株式会社Clearwoods

森 透匡

元刑事が教える「ウソ」を見抜く技術とは?

20年の刑事経験から見出した新しいビジネス
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株式会社Clearwoods 社長 森 透匡氏のONLY STORY

あの震災の中で死を覚悟し、警察を辞めてまで決意した起業


実は、私はこの会社を興すまで警察官でした。
 
27年も務め、階級も警部にまでなったのに警察を辞めたのは、仕事がイヤになったからではありません。退職理由をあえて言うなら「外の世界で自分を試したくなったから」です。何故か私には「根拠のない自信」がありました。そして「もっと自分の能力を活かせる仕事があるのではないか」と考える自分がどこかにいたのです。しかし、その程度の理由で「家族持ちの公務員が安定した職を捨てるのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


私もあの出来事を経験していなければ、きっとそんなふうに感じると思います。
2011年3月11日に起こった東日本大震災。

震災発生の翌日、私は被災者の避難誘導という任務を帯び、広域緊急援助隊の中隊長として福島県の浪江町に入りました。

部下は総勢64名。現地に到着して間もなく、私たちは思いよらない事態に直面します。町に隣接する福島第一原発の原子炉が水素爆発を起こしたのです。限られた情報と装備しか持たぬまま、余震と津波、放射線の恐怖とも闘わなければならなくなってしまいました。

幸い私たちの隊に大事はありませんでしたが、周囲には家族や財産を失った方がいらっしゃいます。そんな状況に置かれれば、だれだって人の死や自分の生き様について思いを巡らさずにはいられないでしょう。

5日間の任務期間中、死を覚悟したことは2回ほどありました。その間、たびたび頭に浮かんだのは「人生は1度きり」という言葉。

そう思ったのは、広域緊急援助隊に異動してまだ1カ月しか経っていなかったという状況も関係していたでしょう。もし異動時期が少しズレていたら、災害救助に派遣されることもなく、死を覚悟することもなかったでしょうから。でも運命の巡り合わせで福島に派遣され幸いにも生き残った。

福島で感じたことを信じて自分の人生に賭けてみよう。私は、そう思いました。

刑事時代に培った「ウソを見破る技術」で独自のビジネスを展開


震災後、私は独立を決意し、組織に隠れてインターネットで探した起業塾に通い始めました。独立するといっても「どんなビジネスを立ち上げるか?」そこが大きな課題でした。そんな中、刑事の仕事を紐解いていくと警察時代に培った「ある特技」が仕事になるのではと気づいたんです。それは、人のウソを見破る能力でした。
 
私は警察に在籍中の約20年間、主に知能・経済犯担当の刑事でした。詐欺や横領、背任、贈収賄の疑いがある容疑者を取り調べるには、相手がウソをついているのか、正直に話しているのかを見極めなければ話になりません。

こうした眼力を身につけることは、刑事にとって基本中の基本。それは確かなのですが、ウソを見抜く技術を体系的に学んだ経験がある刑事は多くありません。私自身もそうでした。すべては捜査の現場や先輩の指導を通じて学ぶ技術とされているからです。別のいい方をすれば、一般の方にはなおさら学ぶ機会がない技術といえるでしょう。私はそのギャップにビジネスチャンスがあると感じたのです。

たとえば人と会話をすると、質問内容をオウム返しに聞き返したり、顔やネクタイに触れながら答えたりする人がいませんか? ときには些細なことで逆ギレする人もいます。こうした行為が必ずしもウソをついていることを表しているわけではありませんが、疑わしい行為が3つ、4つと重なるとその人が本心をいっていない、つまりウソをついている可能性が高いと判断できます。


私は、ウソを見破る技術をビジネスでのあらゆる局面で使っていただくために、講師業をメインとする株式会社Clearwoodsを立ち上げ、「刑事塾」という学びの場を作りました。一般の聴衆を前に、刑事時代の思い出話や武勇伝を語るのもいいですが、ビジネスに直接役立つノウハウを提供するほうがよほど人の役に立つと考えたからです。

究極の目標は、警察への恩返しのために教える機会を持つこと。


独立直後はセミナーを開催して細々と講師業をスタートし、現実の厳しさを嫌というほど味わいましたが、3年目からなんとか講演のご依頼も増え、現在では毎年180を越える企業や団体から依頼を受け、講演会や研修セミナー、コンサルティングを通じて、ウソを見破るコツや人間心理を教えています。

お客様の多くは、会社経営者や人事、営業、損害保険の電話担当者など、さまざまなタイプの人と接するみなさんです。私が提供しているノウハウを企業研修などの形でお伝えし、採用面接や商談などのビジネスシーンで活用して頂いています。


今後の展望ですが、刑事、つまり「デカ」を最大限ブランド化したビジネスを展開したいと思っています。日本人は刑事ドラマの影響もあってデカには好意的な方が多いのを体感しているからです。まずは刑事のスキルを教える「刑事塾」を全国に広めていきます。それから尾行、張り込みなどの刑事の体験ができる体験版の刑事塾も開催します。更には刑事グッズの販売や企業のコンサルティングなど、元刑事の社長ならでは独創的で世の中にないサービスを提供し、中小企業や困っている方のお役に立ちたいと思っています。

究極の目標は、古巣の警察で「ウソの見抜き方」を教える機会を持つことでしょうか。それが実現したら、本当の意味で27年間お世話になった恩返しができるのではないかと考えています。



構成=武田

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