ハスキー株式会社

澤井康治

世界中で圧倒的なシェアを誇るプラスチック加工機材

今後、業界が向き合うべき社会に貢献できる取り組みを
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今回のインタビューは、プラスチックの射出成形装置を製造・販売するハスキー株式会社の澤井氏にお話を伺いました。創業者から受け継がれる同社のスピリッツ、そして、これからの日本でプラスチックをどのように活かすのか、澤井氏の想いを語っていただきます。

ハスキー株式会社 取締社長 澤井 康治氏のONLYSTORY

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ローコストで高品質製品を大量生産できる


–まず、ハスキー株式会社様の事業内容を教えてください。

澤井氏:ハスキー株式会社は、プラスチックの射出成形を行う装置を製造販売している会社です。プラスチックはさまざまな樹脂から作られているのですが、その樹脂を溶かして型に入れて、形状を作る製法のことを射出成形と言うんですね。それを行うための射出成形システムという機械や金型を販売しています。

私たちの日常生活で使用されるプラスチック製品のほとんどが射出成形で作られています。例えばペットボトルなどのプラスチック容器、自動車、家電、携帯電話などに使われる部品など。私たちは、そういった日常的に使用しているプラスチック製品を作るために必要な装置を扱っています。


–他社と差別化をはかっている点や、強みは何ですか。

澤井氏:プラスチックは、世界中で大量生産され、金属やガラス瓶に比べるとその数を年々大きく増やしています。そのため、プラスチック加工には、ローコストで、生産性が高く、品質が安定している装置が必要になります。弊社の装置は、その重要な3点を実現できるというところが強みであり特徴だと考えています。

ペットボトルが初めて出てきたのは、今から30年以上前になりますが、その時代から私たちはこの飲料・食品パッケージの変化のトレンドに注目して、ペットボトル専用の製造システムを開発してきました。なので、弊社には他者とは比較にならないほどの知識とノウハウがあるんですね。

弊社の装置は決して安くはないのですが、安いものの多くは生産性が低いんですね。そういった理由で、最終的にはコストも抑えられ、品質が良く、生産性も高い弊社の機材が、世界中で圧倒的なシェアを持っているのです。



–事業を進める中で最も重要視していることは何ですか。

澤井氏:コミュニケーションの取り方です。コミュニケーションを取るにあたって、一番大切なことは人の話を聞くことだと思っています。それは、ただ言われていることを聞いて、単純に自分の感情をのせるということではありません。

例えば、誰かが自分の母親を癌で亡くしたという話をしたときに「あなたの気持ちがわかります。私もそうなんです」と頭の中で考えた時点で、その人の話はもう聞けていないんですよね。共感する部分もあるかもしれない。しかし人それぞれ事情も環境もまったく異なるので、相手のことを自分の感情で理解することは不可能なのです。

人が話したことに対しての答えを、その人が話している時に考えない。それから自分の経験に置き換えて解釈しない。それができれば、仕事でも失敗することはないと思うんです。

これは難しいことで、私自身もいつでもできているかというと、正直そうではありません。しかし、完璧でなくても、そこをきちっと押さえることは大切にしています。

プラスチック業界の長い経歴から、ハスキーへ


–澤井様が取締役社長に就任するまでのエピソードを教えてください。

澤井氏:私は大学を卒業して新卒で入った会社がプラスチック業界の会社なので、この業界で働いている経歴は長いんですね。機械のメーカーだけではなく、最終製品をつくる、いわゆるブランドと呼ばれる会社にも勤めていました。今勤めているハスキー株式会社から見ると顧客になるような会社ですね。

その頃からハスキー株式会社は非常に業界でステータスの高い会社でした。品質の高さ、そして価格の高さで知られる会社だったのです。多くの会社が「いつかはハスキーの装置を使ってみたい」とおっしゃっていましたね。

ちょうど転職を考えていたときに、ハスキー株式会社が営業マネージャーを募集していたのを見つけ、そこに応募したのが入社のきっかけです。その後、取締役に就任し今に至ります。

 
–ハスキーという社名の由来について教えてください。

澤井氏:ハスキー株式会社の創業者は非常にユニークな人物で、第二次世界大戦を経験したドイツ人の技術者でした。彼はアインシュタインに書いてもらった紹介状と1ドル札を握りしめてカナダに移住し、会社を興したんです。

その時、最初に作ったものがスノーモービルだったんです。彼が住んでいたカナダのオンタリオ地方には当時スノーモービルは無く、それまでは犬ぞりを使っていたんですね。犬ぞりを引く犬の種類は、シベリアンハスキー。その「ハスキー」という名前を、そのスノーモービルにつけたのです。そこから会社の創業が始まったので、社名にもハスキーが採用されました。

その後、スノーモービル事業からプラスチック加工の事業に転身するのですが、犬ぞりを引くイメージから「人々を先導する」という意味を込めて、名前をそのまま残したと聞いています。

社会のために会社ができることを考える


–今後の目標を教えてください。

澤井氏:短期的な目標となると、ペットボトル市場そのものの拡大ですね。今もペットボトルを作る装置を販売しているのですが、コンビニで売られているような大手ブランドだけではなく、地方の水のような少量生産設備にも参入していくことを考えています。

また、内容物保護(酸化、遮光性)に優れた特殊なペットボトルの開発により、従来はペットボトルに不向きであった乳製品やビールなどの新しい市場の開発、また、流通インフラの整っていない国での市場の拡大も進めています。また、昨今の環境問題に関しても“サステナビリティ-”をキーワードにボトルからボトルへのリサイクルを可能にする特殊なシステムの開発もできています。

その後はペットボトルの製造設備販売を安定した状態に持っていきたいですね。世の中の変化は激しいので、ペットボトルの設備販売が今後も安定した状態であるとは考えていませんから。

そのほかに、新しい分野にも先見の明を持って、他所ではできないような生産設備を開発していきたいです。それこそ、ハスキー株式会社の創業者が30年前にペットボトルの普及を見据えて参入したように。

弊社は金型に組み込まれる高機能部品を通じて、ペットボトル以外のいろいろな産業と繋がりを持っているんですね。その繋がりを活かして、第2のシステム装置販売を構築していこうと考えています。

–まずは、ペットボトル市場の拡大と安定、その後はペットボトル以外の事業を積極的に行なっていこうと考えていらっしゃるということですね。

澤井氏:そうですね。これから日本は有史以来の高齢化社会になるので、ハスキー株式会社としても取り組むべき事業は生まれてくると思います。

ペットボトルで培った高品質、大量生産、低製品価格に繋がる技術が、今後医療機器のディバイス製造に活かせることもあるかもしれない。社会貢献が行える、いわゆるビジネスだけではない事業を成立させて継続することを目標にしています。

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会社名:ハスキー株式会社

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