株式会社スタイリスト
佐藤 優太
POSTED | 2018.04.20 Fri |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
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「ワーク・イズ・ライフ」と言える質の高い雇用作り
「変化」をもたらすためには「規模」が必要Topics
株式会社スタイリスト 社長 佐藤 優太氏のONLY STORY
ちょっとした興味が大切なものに変わっていく
「社長」というと、もともと父親が社長だったという家庭の方が多い印象がありませんか?
私はというと、むしろその反対で、公務員の両親の元に生まれ、兄も姉も安定した職に就いています。私は新卒で楽天に就職し、取引先の社長様や、上司、同僚から多くの事を学ばせて貰いました。でも、やはり自分で会社を興してみたい、失敗するかもしれないけど、挑戦をしてみたい。そう思い立った2ヶ月後に、独立して会社を立ち上げます。
まずは、ECコンサル/運営代行の会社を立ち上げました。前職の経験を活かせると思ったのはもちろんなのですが、僕はECの事が好きなので、楽天だけでなく他のモールや、外部SEO、公式サイト、EC事業の社内体制などいろいろな角度からもっとECに対して深く携わり、クライアント様のためになりたいと思ったからです。
当時は世に広めたいサービスや、社会を変えたいというような大義名分は全くなく、本当に純粋なECに対しての興味と、起業をすることに対しての興味だけで会社を設立しました。そこから2年続ける中で、「大事なもの」、「成し得たいこと」、「一緒に成し得たい大事な人」、「譲れないもの」が自分の中に積み重なってきて、それらを今は心から大切にしています。
専門分野以外を知っているからできる独自の経営スタイル
株式会社スタイリストの事業は2つの柱に支えられています。まず1つ目が、ECコンサルの事業です。取引先様の売上を上げ、その結果にコミットする成果報酬型のコンサルティングを展開しています。
ECコンサルというとホームページの制作などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、弊社はもっと前の段階から、売上を作るための提案をします。店頭で売れるものとECで売れるものには差があるため、商品開発から携わり、価格設定などのマーチャンダイジングの部分、どのような人にどのような見せ方をするかといった広告宣伝まで、商品を売るために必要な一切の業務のコンサルティングを担当します。
弊社の社員はECショップで店長業務に従事していたか、Yahoo!、楽天、Amazonなどの大手EC会社でトップコンサルタントとして働いていた人間しかおりません。店長業務を経験している社員は現場の流れや、バックヤード側など外部からは見えにくい部分まで把握できるというメリットがあります。彼らと大手でトップコンサルタントとして働いていた人間が協力すれば、顧客に必要なサービスがよりはっきりと見えてくるのです。
他のECコンサル系の会社には、基本的に弊社のような社員はいません。弊社はECに精通した人材のみが揃い、ECに関して分からないことはひとつもないと自信を持って言えます。
実績として例を挙げれば、月商1,000万でスタートして半年で7,000万ほどまで売上が伸びた企業もあります。また、月に10万程度の売上だった会社が、2,3ヶ月で200万、300万と売上を伸ばしたこともあります。また、弊社は無駄な固定費を頂かずに成果報酬に圧倒的な重きを置いています。コンサルという立場上、売上を上げることが仕事ですから、成果が出てないものに関して報酬は頂けません。
弊社のもう1つの柱となる事業は、ネイルサロンの経営です。
もともと美容業界に強い興味があったわけではないのですが、タイミングよくサロンの買収の話を頂きました。サロン経営を取り巻く状況や雇用慣行を初めて調べてみると、自分達が改善をする意義を感じ、せっかくのご縁を形にしようと、買収を決意し、挑戦をすることに決めました。
ネイルサロン自体は、特に奇抜なことや新しいことをしているわけではありません。ですが、横浜エリアでは業界トップクラスの売上を作れており、約1年で4店舗の展開と、拡大スピードも速い。それを可能にしているのは、やはり働くスタッフの質が高いからだと思います。
良い人材が弊社に多い理由は、未来に仕事がある点、福利厚生がきちんと完備されている点、そして教育を徹底しているという点が大きいですね。
一般的にサロンのオーナーになる人は、専門学校を出て、美容師やネイリストとしての経験を積んでから独立してオーナーになるという経歴を持つ人がほとんどだと思います。私のように会社を経営するビジネスサイドにおり、組織のマネジメントを行ってきた人間がオーナーになるというのは非常に稀なケースです。だからこそ、専門分野だけを極めてきた人に欠けがちな、組織についての考え方やビジネスモデルを正し、別のアプローチで売上を伸ばすことができます。
専門分野しか知らない人は「良い施術をすれば売上は伸びる」と考えており、それが最も大切な考えであることは疑う余地もありません。ですが私はそれだけでは足りないと思っています。一般的なビジネスマナーや教養をしっかり学んで、「正社員」としての自覚を持って業務に取り組めるような研修を積極的に行っていますよ。
事業成長を通じて「ワーク・イズ・ライフ」といえる雇用を作る
今後の展望としては、まず日本一のECコンサルティングファームになりたいと思っています。
私たちにとっての日本一の定義は2つあり、1つはご契約先様のEC事業の売上を合算したときに、どこのECコンサルティング会社のそれよりも大きくなるということ。もう1つは契約継続率が日本で一番高いということ。この2つが実現できれば、私たちは日本一と言えると思っています。そうなるために必要なのは、やはりサービスと社員の質が高いことです。より優秀な社員を集め、教育することに妥協はしたくありません。
やがては、他社にいる人間が「もっとECを勉強したいならあそこだな」と思うような、ECコンサルティングファームになっていきたいですね。
ネイルサロンの方は、2021年までに国内50店舗の展開。年内に海外1号店をオープンします。そして、弊社が店舗を拡大することによって、現在の美容業界の労働環境を変えたいという想いがあります。私は、今の美容業界の雇用慣行に不満と疑問があります。国内でサロンを50店舗展開している会社はそうは多くありません。弊社がそれと同程度やそれ以上の規模になり、労働環境と賃金体系、教育システムをきちんと整え、業界に変化をもたらします。
「変化」をもたらすには「規模」が必要です。
EC事業も、サロン事業も、小さくやるのではなく、大きくダイナミックに変化を起こせるように社員一同頑張りたいです。
最後になりますが、私が今後事業を進めていく中で大事にしたいことは「質のいい雇用を創る」という点です。社会貢献とは様々な方法がありますが、誰しもが人生の大部分を捧げる「仕事」という時間に僕らなりの貢献ができれば、こんなに嬉しいことはありません。
ワークライフバランスやワーク・アズ・ライフと言った言葉がよく聞かれるようになりましたが、私が最も良いと思う状態は「ワーク・イズ・ライフ」です。働くことは人生にあまりにも深く密接に関わるため、「仕事が自分の人生です」「仕事って楽しいよ!」って胸を張って言えるような、質のいい面白い雇用を作っていきたい。事業成長を通じて質のいい雇用をつくることが、私自身の今後の目標です。
編集・山崎
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