株式会社INQ
武田信幸
POSTED | 2019.04.22 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:士業(会計士・税理士・社労士・弁護士) 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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ベンチャーやスタートアップの資金調達をサポート
創業時から成長後まで、価値提供できる会社を目指してTopics
今回のインタビューは、創業時の資金調達を支援する行政書士法人GOAL_INQの武田氏にお話を伺います。まずは資金調達の中でも、特にベンチャー企業やスタートアップ企業の銀行融資に特化しているという同社の取り組みについて語っていただきましょう。
行政書士法人GOAL_INQ 執行役員 武田 信幸氏のONLY STORY
スタートアップの資金調達をサポート
–まずは行政書士法人GOAL_INQが手がけている事業について、お聞かせください。
武田氏:弊社の事業内容を一言で表すと創業時の融資支援になります。資金調達には株式の交付や資産の売却などがあるのですが、その中でも弊社は銀行融資の支援に力を入れています。なのでお客様としていちばん多いのは、いわゆるベンチャー企業やスタートアップ企業です。
より具体的な説明をすると、資金調達をして事業を加速させたい起業家さんに対して、銀行の選定から、その銀行と直接やり取りを行うまでのお手伝い、事業改革書の作成といったところまでのトータルサポートをさせていただいています。
実績で言いますと、年間150社のサポートをしており、その資金調達額はのべ100億円を超えています。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
武田氏:融資はやはり信用が鍵になるので、会社や商材の実績が少ないスタートアップ企業やベンチャー企業の資金調達は難しいんです。しかし弊社には多くのノウハウが蓄積されていますので、それら企業に特化しながらもきちんとした成果を出すことができます。ここが差別化に繋がっていると考えています。
実際にお客様からもご好評をいただくことが多く、一度案件を承った企業が「GOAL_INQは良いよ」と他の企業に紹介してくださるケースも多くあります。
そのほかにもVCさんやエンジェル投資家、アクセラレーターの方からご紹介をいただくこともあります。反対に、そういった様々な専門家との関係がありますので、自分たちの立場にこだわらず、そちらのアライアンス先をご紹介することもあります。
いろいろな専門家との関わりから、多面的なサポートを行うのが私たちの強みであり特徴だと思いますね。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
武田氏:自らも起業家であるというマインドを持ち続けて、自分たちも挑戦していくこと。そして挑戦した経験を活かして、スタートアップを支援できるような体制をより整えていくこと。この2つを大事なことだと捉え、常に念頭に置き業務にあたっています。
仕事と音楽活動を両立するために起業
–行政書士としてこの事業を始めようと思ったきっかけについて教えてください。
武田氏:私は音楽が大好きで、これまでは音楽活動を優先して過ごしてきたので、仕事はお金で困らないようにするための、その場しのぎのものと考えていました。ですがそのまま過ごしていたら、いつの間にか貯金が底をつき、音楽を続けることが難しい状況になってしまいました。
それと同じ時期に、ダウンロードデータの普及からCDが売れなくなったため、音楽業界も暗くなり、自分たちで音楽ビジネスを考えなければいけないフェーズに突入してきました。私の周りのバンドマンもみんな起業したり、ビジネスに目を向け始めている時期でした。
起業時は、バンドマンやミュージシャンに限らず、お金の問題が必ずつきまといます。行政書士の資格を取れば、その問題解決のサポートができ、ビジネス拡大の支援ができるということで、行政書士を目指しました。
–“起業時のサポート”というのが一つのキーワードになるのでしょうか。
武田氏:そうですね。私は音楽というクリエイティブな活動をしており、そして起業もとてもクリエイティブなことだと考えています。そんなクリエイティブなことを一緒にできるというのは、行政書士だからこそ得られるやりがいだと感じていますね。
起業から支援し、長期的に付き合いたい
–今後の展望について教えてください。
武田氏:短期的な目標としては、年間の支援先が約130社いらっしゃるのですが、これを200社まで伸ばしたいと考えています。
また、今まで関わってきた企業は創業間もないところが多いので、私たちとしても今後大きく成長してくれることを願っているんですね。それと同時に、企業が成長したその時に、継続して行政書士法人GOAL_INQに価値を見出してくれている状態というのを長期的に目指していきたいと考えています。
弊社自体もスタートアップなので、一緒に育って長期的にお付き合いしていきたいですね。
–最後に読者へメッセージをお願いします。
武田氏:銀行融資制度というのは、活用されていない方も多いのですが、実はかなり優れた制度です。だからこそ、起業家の皆さんにこの制度を活用していただきたいので、銀行の選び方や銀行との上手な付き合い方など、銀行融資に関わること全てを行政書士という枠に囚われず、多方面からサポートさせていただきたいと考えています。
興味を持っていただけましたら、ぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原