株式会社otta
広田 裕一
POSTED | 2020.05.29 Fri |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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「みんなで見守る」新たな見守りサービス『otta』
子どもや高齢者が安心して暮らせる社会をTopics
今回のインタビュ―は、IoTを活用した新しい見守りサービスを提供している株式会社ottaの広田氏にお話を伺います。見守りサービスが社会インフラとなり、子どもや高齢者が安心して過ごせる環境作りを目指す同社。広田氏にサービスに込める想いを教えていただきました。
株式会社otta 取締役 広田 裕一氏のONLY STORY
持続可能な社会インフラを作る
––まず初めに、株式会社ottaのサービス内容をお聞かせください。
広田氏:弊社は、「みんなで見守る」をテーマに掲げたタウンセキュリティサービス『otta』を提供しています。
『otta』は常時電波を発信する見守り端末を持って歩くだけで、子供や高齢者の方など大切なかたの位置情報が記録され行動履歴が確認できるサービスです。
––他社のサービスとの違いを教えてください。
広田氏:一般的に見守りサービスと言うと、キッズケータイや小学校の校門の出入りを確認できるICタグ、また最近ではGPSトラッカーなどがあります。
当社のサービスはタウンセキュリティを掲げているとおり、個人対企業のみではなく、自治体とも連携し地域のみなさんが少ない負担で見守り活動できる仕組みを構築しており、安心安全な地域コミュニティを醸成していくことができる点が他社サービスとは大きく違う点です。
––サービスを提供する上でのこだわりを教えてください。
広田氏:持続可能な安心のインフラが実現できるように、どこか一方が大きな負担を強いられるやり方ではなく、事業者や自治体、地域住民、またはサービスを受けられるかたなど、みんなが少すしずつ協力する仕組みで安心・安全な街づくりを行っていくことを最も意識しています。
IoT・IT活用でみんなが見守りの担い手へ
––どうしてottaへ参画されたのですか。
広田氏:「世の中に必ず必要だ!」といったシンプルな理由です。
もともと子供が大好きで、自分も地域の見守り活動に参加したいという思いはありますが、仕事をしているとなかなか難しいところがあり。
また、全国的に見ても共働き世帯の増加や社会構造の変化により、地域の子供たちに対して大人の目が届きにくい世の中になっています。加えて見守るかたたちの高齢化で、地域を見守る担い手が少なくなっているという問題を「IoTを活用してみんなで見守れる環境がottaであれば作れる」そして「これが広がれば、より安全な社会が作れる!」と確信しています。
––サービスを運営する上で、ご苦労された点はありましたか。
広田氏:新しい見守りサービスですので、自治体や小学校には前例がなく、当初は実施できるフィールドやロケーションを探すのに苦労したことですね。
––今お話いただいた経験から、どういったことを学ばれましたか。
広田氏:地域に溶け込むあたり、それぞれのルールを尊重したスキーム作りの重要性を学びました。
子供から高齢者まで安心して暮らせる社会に
––今後の目標を教えてください。
広田氏:現在、日本には小学生児童が約637万人います。2019年には政令指定都市としては初めて福岡市全域でのサービス提供が始まりましたが、まだまだご利用いただけるエリアが少ないので、日本全国ご利用いただける環境を広げていきます。
また、日本は今後、ますます高齢者の方が増加し、認知症による徘徊リスクも大きな課題となっています。この見守りサービスは、お子さまと同じように高齢者の方にも使っていただけるものなので、医療や介護など、高齢者向けに事業を行っている企業様と連携して、必要な方にできるだけサービスを届けることができたらと思いますね。
––社会的にどういった影響を与えたいとお考えですか。
広田氏:見守りサービスを核として、誰もが気軽に地域貢献できるような社会インフラを作りたいですね。困っている人をみんなで助け会える互助の精神を持った日本人の素晴らしさをIOT・ITの技術を活用し、より強いものにしていきたいです。
––ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
広田氏:タウンセキュリティは、私たちottaだけでは作ることができないサービスです。「地域に貢献したい」「社会課題を解決したい」という思いを持たれている方はたくさんいらっしゃると思いますので、皆さんと協力してこの日本をより住みやすい環境にしていきたいと思っています。
執筆=山田
校正=笠原