株式会社キテラス

佐久間 茂

展示品を陰ながらきれいに魅せる、光の職人。

美術館・博物館向け照明の専業メーカーを知っていますか。
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株式会社キテラス 社長 佐久間 茂氏のONLY STORY

照明人生の始まりは、小さな興味から。


~株式会社キテラス 代表取締役 佐久間 茂 様~
神奈川工科大学工学部機械科を卒業後、精密機械メーカーなど数社で写真現像機やコピー機の機械設計に従事。その後照明器具メーカーにて、美術館・博物館向け照明器具の開発設計に転身。高校生の頃から美術館通いが趣味であったところに機械設計屋として係わることの出来る天職に巡り会う。
2010年に株式会社キテラスを創業。
主な趣味は、写真撮影とマイルを溜めての旅行。そして美術館巡り。

↓↓マイルを溜めての旅行中での至極の体験(当然、操縦は出来ません)


大学卒業後、写真の現像機を作る会社などで、機械設計を担当していました。大きな会社だったので、自分の仕事が人の役に立っているのかが見えにくくて。つくるところから売る先まで、仕事の流れが全部見える規模の会社で働きたい。そう思っていた時に紹介されたのが、美術館の照明を扱う会社だったんです。

高校の頃から美術館が好きで、よく通っていたので、「こんな仕事があるんだ。面白そうだな」と思ったのが、照明人生の始まりでしたね。

独立したのは、「本当にやりたい仕事だけに集中したい」という思いからです。サラリーマンとしては都合5社、18年間仕事してきました。
特に、独立する前の2つの会社で6年、次の会社で2年、経営に近い立場で割と好きに仕事が出来ました。

経営責任のない立場というのは気楽な一方で、否応無く全ての業務をやらなくてはならない。自分が責任を負う立場にならなければ、究極的には仕事の選択はできないんですよね。

10年以上地道にやってきて、著名な美術館の仕事や会社役員という立場も経験した中で、サラリーマンはもういいかなという思いもあり、一人で、株式会社キテラスを立ち上げたんです。


        ライティング作業風景↓↓↓

「存在悪」だからこそ、とことんこだわる。


私たちの仕事は、対象となる物を最もきれいに見せる光を作ること。
光が必要とされる理由を深く理解し、空間的・費用的制約、使い勝手など、あらゆる角度から検討を重ね、最適な光を実現するための解を照明器具の形に変えてご提供しています。

展示空間で使われる照明器具って、ある意味「存在悪」だと思うんです。美術品を未来にも伝えるためには、どんな光だって当てることは良くないのです。でも、今の社会の中で美術品の価値を認めて、それを未来に伝え遺して行くためには鑑賞することは必要となります。鑑賞するためには光が必要です。

必要となるのは光で、決して照明器具そのものではありません。保存の観点からぎりぎり許される程度の光を生み出すために仕方なく照明器具を使うのでは無いかと考えています。

ですので、照明器具は「存在悪」だと思うのです。
だから、いかに「存在悪」であることを自覚しながら、見る人の邪魔にならない、関心をもたれない照明にするかというところに腐心をします。そのためにはタイトな機械設計が必要で、それだけコストもかかります。

でも、この会社の責任を負うのは私ですから、私がリスクを負える範囲内まで、最大限のコストをかけて作っています。
とことんまでこだわった照明で、展示品に光を当てる時が最高に面白いし、理想的な光の空間ができた時の達成感たるや!

そういう意味で、プロダクトの方に関心が高いメーカーとは違いますね。1つの美術館で使われる50〜100個の照明ひとつひとつを製造しますので、1回しか作らないものもいっぱいあるんですよ。

照明設計、光学設計、機械設計、組立、納品まで一貫して行いますから、個々が抱える仕事量は多く、責任も大きいです。それだけに、こだわりが評価された時のやりがいも大きいですね。

      
        照明器具組み込み作業↓↓↓

求む、若い光。


現在は、共に最高の光を生み出してくれる若い人材を求めています。
照明の中でも特に専門的で、認知度もあまりない分野ですから、
ピンポイントに興味のある方はなかなかいないとは思いますが、
私自身、「面白そう」程度からスタートして、人の役に立つ事を見つけ、目の前にある仕事を一生懸命にやり続けたことで、今の環境を作って来られたと思っています。

若い頃は打算的に物事を考えてしまいがちですが、私たちの仕事に少しでも興味を感じたら、挑戦して欲しいですね。小さな会社だからこそ、仕事の全てを経験できる面白さがありますし、長年照明の世界を歩んできた先輩たちの元で学べますから、最低限の光学の知識がある方であれば、必ず成長できると思います。豊富な知識や経験を身につけて一人前となり、最終的にはこの事業を受け継いで欲しいのです。

若い力は、未来を照らしだす光です。自分が楽しいと思える仕事を、一緒にやり続けていきましょう。


         作業場の景色↓↓↓

株式会社キテラスの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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