中古車業界に革新。カーライフをトータルサポート

既成概念を壊す鍵は、“人財”にあり
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プレミアグループ株式会社

柴田 洋一

この経営者とコンタクト
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2017年、創業10年で東京証券取引所市場第二部上場を実現。さらに翌2018年に第一部上場も果たしたのが、自動車関連サービス業の「プレミアグループ」。勢いに乗る同社は、2018年夏、新たなコンセプト「カーライフのトータルサポート」を打ち出した。

同社がここまで躍進することができる原動力は何なのか、そして、新たなコンセプトに込めた想いとは。代表取締役社長の柴田洋一氏に伺った。

プレミアグループ株式会社 代表取締役社長 柴田洋一

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【経歴】
大学卒業後、商社に入社。その後、大手信販会社にて約20年勤務。自動車とファイナンスの知識を身に着け、自動車販売大手へ。金融部門の立ち上げに携わり、2007年、現在の前身となる会社を設立、代表取締役社長に就任。2008年に起きたリーマンショックの影響で事業撤退の危機に直面するも、その危機を乗り越え事業を継続させる。

2013年、プレミアファイナンシャルサービス株式会社へ社名を変更。2016年には、ホールディングス体制への移行に伴い、持株会社であるプレミアグループ株式会社の代表取締役社長に就任。2017年、創業10年にして東証二部。翌2018年には東証一部へ上場を果たし、現在は国内・海外合わせた12社のグループを牽引する。

より円滑に、収益向上できるクルマの流通構造の構築へ


-気になる新コンセプトについてお伺いしたいところですが、その前にまず、これまで展開してこられた事業について教えてください。

柴田氏:当社の主な事業は、自動車を月々の分割払いで購入できる「オートクレジット(自動車ローン)事業」と、「ワランティ(自動車保証)事業」の2本柱です。どちらも主に中古車向けのサービスとなっています。

-なかなか聞き慣れない「ワランティ事業」。具体的にどのようなサービスを提供されているのでしょうか?

柴田氏:ワランティ事業では、お客様が購入した中古車の自然故障に対する保証サービスを提供しています。事故対応の「自動車保険」とは別物で、身近な例で言うと、家電を購入する際に勧められる保証と同じ類のものです。

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これはクルマだけに限ったことではありませんが、耐久消費財である以上、モノには必ず故障がついてまわります。例えば、窓が開閉できなくなったとか、ドアが自動で閉まらなくなったとか…。中古車を買われる際にお客様は、「これはもしかして事故車かも?」「古いので壊れやすいのでは?」ときっと不安に思われるはずです。

そんな突然の故障に見舞われた時に、無償で修理できるのが、弊社のワランティ。壊れてもしっかり保証してくれるのであれば、心配なく中古車に乗れますよね。そんな「安心」を提供したいと思いました。

-突然の故障時にいつでも修理してもらえる。聞きなれない言葉でしたが、私たちの身近にあったものだったのですね。業界としてはもともとあったサービスなのでしょうか?

柴田氏:ワランティ自体はありましたが、これを提供する会社は非常に少なく、日本に4~5社ほど。そのなかでも、ワランティに加えオートクレジットも一緒に提供できる企業は、当社だけなのです。

銀行傘下ではない「独立系」である当社は、銀行傘下ゆえに業務規制を受ける競合他社とは異なり、自由度の高いビジネス展開が可能です。加盟店である中古車販売店が必要とする、ファイナンス以外のサービスも多数提供できることが当社の強みであり、後発ながら確実な成長を遂げることができました。

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―貴社ならではの強みをいかしたからこそ、得られた成長なのですね。そこから2018年夏に新たに打ち出されたコンセプトは、「カーライフのトータルサポート」。どのような想いが込められているのでしょうか。

柴田氏: これまでの自動車業界は、各分野がそれぞれ独立した分業性が色濃く、特に「中古車」のジャンルはそれが顕著でした。加えて、少しずつ大手寡占化の動きを見せています。

そんな状況を横目に、当社が果たすべき使命は何かを改めて考えました。そこで辿り着いた結論が、“これまでの取引先である中小の自動車販売店が、これまで以上に収益を上げていけるようサポートする”こと。

そのために、より便利で円滑に、収益向上を実現できるようなクルマの流通環境を構築したい。そうして掲げたのが、「カーライフのトータルサポート」というコンセプトでした。

