内田 篤史

今回のインタビューは、人材派遣を中心にコールセンターや採用コンサルティングなど、6つの事業部で総合人材ソリューションを展開する株式会社UFジャパン代表取締役の内田篤史氏にお話を伺いました。

内田氏：弊社は人材派遣をはじめとしコールセンター、採用コンサルティング、ITソリューション、システムエンジニアリング、高速モバイルデータ通信サービスの計6つの事業を展開しています。

大枠でくくれば総合人材ソリューションとでも言いましょうか。今日はその中の人材派遣事業を中心にお話ししたいと思います。

内田氏：主な派遣先としては開発会社やコールセンター、家電量販店、携帯ショップの販売、一般事務などになりますが、営業の業務委託もかなりありますね。

始めてからまだ1年ほどなんですが、エンジニアの人材派遣では、これまで日本電信電話株式会社（NTT）さんや富士ソフト株式会社さんなどの大手企業から中小企業まで依頼をいただいています。今後はより開発要件に合わせたエンジニアの派遣ができるよう体制を整えていきたいと思います。

クライアントが抱えているリソースの課題を私たちの人材紹介で解決しながら、その一方でご要望に応じて採用コンサルティングを行い、採用活動そのものも支援することでより広いニーズに対応しています。

内田氏：クライアントの名前をお借りして顧客を獲得する営業領域の依頼がほとんどです。例えばUber Eatsさんの場合だと店舗の開拓で、東京電力さんであれば新電力に代えられてしまった契約を取り返すといった営業ですね。

弊社は回線販売の事業で立ち上げた会社なので、営業には自信を持っているんです。実際にかなりの成績を出せているためか委託継続が多く、またクライアントの幅も広がって来ています。

内田氏：私は佐賀出身で、岡山の大学に通っていました。しかし大学は1年で辞め、アテもなく東京に出てバイトをしながら外国語を勉強しました。

その後、人材派遣会社に就職し、そこからできた繋がりで会社の立ち上げに誘われ、役員として参画しました。役員と子会社の代表などを経験し5年が経過したころ、「今の自分なら会社を経営できるな」という自信が持てたことから、UFジャパンを立ち上げました。そんな次第ですから、特に起業志向を持っていたわけでもなく、成り行き任せの起業だったとも言えますね（笑）

内田氏：いやいや、起業の経緯を振り返れば、そのようなおこがましいことは言えません。クライアントに対してはきちんと成果を出す、そのために業務フローを改善したり、人事の最適化を図ったり、依頼された案件への目配を行ったりはなどは最低限のこととして行っていますがどれも当然のことばかりでしょう。

内田氏：まずは、6つの事業部の責任者それぞれに予算を持たせ、月300～500万くらいの利益が計上できる体制を作り上げたいと思っています。

その先の目標としては、5年を目途にエンジニア派遣とコールセンターに特化した形でIPOを目指します。イメージとしては、開発を依頼でき、同時に顧客対応も頼めるコールセンターが持てるサービスです。開発企業はエンジニアのリソースが不足している上に、顧客対応にも十分な態勢がとれていないという話をよく聞きますから、開発からその後のサポートまで丸っと任せてもらえる会社になりたいです。

内田氏：10代に上京し、40代となる今では社員100人を抱える経営者になりました。今後のことを思うと、正直いつまでも今のように働けるのかと不安に感じます。そのためもあって、IPOに限らず上場企業との合併など、様々な手段を検討していきながら、これまでのビジネス人生における1つの結論を出したいと思っていますね。

内田氏：弊社は「すべての行動をお客さまの視点で考え、6つの事業でお客さまの毎日を満足に変え、笑顔と感動をお届けし続けることにチャレンジしていきます」をビジョンに掲げ、お客さまの利益の最大化に努めています。

本日は人材にかかわる部分をお話ししましたが、何かお悩みをお持ちでしたら、どんなことでもかまわないので、ぜひ弊社にご相談いただきたいと思います。

執筆＝増田

校正＝笠原