安藤 滉邦

全国の有料老人ホーム・高齢者施設のパンフレット「有料老人ホーム情報館」を製作・運営している株式会社ケアプロディース。現在、全国３０００カ所以上のホームと提携し、老人ホームや介護施設の紹介を中心としたビジネスを展開している。
紹介するにあたって、医療・介護の業界経験豊富なスタッフがご高齢者やご家族の意向に沿って無料で相談に乗ってくれるので、入居者と施設のミスマッチを防ぐことができて、大変注目を集めている。

「弊社の相談員は実際に現場の経験があるので、高齢者の介護にかかわるどのような相談でも自分たちの経験を活かした対応ができ、ご家族やご本人（入居者）に対して常に歩み寄れる環境を作れることが一番の強みになっています。

また情報量に関しまして、各施設のパンフレットだけでは把握出来ない”施設の雰囲気”も10年以上の経験があるので十分な情報蓄積があります。詳細な情報を提供できるので、ご家族・ご本人の”気持ちや思い”まで汲んで最適な施設を選択できるのです。」

　現在、介護事業を展開し、特に高齢者の住まいに参入する企業が増加している。また、老人ホームや介護施設は、介護保険制度に合わせたホームや民間独自の創意工夫で運営するホームなど選択肢が多すぎて、消費者は判断がしにくい状況である。まさにこのような時に、ケアプロデュースのような第三者機関に依頼することで、施設の選びから入居までをスムーズに行うことができるのだ。

有料老人ホーム情報館に来館される相談者は必ずしも入居者のことを第一に考えている訳ではないという。
「入居相談員は相談を受ける際、入居者本人の目線で選択することを一番重視しています。ご家族様の意見で施設が決まってしまうことがないように、弊社がご家族様とご本人様の間に入り、実際に施設で住まわれる方は誰であるのかを考えてもらいます。第三者の目線から本人様の思いを尊重してあげることで、入居後に満足した生活を送ることができるのです。」

また、安藤社長の理念の一つである若い社員達に”自立”ということを常に心がけるよう促している。

「弊社では自立することが大切であると普段から言っています。仕事の上で一人前になるだけではなく、社会人として自立することは非常に大切なことです。それが小さいなことであっても、やりたいことがあれば、チャレンジをすることを推奨しています。初めからそんな大きな目標を作る必要はなく、目の前の目標を１つ１つ達成していくことが自立への近道だと思います。」

最後に安藤社長に今後の展望を伺った。

「今後は高齢者の暮らしと住まいに関わる幅広い知識を持ち、高齢者の住まい選びについて的確なアドバイスを行うことが出来る人材、「シニアライフプランナー」の養成に力を入れていきたいです。そのため、現在、老人ホーム、介護施設選びや高齢者・介護施設の運営に関わる人材育成と一般向けセミナーを全国で行っています。

さらに、介護業界の制度はまだ整っていないことが数多くあります。高齢者の住まいを専門に取り扱う制度は未だ確立されていません。高齢者の住まい選びは人生最後の住替えです。住替えで失敗はしたくないものです。高齢者の住替えを中心に、弊社の成長もさせながらこの業界への恩返しも行っていきたいです。」

今回のインタビューを通して私が抱いていた介護業界のイメージと現状とでは多くのギャップがあり、とても驚きました。この仕組みは第三者に直接相談でき、柔軟に対応して頂けるところが魅力的であると感じました。

http://www.careproduce.jp/corp.html