株式会社サードウェーブレンタル
西川 典孝
POSTED | 2019.04.01 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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ハイエンドPCを中心としたレンタルサービスを営む
エンジニアやクリエイターへ常に最適な作業環境を提供Topics
今回のインタビューは、ハイエンドパソコンと呼ばれる、高機能・高性能なパソコンのレンタルサービスを展開する株式会社サードウェーブレンタルの西川氏にお話を伺います。
エンジニアやクリエイターなどが使用するハイエンドパソコンを購入するのではなく、レンタルを利用するメリットや、今後の展望について語っていただきました。
株式会社サードウェーブレンタル 代表取締役社長 西川 典孝氏のONLY STORY
【経歴】
1975年北海道札幌市生まれ、千葉県育ち。小学生で野球を始め、中・高・大と野球部に所属。大学2年生の時に肩を故障・挫折を転機に、そこから将来のことを考え、やりたいことを探した結果、技術者・システムエンジニアの道を志す。その後、ネットワーク・インフラ系のIT企業に就職しITの基礎を学んだ後、ソフトウェア開発会社へ転職、プログラマ、システムエンジニア、システムコンサルティングを経験したのち経営層へ。独立系SIerの営業統括本部長、東日本支社長、執行役員を経て、2016年9月より株式会社サードウェーブソリューションズ 取締役へ、2017年8月より現在の株式会社サードウェーブレンタル 代表取締役社長へ就任。
ハイエンドを中心としたPCレンタルサービス
–まずは株式会社サードウェーブレンタルが手がけている事業について、お聞かせください。
西川氏:弊社は、パソコンショップ「ドスパラ」を擁するパソコンメーカー、株式会社サードウェーブの子会社で、サードウェーブ製パソコンのレンタルサービスを行っています。レンタルを利用することで、初期導入費を抑えて支出を平準化し、かつ資産計上せずに経費で処理することが可能です。
サービスに関して言いますと、テクニカルスタッフがお客様の用途に合わせて最適なスペック・最適な構成のパソコンをご提案します。お客様のご要望に合わせて自社工場で生産してご提供することも可能です。例えば、パソコンレンタル業界では一般的でない「GPU搭載ハイエンドパソコン」も1台から大量台数まで承っております。
–同業他社がいらっしゃると思いますが、業界のなかではどのような強みがあるとお考えですか。
西川氏:レンタルでハイエンドパソコンを取り扱っている事業者はあまりないので、最新のCPU、GPUを搭載したハイエンドパソコンを豊富に取り揃えているところが一番の強みだと考えています。ハイエンドパソコンは誰もが使うものではなく利用者が限られていること、そのうえ高額なので、保有のコストを考えるとレンタルとしては扱いにくい商材だと思います。
しかし弊社は親会社がBTOパソコンメーカーであり、受注生産が可能なため注文いただいた際に在庫がなかったら、その時に必要な台数のパソコンを作ることができます。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
西川氏:利用する方が、常に快適な環境で作業ができる商品・サービスをお届けすることです。
現在のパソコンと5年前のパソコンを比較すると、その処理速度は2倍以上も向上しています。私はもともとシステムエンジニアで、自分が開発をする時にも5年前のパソコンを使用するというのは処理が遅くて作業が進まず、とてもストレスを感じていました。
実体験として感じていたからこそ、使って頂く方にとっての最適なスペックの選定と、型落ちではなく常に快適な環境をお届けすることを念頭に置いています。
–パソコンは作業効率に直接的に関わってきますよね。
西川氏:そうですね、パソコン・サーバーの法定耐用年数は4~5年なのですが、そこにこだわることが作業効率を落としていると考えています。なので私たちはレンタルで2年おきにパソコンを新しくして、常に快適な環境で作業しましょうとお話ししています。
営業職や事務職、一般職や事務職、どのような業種業態でも業務上、パソコンを使用しているかと思います。働き方改革を進める中で、テレワークの促進やRPAの導入など様々な施策がありますが、誰もが使用するパソコンを最適化するだけ作業時間の短縮、業務効率・生産性向上と大きな働き方改革になると考えています。
「所有」から「利用」へのニーズが高まった
–会社を立ち上げるに至った経緯について教えて下さい。
西川氏:世の中の潮流として、シェアリングエコノミーや、サブスクリプションビジネスが拡大してきている中、サードウェーブグループが得意としているハイエンドパソコンでもeスポーツイベント等、「所有」から「利用」のニーズが高まったことが会社を立ち上げたきっかけです。
–会社を立ち上げて以降、苦労したことはありますか。
西川氏:サードウェーブグループとしても私自身もレンタルビジネスのノウハウがなかったので業務フローの整備、在庫管理方法の確立、システム構築などのルール作り、インフラ整備に苦労しました。売上や仕入、利益の管理のほか、資産の稼働率を高めるというタスクは初めての経験だったので特に苦労しました。賃貸住宅の空室管理、いかに空室を無くすかといった管理に近いのかなと感じています。
–反対に嬉しかったエピソードは何かありますか。
西川氏:嬉しかったことは、社長に就いて半年後くらいにVRコンテンツを開発されている企業様からレンタル期間2年のご成約をいただいた時ですね。そのお客様から「最適な環境で作業ができて常に高い生産性を保てる、こういうサービスを待っていた」というお言葉をいただいたのが非常に嬉しく印象に残っています。
届いたらすぐに利用できるようなサービスを
–今後の展望について教えてください。
西川氏:まずは短期的視点でみると、サードウェーブレンタルという会社の存在、ハイエンドパソコンもレンタルできるということを、世の中に認知してもらうというところが、今一番にやるべきことだと思っています。
–長期的な目標でいうといかがですか?
西川氏:今後は弊社PCと相性の良いデバイスやソフトウェアのオプションを充実させていき、将来的には弊社レンタルサービスをご契約頂ければ、PCが届いてすぐにやりたいことが出来る、資産管理も手間いらずといった、PC利用者様もPCの管理者様にも喜んでいただける総合的なサブスクリプションサービスをご提供していきたいと考えています。
–最後に読者へのメッセージをお願いします。
西川氏:パソコンのレンタルは資産計上ではなく経費処理(オフバランス)となります。また、劣化や自然故障は無償で代替機と交換が可能なため、予定外の出費(修理費用)が発生しません。
資金面が平準化されるといった経営面でのメリットもあります。
長期利用もさることながら、イベントで短期利用したい、Windows7をお使いでWindows10への移行を迫られている企業様など、お気軽にご連絡ください。
また、弊社商材を取り扱って頂ける代理店様も募集しております。昨今、盛り上りをみせているeスポーツ、
VR等々でハイエンドPCの需要が高まっています。こちらもご興味のある企業様は是非ご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原