かいコースが20個ほど準備されているのもおすすめの理由です。代表的なものであればビジネスコースやホームステイを考えている人のためのコースなどがあります。
2020年の東京オリンピックに向けて、海外から観光に来た人に日本の文化を伝えるための日本の紹介コースや、自己啓発的なポジティブなエッセイを1日1個読むコースなど、多岐に渡ってさまざまなものを用意しています。
受講の際にはコース選びのためにカウンセリングをして、ひとつのコースが終わったらまたカウンセリングをして次のコースを選ぶという手順を踏んでいます。」
受講生は圧倒的にビジネスパーソンが多いのだとか。もともと英語レベルはそれほど低いわけではないが、英語で電話をするスキルをもう少し磨きたい、という方にはぴったりなのかもしれない。
「職業で言えば医師の方が非常に多いですね。医療関係者やリサーチャー、研究員の方はインターナショナルカンファレンスなどで人前で英語を話さなければならない機会が多いため、そのスキルを磨くために受講しています。」
従来の英会話スクールとは違う形のレッスンを展開
このような独自の英会話レッスンを提供する後藤氏。どのような経緯で、このレッスン方法を生み出したのだろうか。
「私はもともと英語や英会話に携わり、語学の講師をしていたのですが、生徒を顧客として見る英会話学校業界の状況に不満があったんです。」
何年か前に大手英会話スクールが破産したことが後藤氏を動かすきっかけとなった。それまでは、英会話を学ぶとなると大手英会話スクールで月謝を払って座学の授業やグループ活動を行うというシステムが主流だったのだという。
「大手英会話スクールが潰れたときに、そのスクールの受講生が行き場を失って他のスクールを探し始めていたので、ちょうどそのタイミングで起業しました。広告を出して、タイミング的にも恵まれて多くの受講生が入ってくれましたね。
起業して10年ほどになりますが、私は自分がやりたいことをずっとやっているので本当に毎日が楽しいですね。今は受講生の一人一人に合った勉強方法を探すためにカウンセリングに力を入れています。
株式会社ミニッツの5分間のレッスンをどういう風に取り組むべきかを受講者の方と話したり、3ヶ月目のタイミングで評価表を出してケアをしたりと、受講者の方が長く続けられるようなレッスンを目指しています。」
当時の英会話レッスンの方法に流されず、受講生の成長を第一に考えた結果が現在のレッスンに繋がっているのだ。
高齢者のスキルアップや、子育てをしている女性のキャリア支援として
現在、受講生はビジネスパーソンが中心になっているが、今後は他の世代にも英語のレッスンを受けてもらえるよう、後藤氏は動き始めている。
「私が最初にこの電話での英会話レッスンを発案したとき、メインターゲットは高齢者の方だったんですよね。高齢者の方が家にいながら英語を学ぶことができるという形を考えていました。
今の60代の方はもともと英語を得意としている人が多く、そのスキルを活かしてボランティアをやったり、趣味で英会話をやる人も増えています。定年退職後のひとつの楽しみとしてマッチングしていますし、一人暮らしの高齢者の方に毎日電話をすることで安否確認ができるというメリットもあります。」
また、同社では、子育てをしている主婦の方に向けたキャンペーンも行っている。産休後のキャリアアップのために英語を学んだり、再就職の際に有利になるスキルとして英語を学んでもらいたいという熱い想いがそこにはあった。
「働く女性の未来をサポートするということで、時間の制限はあるけれど通常よりも授業料が安いというプランを用意したり、モニターとしてブログやSNSに株式会社ミニッツの英会話レッスンのことを書いてくれたら授業料を無料にするという試みも行っています。」
グローバル社会に突入するこの時代に、日本人の英語コンプレックスを解消する株式会社ミニッツの挑戦は終わらない。