株式会社くらす
倉澤 篤史
POSTED | 2018.02.02 Fri |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:医療・介護・健康 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:その他 |
---|
「明るい未来を創造する」介護の応援団!
みんな笑顔になれる介護、お任せください。Topics
株式会社くらす 社長 倉澤 篤史氏のONLY STORY
お寺で出会ったおばあさんの言葉が、自らを介護業界に導いた。
私は現在、株式会社くらすを経営し、介護業界に携わるあらゆる方を笑顔にするため、様々なサービスを展開しています。はじめに、私が会社を立ち上げた、その経緯からお話いたします。
私が介護業界に携わるきっかけとなったのは、前職の長谷工コーポレーションで勤務していた頃に出会った、1人のおばあさんの存在でした。
当時、土地活用コンサルタント事業部に勤めていた私は、ある寺院の総合プロデュースを任されていたのです。事業規模200億円のそのプロジェクトには、課題も多くありましたが、「問題が分かっているのだから1つずつ解決していけばいい」と思い、日々奮闘していました。
そんな折、参拝される方々にお話をお伺いする機会があり、そこであるおばあさんが「私、今は杖だけど、車椅子で来れたら嬉しいなぁ」と仰ったのです。確かに、当時のお寺の道は凹凸が激しく、車椅子で移動するには厳しいものがありました。その言葉がきっかけとなり、私はバリアフリーについての勉強や、周囲の人への根回しを重ね、遂に、車椅子でも気軽に来れるバリアフリー寺院を実現させたのです。そのおばあさんにもとても喜んでいただきました。
この経験を通して、私は「人の役に立つ」喜びを実感しました。そして、バリアフリーをはじめとした介護業界に、とても興味を抱くようになったのです。
その後は会社で働く傍ら、高齢者向けのボランティアを経験。檀家さんへの協力依頼、既存テナントビルの立退き、行政への開発の承認及び宗派本山の許可などを済ませ、プロジェクトの引き継ぎをしっかりとしてから、職を辞します。それからすぐに介護の現場へ飛び込み、最初はアルバイトから始め、一人前の介護士になるまでに、沢山の人の心に触れながら介護のリアルを学びました。
そんな中、独立のきっかけとなるある出来事が起こります。介護保険制度が、2000年よりスタートしたのです。これにより、民間企業でも、在宅介護業界に参入できるようになりました。そこで、志を共にする仲間達と一緒に立ち上げたのが、株式会社くらすです。
決してスムーズに進んだ起業とは言えません。10年前のある日、突然ご利用者様50人近くから解約の電話の嵐がおきたこともあります。あの時は、さすがに心の復旧作業に時間がかかりましたね。それでも、これまで沢山の人に支えられて今に至ります。
合言葉は、「明るい介護は、あっ軽い介護。」 介護に携わる人々をあらゆる面からサポートする。
株式会社くらすでは、介護される側、する側はもちろん、介護に関わる全ての企業や社会全体を支えるために、介護相談から対策まで様々な事業を展開しています。
例えば近年、企業において、介護を離職理由として会社を辞められる方の増加が問題視されており、年間の介護離職者の総数は10万人、働きながら介護をしている人は約290万人いるとも言われています。
計画性をもって対策をしっかり立てれば、仕事と介護の両立も可能となるのです。
なぜなら、ほとんどの場合「介護は予期する」ことができるからです。
そこで私たちは、企業に対して介護離職対策のためのコンサルティングを行い、社内制度の見直し、社員1人1人の介護意識の調査などを通しプロファイル化を行ない、その企業にあった介護離職対策の仕組みづくりに取り組んでいます。
介護を離職理由として職を辞す人の多くは、何かしらの心の問題を抱えています。私たちには、そうした方々の心のケアをするにあたって必要な、実際の介護の現場に対する理解や、介護にかかわる様々な制度に関する知識と裏打ちされた経験値があります。そんな私たちだからこそ、介護離職に悩む経営者や企業の力になれると思うのです。
「現在介護離職で困っている」、「これから介護離職で困りそうだ」、「介護離職について知りたい」、こんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。
また、介護事業所向け研修サービス「すごい!レク」では、主にデイサービスに通われている方々に向け、日常動作をスムーズに行うための身体機能訓練と、レクリエーションを組み合わせた、誰でも安心して楽しめるトレーニングメニューを提供しています。
機能訓練は多くの施設で実施されていますが、高齢者にとっては「辛い・疲れる・つまらない」と感じるものが少なくありません。そこで、やるなら楽しく、思わず笑顔がこぼれる訓練にしようと生まれたのが「すごい!レク」でした。認知症や、身体に障害をお持ちの方でも、スタッフのみなさんも楽しみながら続けていただけるよう、工夫を凝らしています。
機能訓練型レクリエーションは、『体操』・『ストレッチ』・『レクリエーション』に分解できる豊富なメニュー構成になっています。
これまで多くの人が、「すごい!レク」を通じて身体の自由を取り戻してきました。例えば、車の運転が好きなある方は、体が不自由になってから運転を諦めていたそうですが、「すごい!レク」を受けられて少しずつ改善されていきました。ある日その方が「今日は車で来たぞ!」と、訪れてくださった時は、私たちも本当に嬉しくなりましたね。
その他にも、脳梗塞になった水泳のインストラクターの方も、「すごい!レク」を受けて再び泳げるようになるなど、多くの方々にその効果を実感していただいています。なかなか続かないと言われている機能訓練で、ここまでの変化を生み出せていることが、私たちの強みだと思います。
私たちの合言葉は、「明るい介護は、あっ軽い介護。」 介護に携わる方々の心と身体の負担を軽減し、どんな人でも笑顔になる世の中を創るため、日々奮闘しているのです。
そのおかげか、介護サービス導入から、高齢者施設への入所や最期の看取りなど、さまざまな理由でサービスを終了する瞬間まで、これまで人生をともに歩んだ人たちは1000人を超えました。そのすべてが財産だと、感謝する日々です。
「世界一の愉しい健康メーカー」を目指して。
今後とも、弊社サービスを通じて、被介護者の方はもちろん、介護に携わる全ての方に対して、少しでもサポートが提供できればと思っています。
現在、むこう3年間で手をかけて伸ばす事業として、ロボットに目を付けています。かねてより、介護業界におけるロボットの可能性には注目していましたが、近年のテクノロジーの急速な発達により、それは現実のものとなりつつあります。介護の現場でロボットやヒューマノイドなどが活躍する時代が、すぐそこまで迫ってきているのです。
弊社もこの波に乗り遅れることなく、介護業界を発展させる一助になれればいいですね。
そのためには、共に働いている社員のみんなも、これまで以上に大切にしていかなければなりません。離職者が多いと言われる介護業界ですが、弊社で勤務している社員の方は、その多くが長年勤めていただいている方ばかりです。
「介護が好きだから。」「社長に惹かれたから。」様々な理由で集ってくれた彼らと共に、「くらす」のビジョンである「世界一の愉しい健康メーカー」を実現していくため、これからも進みつづけていきます。