春野真徳

学習メディアカンパニー 株式会社スプリングフィールド 代表取締役
（社）日本能率協会 専任講師
全日本能率連盟認定 マネジメントインストラクター
～春野 真徳（はるの まさのり）様～
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中央大学法学部を卒業後、人材育成会社を経て2003年1月独立。
2006年7月、株式会社スプリングフィールドを設立し、企業・団体における人材開発・組織開発に関わるコンサルテーション・研修講師を業務の中心に活動している。
「リーダーシップ」「マネジメント」「コーチング」「ファシリテーション」「組織活性化」「チームビルディング」「階層別研修」などが守備範囲。
最近では、士気が低下している組織を活性化させることを目的とした研修・コンサルテーションの6カ月～1年間の長期に取り組む機会が増えてきており、明るく楽しく仕事をしながら業績を高めることができる風土づくりで成果を上げている。
また、学びをサポートするITステムの開発、動画教材制作、コミュニケーションスキルを高めるカード教材等の制作、テキスト制作などあらゆるメディアを活用して学習をユーザーに届けている。
一方で、YOUTUBEにて「ありがとう！TV」というインターネットTVを運営しており、制作はもちろん、自らMCとして出演している。
教え合い、学び合い、喜びを分かち合える組織づくりを仕事に対するモットーとしている。
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中学生の時、突然父が家を出て行き、母子家庭になりました。決して暮らしは豊かでなく、色んなことを諦めながら育ちました。20歳になった時、全国規模で展開しているオートバイ会社に就職したのです。早く働きたいという気持ちが強くて、大学進学は考えもしませんでした。

ただ、「いずれ起業したい」という思いは当時から持っていました。私の家系は、父母・親族に至るまで、全員商売人か実業家。己の力で道を切り開く人たちに囲まれていましたから、それが自然だったのです。でも、いざ創業の勉強を始めようと思ったら、学力がなさすぎて前に進まない。起業の前に基本を何とかしなくてはと思い、23歳にして大学進学を考えるようになりました。

驚いたのは、この時に、生き別れて以来会っていなかった父が、突然夢に出てきたのです。誰かに背中を押して欲しいという私の思いが見せた夢だったのでしょうか、「真徳、大学に行かなくていいのか？」と問いかけられて…。この夢のおかげで覚悟が決まり、2年がかりで大学に合格したのです。

勉強して視野が広がると、社会の様々な問題が見えるようになりましたね。この社会は、政治も企業も何かがおかしい。国民が幸せになれる政治ができているのか、社員が幸せになれる経営ができているのか、と考えるようになり、それまでは知識がない上に考えることもしなかったことを、学習したことで幅が広がりました。

「学習」が私に新たな世界をくれたように、組織もまた学習の力で元気になり、働く人たちが笑顔になれば、もっと世の中に活力が湧いてくるのではないか。コンサルタント・研修講師としてその環境づくりをお手伝いすることが使命だと考えました。

株式会社スプリングフィールドは、研修、インターネット、データベース、SNS、学習教材、動画、あらゆるメディアを使って学びをお届けする「学習メディアカンパニー」です。これほどのメディアを自前で持ち、インターネットで発信できるコンサルティング・研修会社は、他にはありません。

中心事業となっている研修部門では、「活性化」いわゆる高いエネルギーを受講者の皆さんが持つことに神経を使います。そのエネルギーは、可能性、お役立ち、人間関係が大きく影響します。自らがそれに気付くことにより変化していきますので、私たちは、ワークやゲームを通じて気付きを演出することが仕事です。

百戦錬磨のコンサルタントがひしめくこの業界で、私が今日までやってこられたのは、大切な方々との出会いがあります。前職の代表は、私の考え方の根本を作ってくださった人。ラジオ番組で聞いた切れ味の良いコメントに感銘を受け、直談判のような形でコンサルティング・研修講師としての修行をさせていただきました。

仕事を通じて知り合った編集プロダクションの社長と専務には、働くことの楽しさを教えていただきました。最後の師であり2年前に亡くなった講師としての大先輩には、コンサルティング・研修のノウハウを死の間際まで教えて頂き、私の血肉になっています。彼らからいただいた貴重な財産を、私の経験も加えながら次の世代へ継承することが、最高の恩送りになると考えています。
また、独立後、食べて行くので精一杯だった私を、常に応援してくださった大手ビール会社の部長とは、お会いする機会は減りましたが、足を向けて寝られないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

いつの時代も、経済格差による学習格差は起きてきました。近年さらに拍車がかかり富めるものはさらに富、貧困層は貧困から脱出できない蛸壺状態にある人々が増えているように思います。この問題を解決する効果的な武器は「学習」だと私は考えます。

一人親世帯、特に母と子の家庭は、社会構造による男女の所得格差も手伝い、貧困から抜け出せない現実があります。一方で、親が公的な奨学金や援助制度があることを知らずに、一人で戦ってしまうことも理由のひとつにあります。私は、多くの選択肢が公平にあり、頑張る人が夢を掴めてこそ本当の民主主義だと思いますし、そうした道を作ることが私たちの役目だと思っています。それは世界に対しても同じ気持ちです。

かつて、チャウシェスク政権が崩壊した後のルーマニアに行った時、赤信号で停止している車の窓を拭き、日銭を稼いで必死に生きるホームレスの子どもたちの姿に衝撃を受けました。生きることに精一杯。そんな彼らが知識を持てば視野も広がり、生き方の選択肢を持てるようになれるのでは、と感じました。

彼らが学べるインフラを世界中に創る足がかりとして、現在インターネットで「ありがとう！TV」という番組を放送しています。趣旨に共感してくださる人々をつなぎ、発信し、世界を結ぶ学びのインフラとして育てていきたい。

現在49歳。まだまだ、知恵とエネルギーは溢れてきます。