株式会社Y's
中館 博貴
POSTED | 2018.12.25 Tue |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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人気作品を手がけるデザイン会社のクリエイター育成
アニメのロゴから、映画のウェブサイトまでTopics
今回は、コンテンツを宣伝する上で必要な戦略・広告物・分析を一括で提供する広告宣伝事業と IT人材を提供する人材派遣事業の2本の柱を持つ株式会社Y'sの中館氏にお話を伺いました。クリエイターの技術がなくては成り立たないデザインの世界で、どのようにクリエイターの成長を加速しているか、中館氏にお聞きします。
株式会社Y's 取締役副社長 中館 博貴氏のONLY STORY
クリエイターの成長を加速させるために
―まずは株式会社Y'sが手がけている事業について、お聞かせください。
中館:弊社では主に2つの事業を展開しています。ひとつめが広告事業です。特にアニメや映画、漫画といったライツビジネスを行っている企業のコンテンツをユーザーに届けるための制作物を作っています。
例えば映画のポスターやフライヤー、チケット、グッズ、パンフレットといったグラフィックデザイン。それからウェブサイトのようなデジタルの広告も手がけています。
もうひとつが人材派遣事業です。ゲーム開発や広告宣伝物の開発、自社開発を行っているが、技術者が不足していて事業に負荷がかかっている企業様にIT人材を提供しています。
―業界の中では、どのような差別化を図っていますか。
中館:広告業に関しましては、高い実績を持つ作品を手がけているので、品質を保証できる点が強みだと言えます。実際にご依頼いただいたお客様からも高い評価をいただいているので、そういったところで有名な作品に携われているのだと思っています。
それから、「言われたものを作る」というスタイルの制作もたくさんあるのですが、弊社は高いデザイン力を活かした新しい提案と、コンサルティング能力を評価してもらっていますね。デザイン案を出す際には、企画書なども作りこむので、稟議のスピードも速く、期日まで確実に製品を作り上げることができます。
人材派遣事業では、コミュニケーション能力が高いITの人材が多く所属しているところが弊社の特徴であり、差別化のポイントです。実は、技術者の業界では言われたことだけをやる人材やコミュニケーションができない人材より、積極性が高くコミュニケーション能力がある人材が求められているんです。なので、求められる人材の質は他社よりも高いと思っていますね。
―事業に対して、一番重要視していること、大切にしていることを教えてください。
中館:デザインはクリエイターがいなくては成り立ちません。クリエイターの働きやすさを一番に考えて事業を行っています。
特に教育にはかなり重点を置いていて、月に一度は必ず一対一の面談をやっています。そこで独自に作成した能力育成シートを使って、何ができて何ができなかったのか、何に取り組んだのかをしっかりと振り返り、来月の取り組みに繋げることをやっています。
技能については社長が、精神的な部分については副社長が担当しています。多忙な時にも視野が狭くなることがなく、仕事の優先順位をつけられる冷静な判断力があったかなど、振りかえる時間を設けているんです。
志を共にするメンバーと、幸せなことは倍に、辛いことは半分に
―現在の企業に参加するに至った経緯を教えてください。
中館:株式会社Y'sは、代表取締役の米田が興したデザイン事務所です。私はアパレルメーカーに入社して販売や接客について学んだ後、派遣会社でチームマネジメントを学びました。
もともと独立志向があって、自分自身で会社をやりたい、起業したいという想いはずっと持っていたんです。そこで営業のフリーランスになって、株式会社Y'sに参加しました。最初は単に営業担当だったのですが、今は取締役副社長という肩書きになっています。
―参加してからの思い出深いエピソードはありますか。
中館:もともとは少人数でやっていたので、最初の2年ほどは苦労しましたね。給料が払えないのではないか、という状況になったこともありました。
だから実績を積んで、事業が大きくなって、人数が増えて、一緒に志を持てるメンバーが増えてきたことは、とてもうれしく思っています。幸せなことは倍に、辛いことは半分になりましたね。
ものづくりの会社として、世界で使われるサービスを
―今後の展望について教えてください。
中館:とにかくサービスの質を上げるということが目標です。ひとつひとつのクライアントにしっかり向き合って、サービスを提供していきたい。そしてそれを実現するための能力開発をよりスピードアップして、クリエイターをどんどん育てていきたいと思っています。
現在は、能力開発のために資格支援制度も取り入れています。こうした支援はどんどん進めていきたいですね。
―長期的な目標はどのようなものでしょうか。
中館:今はBtoBの事業をメインとして、ITの人材派遣と制作をしているので、3本目の柱となる、新しい自社サービスを作りたいと考えて、現在メンバーでアイディアを出し合っている最中です。
私たちは、言ってみればものづくりの会社です。ですから日本だけではなく、世界でも使われるようなサービスを考えて、アイディアをしっかり形にできる企業にしていきたいと考えています。
執筆=スケルトンワークス