大企業病にはかからない。変革を実現する鍵は「人財」


-今回新たなコンセプトを打ち出されたことは、業界においても、貴社にとっても、大きなターニングポイントとなったかと思います。

柴田氏:まず、ここからは読者の方々の誤解を恐れずにお話しいたします。

私は会社が大企業病にかからないよう、かなり意識していますね。会社規模や事業規模が大きくなればなるほど、関係者も増え、さまざまな軋轢もうまれやすくなっていきます。けれども、そうなってしまってからでは、その風習を壊していくのにもの凄いパワーがかかってしまう。

よく「出る杭は打たれる」と言いますが、私はこの言葉こそが典型的な「大企業病」を表していると思っています。そうならないための環境を、いかに作っていくかを意識しています。
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-そのような環境づくりは、目指す企業は多くとも、「絵に描いた餅」で終わるケースも多いように感じます。貴社ではどのように実現されているのでしょうか。

柴田氏:第一に、私自身が「大企業病は嫌いだ」と社内に発信し続けています。幹部層が大企業病に染まっていたら、それは社内中に伝播してしまいますよね。まずは私自身の考えを明確にし、幹部層に伝えていくことが大事だと捉えています。

第二に、採用にも非常にこだわっています。ありがたいことに、新卒採用人数20名程の枠に、3000名近くの応募をいただくこともあります。その際、選考で重視しているのは、当社と価値観が合うかどうかです。

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当社では、仕事を進めていく上で、「強い」「明るい」「優しい」という3つのバリューを大切にしています。社員みんなが同じベクトルに向かって協力しあえるよう、そのバリューを互いに共有しながら働いていけそうかどうか、面接時にすりあわせるようにしているのです。

―社内への発信と、価値観にもとづく採用の両軸によって実現されているのですね。

柴田氏:はい。その上でさらに重視しているのは、社内でのコミュニケーションです。

自分が働いている会社が何を目指しているのかが見えないと、どんなに価値観が一致していても、不満が生まれてきますよね。特に入社した最初の年は、ルーチンな仕事をすることの方が多いでしょう。目の前の仕事をやる意義が感じづらいシーンもあるかと思います。

けれども、会社が何を目指しているのかがきちんと理解できていれば、同じルーチンの中でも、きちんとやる意義を理解することができ、新たなアイデアも生まれやすくなります。そういう環境づくりをするのが、会社の役目だと思っています。

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―なぜ、そこまで組織づくりにこだわるのでしょうか。

柴田氏:新たなことに取り組む上で、組織風土が非常に重要だからです。業界の常識に風穴を開けるには、どこまで白紙にして考えられるかが勝負になります。

やっぱり、若手の発想って私たちとは全く違うのですよね。ポロッとこぼした何気ない意見が、実はとても重要なヒントになることもあります。だからこそ、きちんと彼らが意義を感じながら働き、何事も物怖じせずに発信できるような組織風土をつくり続けたいと思っています。

変化を恐れず、楽しみ、豊かな社会を築き上げよう


-ここまで新たなコンセプトを掲げられた背景と、それを支える組織風土についてお伺いしました。ここからは具体的に、そのコンセプトをどのように体現されていくのかを教えてください。

柴田氏:大きく分けて2つあります。まずは、冒頭に申し上げたオートクレジットとワランティ事業とは別に、すでに始めている自動車整備事業への本格参入をすすめます。これまで作りあげてきた自動車販売店のネットワークを活かしながら、その輪を整備工場につなげていくことで、両者の間で修理の受発注がうまれる状況をつくりたいと考えています。

そしてもう一つは、ワランティ事業におけるグローバル展開です。ASEANを中心とした展開を見据え、まずはこれまでのノウハウをもとにしたグローバルプラットフォームを構築していきます。

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-「守り」ではなく、「攻め」のスタンスが伺えますね。

柴田氏:そもそも現代は、若者の車離れやカーシェアが進み、車が売れないと言われている時代です。そんな環境下で、今あるものを守るだけのスタンスでは、既成概念を壊すことはできません。

変化を恐れず挑戦を続けることで、「世界中の人々に当社のファイナンスとサービスを提供し、豊かな社会を築き上げる」という当社のミッションを実現していきたいです。

-力強いお言葉が、とても心に響きました。それでは最後に、読者の皆様へ向けてメッセージをお願いします。

柴田氏:東証一部上場を果たした当社は、現状に満足することなく、さらなる高みを目指して走り続けていきます。成長スピードを加速していくために必要なのは「人財」であり、一人ひとりからなる強いチームです。

「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人財を育成する」というもう一つのミッションを体現していけるよう、スキルとマインドの両面で優れた人財育成に、これからも励んでいきたいと思います。

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取材=印束・山崎
執筆・編集=高越
校正=山崎

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会社名:株式会社プレミアグループ株式会社

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