株式会社りらく
出上 幸典
POSTED | 2016.06.27 Mon |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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その疲れのそばに、「りらくる」がいます。
創業6年で450店舗達成!「りらくる」はなぜ拡大できたのか。Topics
株式会社りらく 社長 出上 幸典氏のONLY STORY
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1979年生まれ。広島県出身。
2001年産業能率大学経営情報学部卒業。
SEとして社会人のスタートを切り、数社で経営企画業務に従事。
2012年に株式会社りらくに入社。執行役員を経て15年5月より現職。
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疲弊する本部を改革。入社3年で社長に。
株式会社りらく(もしくは「りらくる」)は、美容室を7店舗経営していた会社が、2005年にリラクゼーション分野への新規参入を目的に設立した会社です。美容室業界で一般的に採用されていた業務委託契約という形式をそのままリラクゼーションの世界に持ち込みました。
私が入社した2013年の頃には、既にロードサイドへの出店がハイペースで進んでいましたね。その一方で、社内の管理体制が追いついていませんでした。経理はまだ書類を大量に扱っていましたし、セラピスト様が入店するスケジュールの把握も大雑把。
本部には60名のスタッフがいましたが、新規出店すればする程、内部が混乱し疲弊してしまうという状況だったんです。「まずは本部のコストをどれだけ抑えるかが重要だな」と感じましたね。
私はと言えば、システム会社のSEとして8年間勤めた後、人材派遣会社で事業計画や予算管理などの経営計画を手がけてきた経験がありました。当社に必要な社内システムを(簡単にではありましたが)構築し、企業改革に取り組んだのです。
3年後の夏に社長を任されてからは、店舗については関東関西中部が中心だった出店エリアを全国に拡大。社内の規程の整備なども進めていきましたね。
これは胸をはれることなのですが、うちは社員の離職率が非常に低いんです。その理由のひとつが、「いつでも休みがとれること」にあります。たとえば、「明日、交際1ケ月記念だから休みます」といったことでもOKなんですよ。
このフレンドリーさは、「社員のプライベートを大切にしよう」という前社長の考えを制度化し取り入れました。こうした取り組みが社員のパワーになり、今の「りらくる」の成長の糧になりましたね。
お客様とセラピスト様をマッチングする。
リラクゼーション業というのは、セラピスト様の技術の善し悪しもさることながら、セラピスト様とお客様の相性で評価されることが多いです。なので、セラピスト様と契約して、うちが施術の場所を貸し、お客様に来て頂いて、セラピスト様とお客様をマッチングさせることを重要視しています。
創業6年にして、全国450店舗、約15,000名のセラピストとの契約を達成してきたのには、主に2つの勝因があります。ひとつはロードサイドで出店場所を確保したこと。もうひとつはセラピスト様を対象にした教育制度が充実していることです。
全国40箇所の研修施設で平均60時間の研修を受けられるのですが、その時々でセラピスト様になりたい方の数に合わせて研修場所を変えられてきたのは、うちだけの強みじゃないでしょうか。
他社がうちのやり方を真似しても、同じような事業展開はできないでしょう。なぜなら、セラピスト様を安定して確保するのが難しいからです。全国各地に研修場所を持ち、全国規模で求人を打ち、セラピスト様を育て上げられるようになる。全国展開を決めたときから目指してきたことが功を奏し、今の「りらくる」があるのです。
「りらくる」で働くセラピストに持っていただく心構えや、全国の他の店で働くセラピストの意気込みや考え方などをまとめた「カルチャーブック」を作成し、全セラピスト様に配布したりしています。より良い店舗経営にしていくための取り組みをすることが、私たちの大事なポイントですね。
「りらくるは生活の一部」。その輪を全国に広めたい。
お客様の多くは、「りらくるは生活の一部だから」と言ってくださいます。そういう人をどんどん増やすことで、私たちが掲げるフィロソフィーに近づいていきたい。そのために今年から「りらくるプロジェクト1000」をスタートしました。
ブランドイメージの変更と浸透、セラピスト様の待遇向上は早急に完了したいですね。また、POS導入による業務効率とコスト削減はできてきているので、店舗ごとの強みを活かしたアプローチも取り組みたいです。
たとえばコインランドリーで洗濯している間に施術が受けられるといったような、お客様が時間を有効に使える出店モデルにも挑戦したいです。
将来的に海外への出店も考えていますが、国内にまだまだ出店の余地がありますから、まずは国内1,000店舗を達成したいですね。設立7年目の2016年6月に500店舗を達成しましたから、1,000店舗もそう遠くはないでしょう。
先ほど、「りらくるは生活の一部」という声があることをお話ししましたが、これは私自身が感じてきたことでもあります。実は、りらくるに入社する以前から、かなりのリラクゼーションマニアなんです。ストレスや疲れに関係なく、これが癒しになることを知っていたんですね。
お客様がどこにいても、疲れを感じた時にすぐ近くに「りらくる」がある。そういった環境を、少しでも早く全国に整えたい。これはもはや使命と言っても過言ではないですね。