田中 裕明

現在の事業内容は田中社長の前職の経験がきっかけになったという。「当時のExcel研修は操作研修が多く、短時間化に結びついているとは言い難かったのです。そこで、企業に本当に喜ばれる研修を提供したいと思い、企業毎にカスタマイズした業務効率化研修事業の立ち上げを、前職で行いました。その研修はとても喜ばれたのですが、自分のスキルに大きく依存する事業だったため、規模を大きくすることができませんでした」

田中社長は起業することを決めたとき、自分がやりたかった研修を形にしようと思い、現在の事業を始めた。

当時の思いを田中社長はこう語る。「この事業なら研修先の企業に貢献して、他の企業の研修にも勝てると思いました。どうせやるなら自分にしかできないことで、世の中に価値のあることをしたいと思いました」

現在はエクセル、アクセスを利用した企業の業務効率化支援の研修を行っているビジネスITアカデミー。今後の展望について田中社長はこう語ってくださった。

「今後は、もっと簡単に効率化できるExcelやAccessの使い方を提供しつつ、一方、簡単なツールの出現にも期待しています。社会人は、事務処理を行うために最も便利なツールとして、エクセルを使っています。一方で、エクセルが難しくて上手に使えない人もいらっしゃいます。ツールが簡単になることで、使える人も増え、本来の仕事に時間を割くことができるようになります。ExcelやAccessなどのOfficeアプリケーションと他のツールを上手に使いわけることが良いと考えています。」

「何のためにとか、この仕事の意義はとか、自分の役に立つことなのかといったことを考えることなく、目の前にあることの結果をだすために、一生懸命頑張って欲しいと思います。結果を出し続けると見える景色が変わります。そして、いつしか、自分の仕事の意味とか意義がわかってきます。人より先に違う景色を見た人は、その後も、ずっと違う景色を見続けることができるように思います。つまり、ずっと、先を歩くことができるのです。

社会人になったら、与えられた仕事に執着して誰よりも結果を出そうと考えてください。最初が肝心です。会社というところは、結果を出した人、頑張っている人には優しい所です。会社の居心地を良くするための方法は一つ、結果をだすことなのです。」

企業の業務効率化を支援する。そのためのツールとして、エクセルとアクセスを使う姿勢には、本質を見抜く田中社長の視点を感じました。企業の業務効率化のための研修事業のお話を聞いて、自分のエクセルの使い方や事務処理の時間効率を改善や、企業の時間効率の重要性を感じました。