株式会社エクスプローラ
中村伸一
POSTED | 2016.07.14 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoC |
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20年を経た地球探検隊の隊長から隊員へ。
“永遠の一瞬”を紡いだ先にあったもの。Topics
株式会社エクスプローラ 隊長 中村 伸一氏のONLY STORY
株式会社エクスプローラ 隊長 中村 伸一 様~
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1961年東京生まれ。83年から旅行会社で国際体験プログラムを担当し、87年に3ヶ月の海外放浪の旅に出掛ける。後に復職。世界の仲間と旅する【多国籍ツアー】のパイオニアとなり、96年に「旅」で日本を元気にする旅行会社(株)エクスプローラを設立。【地球探検隊】のブランド名で世界各国の多国籍ツアーの予約・販売を行っている。
旅のコンセプトは「世界を遊び場に仲間を作ろう!」で【大人の修学旅行】など大手旅行会社と差別化したユニークな企画で多くのリピーター客を掴んでいる。「非日常」の旅と「新日常」のイベントで日本を元気にする!座右の銘は「Out of Comfort Zone」。
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たった一つの出会いから生まれた、地球探検隊
「あなたのおかげで、旅をする前よりも自分が好きになれたんです!だから、私みたいに旅をきっかけにして一人一人の日本人を元気にして、日本を元気にしていってくださいね!」
この一言に俺は救われた。たった一人との出会いで、俺は生かされたんだ。だから俺は生かされたこの命を使って、旅というフィールドで会社を起こして地球探検隊を作った。今ではモンゴルで馬に乗って大草原を駆け抜けたり、ジープという何もない島で過ごすようなツアーをつくっているよ。
心の扉を解放する先に。
俺は一人のお客さんとの出会いがきっかけで人生が変わった。俺自身がそういうきっかけだったからこそ、おそらく他にも潜在的に似た思いを持つ人がいるのではないかと思った。喜びも悩みも、突き詰めると人間関係に行き着く。人間関係が上手くできる人は、人生がよくなっていくはず。だからこそ、その部分を旅でできないかな?という思いで地球探検隊を作ってきた。
その根幹にはフラットな関係がある。心にバリアを張って武装していると、本当のつきあいなんてできないじゃん。どんな役職であろうと年齢であろうと、リスペクトしてしまえばフラットな関係ができる。まずはそこからだから、俺ら同行スタッフの役割は、まず自分から心を開いていくことだと思ってる。人間は不完全なものだからこそ、「こんな不完全なやつだけどよろしく!」って感じでね。
こうしてまずは自分自身が充実し、喜びを感じた先に、誰かを喜ばせることがある。旅を通じて自ら考え、行動して、貢献して、満たされて、その人が他者にどう貢献できるかを考えあう。そんな自立したメンバーだけで旅をしたら、楽しくないわけがない。誰かの役に立っていると実感することは、自分が頑張る理由にもなる。俺もその思いで20年間地球探検隊をやってきた。ツアー中に見る、隊員一人一人の笑顔や楽しそうな姿を見ると、モチベーションが下がることはない。
隊員が得た経験はツアーの中だけで終わるものではなくて、日常生活にも活かせる。旅を旅で終わらせない。だから実は、俺にとって旅は手段であって目的は別にある。結局俺がやっているのは、「旅学」「旅育」「遊学」という“教育”といってもいいかもしれないね。だけどそれは、先生から生徒に教えるようなものではなく、一緒に学んで成長していくスタイルだけどね。
今から向かう旅先。
今まで地球探検隊をやってきたけど、旅というものを突き詰めていく中で「隊員がどうしたら喜ぶかどうか」をすべての基準にしてきた。誰のための地球探検隊か?と考えると、隊員のためだからね、すべては。
隊員自ら考え、ワクワクできる旅を目指す中で、先に答えを提示してしまう添乗員をなくした。同じような価値観の人だけが入ってこれるように、ツアー前に必ず読んでもらう「大人の修学旅行25か条」を明示した。そういった制度は、これまで信じてついてきてくれた隊員たちを裏切らないため。そこを突き詰めた先にあっただけなんだ。
結果として、それらの取組みが地球探検隊独自の特徴にもなっている。フラットな関係も、添乗員がいないことも、価値観が合わない人を入れないことも、他ではなかなか見ないけどすべてに筋が通っている。自分で作った会社だから自分の思いでなんでもできるし、だからこそ言行一致するんだよね。そのために会社を作ったわけだし(笑)。
こうして旅を通じて輝く大人が増えること。今の大人を変えることが未来のこどもたちを変える。それがやがて、日本や世界を変えていくことにつながっていくと信じて、今日も俺は旅を続けている。今までにツアーに参加してくれた隊員も、これから隊員になる人も、“永遠の一瞬”をたくさんつくりたい。一緒に楽しもう!